日欧ミックス仕様がアタックシーンで増加中!?
軽さ+パワーの正攻法でタイムアタックを攻略!
今や定番国産チューンドベースの多くは、気軽に手が届く存在ではなくなりつつある。そのため、同じ費用を使うなら…と、欧州車を選ぶ人も増えてきているのが現状だ。今回紹介するマシンも、そんなムーブメントの中で製作された一台と言えるだろう。
ベースとなるのは、フェイスリフトで人気が急上昇したエリーゼの第二世代。111Sというローバー製エンジンを搭載したモデルだ。このエンジンはVVC(可変バルタイ機構)を搭載しているものの、パワーは156psに抑えられている。楽しくワインディングを走る程度なら問題ないレベルだが、サーキットでタイムを出そうと思うとやはり力不足は否めない。
そこで選択されたのが、DC5から拝借したホンダK20A改へのスワップだ。戸田レーシングのキットにより2150ccに排気量アップしつつ、同じく戸田レーシングのインマニやトミヨシレーシングのEXマニで吸排気系のブラッシュアップを敢行。これらのチューニングにより、最高出力は実測250psに達している。ちなみに、エリーゼのK型スワップはマウントキットも存在するほどの定番メニューだったりする。
機関系はAEMのフルコン使って制御。密閉性に不安のあるユニットはトランクルームに配置されるため、ビニールを使って簡易的な雨対策が行われているのはご愛嬌だ。
ミッションは、フランスのSADEV製シーケンシャルをセット。SADEVはFF用ミッションに強く、主にラリーを始めとするモータースポーツシーンを強力にバックアップするブランド。その高い信頼性をホンダエンジンに加えているというわけだ。
サスペンションはオーリンズ製をチョイス。アーム類は全て純正のままだが、セッティング幅が想像以上に広いため問題ないそうだ。
車重850kgの軽量ボディながらもエンジンパワーが大幅にアップしているため、ブレーキは前後ともにAPレーシングのキャリパー&ローターを投入して強化済みだ。
タイヤはアドバンA050をフロント225/45R16、リヤ255/40R17のサイズでセット。前後異径サイズというのもMR車ならではのセレクトと言えるだろう。
“Attack”などの競技系イベントにおいて存在感を放つグリーンカラーのロータスエリーゼ。今後のタイムアタックシーンを語る上では、見逃せない存在となりそうだ。
REPORT:渡辺大輔
取材イベント:Attack SUZUKA 2022/GARAGE Dyu・Van TRACK DAY 2022
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みんなのコメント
それにしてもタイヤ太いね
本当なんですか?オーナーさん