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クルマ好きなら一度は訪れたい聖地「メルセデス・ベンツ博物館」とは?

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クルマ好きなら一度は訪れたい聖地「メルセデス・ベンツ博物館」とは?

運営元:外車王SOKEN
著者 :高岡 ケン

ドイツ版巨大スーパー「アルディ/ALDI」は世界最大のボックスストア

ガソリン自動車がこの世に誕生して136年。
クルマは凄まじい変化を遂げてきた。
カール・ベンツという1人の発明家から世界初のガソリン自動車「ベンツ・パテント・モトールヴァーゲン」が誕生したのが1886年1月29日。



それから今日に至るまで数多くの名車を生み出してきたメルセデス・ベンツ。



今回は著者がドイツのシュツットガルトにあるメルセデス・ベンツ博物館を実際に訪れてみた感想をお伝えしたい。



■約160台のメルセデス・ベンツを展示

実際に博物館を目の前にするとその巨大な建物のスケールのデカさに圧倒される。
およそ16,500平方メートルの敷地に9つのフロアがあり、約160台のメルセデス・ベンツが展示されている。



毎週月曜日が休館日で、営業時間は9時~18時まで。入場料は一般の方は10ユーロ、学生は5ユーロとなっており、受付では無料の携帯ガイドをレンタルすることができる。



日本語にも対応しているため語学に自信がない方でも楽しむことができるようになっている。



まずは受付を終えると目の前のエレベーターに乗り、一気に最上階まで駆け上がる。



■扉の向こうは1880年代のドイツ

エレベーターの扉が開くと、そこはまさに1880年代のドイツの世界が広がっている。
なんと最初にお出迎えしてくれるのは白馬。
そう、ここメルセデス・ベンツ博物館では最上階から下の階に降りていくにつれて歴史が新しくなっていく、というコンセプトになっている。



ここで少しメルセデス・ベンツの歴史について紹介していく。



「メルセデス・ベンツの歴史=自動車の歴史」といっても過言ではない。
1880年代、当時の移動手段といえば蒸気機関車か馬車とされており当然ガソリンで走る自動車の存在はなかった。



しかし、1886年にカール・ベンツの手によって開発された「ベンツ パテント モトールヴァーゲン」は世界初のガソリン自動車として特許を取得し、自動車の歴史に幕を開けることになる。



そんななか、誕生したガソリン自動車はエンジン音がとてもうるさく馬を怖がらせる厄介物として扱われてしまい人気が出なかった。



カール・ベンツの妻ベルタ・ベンツはどうにかして夫の発明を世界に知らしめたいと思い、2人の息子を連れ出し夫には内緒で世界初の長距離ドライブに出掛ける。



当時はガソリンスタンドもなければ修理工場もなく、挙げ句の果てに道路がまったく整備されていなかったことからとても過酷なドライブとなった。



しかしベルタ・ベンツはそんな過酷な状況を乗り越え、100km以上ものドライブを成功させ、クルマの性能を世界中に知らしめるきっかけとなった。



同時期に内燃機関および自動車開発をしていたもう1人の天才発明家、ゴットリープ・ダイムラーとカール・ベンツの会社を合併し1924年にダイムラー・ベンツ社が誕生した。



「メルセデス・ベンツ」という名が生まれたのもこの時期である。
ちなみにメルセデスの名前の由来は当時ダイムラー社の最大の顧客であるオーストリア人の企業家エミール・イェリネックの娘であるメルセデス・イェリネックの名を冠して付けられた。



■メルセデス・ベンツの歴史はモータースポーツの歴史

メルセデス・ベンツの歴史を語るうえで欠かせないのはモータースポーツの歴史である。



メルセデス・ベンツ博物館ではモータースポーツの世界で数々の成績を収めたスポーツカーが数多く展示されている。



最下層に行くと、今にも走り出しそうなスポーツカーが円状にずらりと並んでいる。
シルバーアローの名でモータースポーツ界を席巻したレーシングカーを見られるのはメルセデス・ベンツ博物館だけである。



■メルセデス・ベンツの奥深さを実感できる施設

実際に著者が見学に訪れたときは最上階から出口を抜けるまで5時間以上かかった。
それほどメルセデス・ベンツの歴史は奥が深い。と同時にとても興味深いものであった。



現代の車業界ではEV(電気自動車)が主流となりつつあるが、当然現代のEV車にもかつてのガソリン自動車の哲学が礎となっている。



メルセデス・ベンツには代々受け継がれている信念がある。



「我々にはクルマを発明した責任がある」。



クルマの生みの親だからこそ自動車業界のより良い発展のためにこれまで数々の革新的技術を開発してきた。



そしてこの信念はこれからの未来にも受け継がれていくことだろう。



[ライター・撮影/高岡ケン]

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