■メルセデス・ベンツとジーリーの合弁会社となった第1弾は全長4270mmのSUV型EV
独スマートヨーロッパGmbHは2022年4月7日、「smart #1(スマート#1)」を世界初公開しました。
スマート#1は、電気自動車(EV)専業ブランドとして生まれ変わったスマートのEV第1弾として登場しました。
スマートがメルセデス・ベンツと吉利汽車(ジーリー、中国)との新しい合弁会社となって最初のモデルで、「将来のアーバンモビリティに最適なソリューションを探求し、強力なブランド体験をともに創造する」というブランドのビジョンを反映しているといいます。
スタイリングはSUVタイプとなっており、ボディサイズは全長4270mm×全幅1822mm×全高1636mm、ホイールベース2750mmと、Bセグメント・コンパクトSUVカテゴリーに属します。
荷室は通常時273リッター、最大411リッターの容量を持っています。またフロントボンネット下にも15リッターのスペースを持っています。
200kW(272馬力)・343Nmを発生するモーターを搭載、後輪を駆動します。最高速度は180km/hとハイパフォーマンスとなっています。また66kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載、最大航続距離(WLTP)は420kmから440kmです。
登場したグレードは発売記念の「ローンチエディション」と「プレミアム」の2種類。インテリアは12.8インチのタッチスクリーンが目を引きます。
デザインはエレガントで、メルセデス・ベンツの高品質を継承。エアロダイナミクスにも優れ、Cd値は0.23を実現しています。
メルセデス・ベンツAGのチーフデザインオフィサーであるゴードン・ワグナー氏は「新型スマート#1は、スマートブランド再開を意味し、新しいデザインDNAを持っています。それは、成長し、クールで、スマートなソリューションで美しさを体現しています。新しく、新鮮で、魅惑的です。新型スマート#1は、スマートが主要なデザインブランドになる可能性を秘めています」とコメントします。
スマート#1は2022年後半から生産を開始、2023年には中国および欧州で発売される見込みです。価格はまだ発表されていません。
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スマートは、スイスの時計メーカーの「swatch(スウォッチ)」社とダイムラー・ベンツ(当時)が合弁で1994年に設立したMMCがつくった自動車ブランドです。1998年に2人乗りマイクロコンパクトカー「フォーツー」が製造されました。
その後、スマートの事業はダイムラー・クライスラー(当時)に移行。社名も「smart」社に変わりました。フォーツークーペ/フォーツーカブリオのほか4人乗りの「フォーフォー」、コンパクトスポーツモデル「スマートロードスター」などが発売されました。
2014年には第3世代へと移行。このモデルはルノーと共同開発され、「トゥインゴ」と同じプラットフォームを採用。
2019年にはスマートが完全EVブランドになると発表されています。今回のスマート#1は、新生スマートの第1弾モデルとなります。
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