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個性的なクルマが多数! BMWの歴代ロードスターモデルを振り返る

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個性的なクルマが多数! BMWの歴代ロードスターモデルを振り返る

 この記事をまとめると

■BMWの歴代ロードスターモデルを振り返る

新しいBMWのコンパクトSUVはガソリンと電気の二刀流! デザインよし走りよし使い勝手よしと三拍子揃ったX1/iX1が登場

■幅広いボディサイズとパワーユニットのモデルが存在

■現在ではZ4のみがラインアップされている

 Z4だけじゃない! BMWの個性的な2シーターオープンカー

 BMWのロードスターといえばZ4を連想しますが、過去には同車以外にも数多くの2シーターオープンを登場させていました。それらのロードスターは個性的なモデルが多かったことも特徴です。

 今回はBMWが発表したロードスターについて、 1980年代以降に販売されたモデルを紹介していきます。

 BMWの歴代ロードスター

 Z1

 ボディサイズ:全長3921mm×全幅1690mm×全高1277mm

 パワーユニット:2.5リッター直6エンジン(最高出力:169馬力)

 1989年に登場したZ1はBMWのラインアップから長年、消えていた2シーターロードスターの復活とあって大きな話題を集めました。

 全長4mを切るコンパクトなボディに2.5リッター直6エンジンを搭載したZ1は、BMWらしいハンドリングを実現するためエンジン搭載位置をフロントアクスルより後方に配置。重量配分はフロント49:リヤ51となっています。

 ボディはスチールモノコックにFRP製ボディパネルを組み合わせた構造を採用。オープンカーのZ1は剛性を確保するため高いサイドシルを備えたことも特徴です。

 エクステリアデザインも当時としては斬新で、上半分がサイドシルに収納されるドアの開閉方法など、他にない個性的なスポーツカー。独特な開閉方法を備えたことで、ドアからの乗り降りが難しかったことも同車の個性といえるでしょう。

 Z3

 ボディサイズ:全長4035mm×全幅1690mm×全高1275mm

 パワーユニット:1.9リッター直4エンジン(最高出力:140馬力)他

 初代マツダ・ロードスターの成功を期に世界中のメーカーから2シーターロードスターが登場しましたが、このZ3もそんな1台。1996年に登場したZ3は3シリーズのシャシーをベースに2シーターオープンカーに仕立てられました。

 主要マーケットとなる北米で生産を行ったZ3はデビュー時、1.9リッター直4エンジンを搭載。その後、1998年に2.8リッター直6エンジンを追加し、1.9リッターエンジンは2リッターエンジンへとチェンジ。パワーユニットはその後も変更が加えられ、2000年に2.8リッターエンジンが3リッターエンジンに変更されています。

 Z3で興味深いのが1998年にシューティングブレークをイメージさせるクーペが追加されたこと。Z3と比べてラゲッジスペースが拡大しユーティリティ性能が高まりましたが、2シーターであることはかわりません。

 Z4

 ボディサイズ(初代):全長4100mm×全幅1780mm×全高1285mm

 パワーユニット(初代):3リッター直6エンジン(最高出力:231馬力)他

 ボディサイズ(2代目):全長4255mm×全幅1790mm×全高1285mm

 パワーユニット(2代目):3リッター直6エンジン(最高出力:340馬力)他

 ボディサイズ(3代目):全長4335mm×全幅1865mm×全高1305mm

 パワーユニット(3代目):2リッター直4エンジン(最高出力:197馬力)他

 Z3の後継モデルとして開発され2003年に初代が登場したZ4。Z3より上位モデルに位置づけられています。生産は引き続き北米工場で行われました。

 クラスアップしたZ4はZ3からひとまわりサイズアップも果たし、デビュー時はパワーユニットも3リッターと2.5リッターの直6エンジンのみを用意。その後、2.2リッター直6エンジンを追加したほか、2005年にはエントリーグレードに2リッター直4エンジン車を設定しています。

