ディープなジュリア系クーペでクラシックカー・デビュー
2023年4月9日に埼玉県行田市にある古代蓮の里を会場として開催された「カフェ・ド・ジュリア2023」。現在31歳の“サトシ”さんが乗ってきたのは1969年式のアルファ ロメオ「1750GTV」だ。すでに仕上がっていた1750GTVを2月に北海道のショップで購入し、納車されたのは3月初旬とのことで、乗って1カ月のフレッシュな感想を聞いてみた。
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じつはアルファ乗りの家庭で育ったサラブレッド
「父親がアルファ ロメオ“4C”に乗っているんですよ。以前は“166 V6”も所有していました。そういう家庭で育ったので、アルファ ロメオは身近な存在でした」
そう話してくれたサトシさんは取材時点でのアルファ ロメオ所有歴が1カ月。第1回が2003年に開催されてから20周年を迎えた「カフェ・ド・ジュリア」に、新しい風を吹き込んでくれる期待の若手オーナーといえる。
「アルファ ロメオを愛用している父親がフィアット“ヌォーヴァ500”のFにも乗っていて、それを運転したときに旧車も面白いと思いました。そして、意外に壊れないことも分かったんです。それで自身の愛車はFRのキャブ車にしようと思って探したら、ジュリア系とロータス“エラン”とホンダ“S800”が愛車の候補になりました。ジュリアは“GT1600ジュニア”にするか“1750GTV Mk.1”にするかで迷いましたね」
あえて渋めのグリーンで仕上げられた個体をチョイス
サトシさんの以前の愛車はマツダND型「ロードスター」のSスペシャルパッケージ/MT仕様で、それと入れかえる形で1750GTVを購入。見事に狙っていたMk.1をチョイスすることができた。こだわったのはボディカラーが赤および白以外という一点だけで、右ハンドルでも左ハンドルでもよかったそうだ。
とにかく素性がいいクルマを買いたかったとのことで、北海道まで見に行ったらしいが、冬だったので雪のため試乗できず、契約前にショールームの中を前後させただけで購入してしまったのだとか。ちなみに、大洗港に到着したフェリーの中での「無人納車」だったそうで、船内に乗り込み、自分でエンジンをかけて降ろした……とも話してくれた。
アルファならではのエンジンフィールを楽しんでいく
「1750GTVは、スタイリングとエンジンフィールが好きで、とくにサイドビューが好印象です。ということで、エクステリアはノーマル、インテリアもオリジナルのまま。マフラーのエキマニ、中間パイプ、リアピースは社外品ですが、エンジンもノーマル。ホイールはクロモドラです」
ロングドライブが好きなので、天候を気にすることなく走れるクーペにしたとのことで、これまでに1000kmほど走ったが、トラブルはまだないそうだ。先日、鎌倉に行ったときにハマった渋滞でも大丈夫だったとのことなので、わざわざ北海道まで行き、仕上がっているクルマを買った甲斐があったようだ。
乗り物関連の仕事をしているというサトシさん。今後のジュリア界を盛り上げてくれることに期待したい。
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