「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前の国産車は環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は「マツダ アクセラ」だ。
マツダ アクセラ(2009年:2代目)
「Zoom-Zoom」を合言葉に、常に走る楽しさや喜びを伝えることをテーマとして全社的に取り組んできたマツダ。ロードスターやRX-8などのスポーツモデルだけでなく、どのモデルにも走りへのこだわりを注入している。
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その代表モデルといえるのが今回投入された新型アクセラだ。先代アクセラは世界のCセグメントをターゲットに本腰を入れて開発した結果、世界100カ国で累計200万台を販売し、マツダの年間総販売台数の3分の1を占めるまでに成長した。その割には日本であまり見かけることが少ないのは残念だが、逆に高速レンジでの走行を余儀なくされる欧州で認められていることがこのクルマの価値を物語る。
新型アクセラのポイントは、この走りのよさをさらに進化させるとともに、視覚的にもダイナミックさを強調している。中でも走りの頂点を極めるのは「マツダスピード アクセラ」だ。先代同様、エンジンは2.3Lの直噴ターボを搭載し、264ps/38.7kgmのスペックも変わりない。まさに世界最強レベルのFFスポーツというわけだが、マツダはさらなる走りへの追求を行なってきた。
まず、ノーマルボディの剛性アップに加えて、フロントクロスメンバーやトンネルまわり、リアサスの取り付け部などを集中的に強化。ステアリングギアボックスの支持部分も2点から3点支持へと変更した。また、トランスミッションもギア比を全面的に見直した上に高速寄りにすることで、各ギアへのつながりを良くしている。LSD(リミテッド スリップ デフ)はトルセンタイプを採用。またボンネット上にエアダクトを設けて、インタークーラーの冷却性能を向上させている。
カタログで見る以上に大がかりな変更を受けた結果、走りは期待どおり。ひと口に言えば昔ながらのFFターボを、現代風にアレンジしている。ストロークの大きなシフトも古めかしいが、ひと吹かしすると低回転ではシュワッとターボ独特の吸気音によってインパクトは十分。大型タービンらしく本格的な立ち上がりはやや遅れるものの、3000rpmを境に一気に加速感を増す。6500rpmでシフトアップするとパワーの落ち込みはなく、エンジン回転がシュンと跳ね上がるのに合わせてスピードもアップしていく。
加速中は常にステアリングがセンター付近にグッと寄せられる感があって、いかにもFF的だが、ラインの乱れは少ない。グイグイとフロントを引っ張っていってくれるぶんだけアクセルに対する応答もよく、狙ったラインをスロットルで微妙にコントロールしていける。
リアの接地感が高まったことで限界付近の動きも穏やかになり、FFスポーツらしい走りを忠実に実現している。乗り心地は硬めで排気音も大きめだが、突き上げ感が先代より緩和された点は評価できる。
環境性能も大事だが、走りの楽しさを振り返ってもらえる意味ではとてもよくできている。ラゲッジスペースにはゴルフバッグが横には入らないが、昔ながらのターボの刺激とFFスポーツハンドリングの楽しさは、代えがたいものがあった。
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最近サッパリ見なくなったが、中古市場でも人気ないんだろうな