 Z4は2009年に2代目が登場。クリス・バングルがデザインした初代のフォルムから一転、2代目はロングノーズを強調したやや古典的フォルムへチェンジ。初代にはソフトトップとクーペが用意されていましたが、電動ハードトップのみがラインアップされました。

 パワーユニットは2.5リッターと3リッターツインターボの直6エンジンを用意していましたが、2011年からは2.5リッター直6に変わり2リッター直4ターボエンジン車を設定。ハイパフォーマンスモデルには最高出力340馬力を発揮する3リッターエンジンが搭載されています。

 初代からより豪華になった2代目は2019年(欧州での発表は2018年)から3代目へフルモデルチェンジされました。

 3代目の大きなトピックスはトヨタと共同開発したこと。エンジンなどZ4とプラットフォームを共有したGRスープラがトヨタから発売されています。

 2代目にはリトラクタブル式電動ハードトップが採用されていましたが、3代目には初代同様電動ソフトトップとしたことが話題を集めました。

 搭載するパワーユニットは2リッター直4ターボと3リッター直6ターボエンジンをラインアップ。直6エンジンは最高出力340馬力を発揮することでパワフルな走りを実現しています。

 3代目は2022年に一部改良が実施され、フロントマスクなどのデザインが変更されました。

 ボンドカーにPHEVのオープンモデルも!

 Z8

 ボディサイズ:全長4400mm×全幅1830mm×全高1315mm

 パワーユニット:5リッターV8エンジン(最高出力:400馬力)

 1999年のフランクフルト・モーターショーで発表されたZ8。BMWが1950年代に発売していた507をモチーフとしたクラシカルなデザインを採用。5リッターV8エンジンをフロントに搭載するFRオープンカーでした。

 アルミスペースフレームを採用し、シャシーもボディも外装パネルもアルミ製、サスペンションにもアルミを多用することで、V8エンジンを搭載しているにもかかわらず車重は1585kgにおさえられています。

 トップは電動ソフトトップを採用。センターコンソールに配されたスイッチにより約20秒でトップの開閉が行えました。

 Z8は2003年まで販売が続けられ累計5703台を売り上げました。けして成功したとはいえないモデルでしたが、映画『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』の劇中車として起用されたことや、近年、中古車が新車価格の2倍となる2000万円以上で取引されていることで話題となっています。

 i8ロードスター

 ボディサイズ:全長4690mm×全幅1940mm×全高1290mm

 パワーユニット:1.5リッター直3エンジン+モーター(システム最高出力:352馬力)

 BMWが世の中に送り出してきた数あるスポーツカーのなかでとくに異質なモデルといえるのがi8。パワーユニットは1.5リッター直3エンジンと電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドを採用した新時代のスポーツカーとして2013年に登場しました。

 最高出力231馬力を発揮する直3エンジンをミッドシップに搭載し後輪を駆動。前輪は最高出力131馬力を発揮するモーターで駆動する4WDレイアウトを採用していましたが、エンジン、モーターそれぞれのみで走行することも可能です。

 このi8にオープントップモデルのロードスターが追加されたのは2018年。合わせて一部改良が施されモーターの出力が143馬力まで高められました。

 ロードスターは電動開閉式ソフトトップを採用。オープンカーではあるものの、収納スペースを工夫したことでリヤには100Lのラゲッジスペースが確保されています。

 クーペは2+2の4人乗りでしたがロードスターは2シーターとなっていたのも特徴といえるでしょう。

 まとめ

 現行ラインアップでは2シーターオープンカーはZ4のみとなりましたが、過去には紹介したように数多くのロードスターがBMWから販売されていました。

 冒頭でもお伝えしたように、個性の塊と表現できる他のメーカーでは作ることができないロードスターが数多く見受けられます。

 今後、Z4以外のロードスターが登場するかはわかりませんが、個性的なBMWの新たな2シーターオープンカーの登場を期待したいですね。

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