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シボレー シルバラード EVは抜群にスタイリッシュなヘビー級アスリート。フル電動で0→100km/h加速は5秒切りだ

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シボレー シルバラード EVは抜群にスタイリッシュなヘビー級アスリート。フル電動で0→100km/h加速は5秒切りだ

2022年1月5日、シボレーはフルサイズピックアップ「シルバラード」のフル電動モデルを発表した。先進のパワートレーンだけでなく、そのスタイルにも思い切り未来感が溢れている。北米市場への正式投入は2024年を予定。トラックのイメージとともに電気自動車のイメージまで大きく覆す、稀代のエポックメイカーとなりそうだ。

電動化に向けて急加速するGMグループ。その中核はやっぱりトラックだ
シボレーほか、GMC、キャデラックなど多彩なブランドを展開する米国ゼネラルモーターズ(GM)が掲げるラインナップ電動化のロードマップは、実にスピーディだ。2025年までに世界市場への展開を予定しているモデルは、なんと30種類。およそ100万台のセールスを目標としている。

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中でも、トラックの電動化は同社にとって「ゼロエミッション」に向けたコミットメントを達成するカギを握る、と言っていいだろう。インパクトたっぷりの巨体に、エミッションなど意にも介さないかのような大排気量、大トルクのパワーユニットを積み、オンオフ関係なく豪快に飛ばす・・・そんな、いかにもアメリカ車らしいアメリカ車の筆頭に挙げられるモデルたちにも、およそ似つかわしくない変革の時が否応なしに迫っている。

しかしGMは、どうやらそんな「追い込まれた状況」を逆に生かして、新しいフルサイズアメリカントラックの魅力を作り出すことに成功したようだ。2024年の投入開始を前に発表されたシボレーブランドのフラッグシップ的存在「シルバラード」のフル電動モデルは、ICE(エンジン搭載モデル)とはまったく違うスマートでスタイリッシュで、それでもしっかりマッチョな「いかにも、らしい」たたずまいが与えられていた。

パフォーマンスと機能性を考慮して磨き抜かれたデザイン
シルバラードEVは、マッシブな重厚感を漂わせながらも、どこか洗練されたシルエットをまとう。無骨なグリルを配したフロントマスクは、空気の流れをボディサイドに効率的に受け流す形状。フルサイズピックアップトラックの中ではもっとも低いCd値を実現しているという。

フロントオーバーハングの短さも、強い躍動感を感じさせるポイントだろう。クルーキャブモデルのみの設定となるが、2列目シートの広さは群を抜いている。シルバラードEVには乗用グレードの「RST」とお仕事仕様の「WT」が設定されるが、そのどちらもスペース効率を最大限に生かしたストレージ、ユーティリティ性能を備える。

刺激的かつスマートなスタイルとフレキシブルな実用性を可能にしているのは、GMがEV専用プラットフォームとして展開している「Ultium EVプラットフォーム」だ。複雑な構造を持つICEに比べるとシンプルなメカニズムは、これまでにない自由な設計を可能にしたという。

24のモジュールで構成される「Ultiumバッテリーパック」を、ボディの基本構造の一部として効率的に活用するこの新しいボディアーキテクチャは、フルサイズピックアップに期待される強度、耐久性といったパフォーマンスをすべての領域で引き上げている。さらにオンロード、オフロードともに、快適な走りまで実現されている。

外部給電機能も装備。すべてが規格外、だけど一度は乗ってみたい
シルバラードEVのパワートレーンは、前後に電気モーターを配する電気式4WDシステムを採用。巨大な24インチタイヤと相まって、圧倒的な駆動力を効率的に「速さ」「力強さ」へと結びつけている。

同時に、さまざまな先進制御を採り入れて、扱いやすさや乗りやすさにもこだわっているところが興味深い。

アクティブに減衰力を最適化するエアサスペンションは、車高を最大50mmまで上下させることが可能だ。四輪操舵機能を備え、低速での回転半径が比較的小さいことも、取り回しの良さにつながっている。高速走行時はハンドリングの安定性も向上する、優れものだ。さらに悪路などでは、シボレー自慢のAdvanced Trailering Systemが絶妙にサポートしてくれる。

ちなみにフル充電での走行距離は、約400マイル=およそ650km(GM推定)。最高出力は664ps、最大トルクは1058Nmに達する。0→60mph加速は、わずか4.5秒。0→100km/h加速も5秒を切ることは確実だろう。この巨体が猛烈な勢いで加速する様は、さぞかしド迫力だろう。

日本に住む身としてはちょっと羨ましい話だが、米国ではすでに、最大350kWという超々急速充電設備の展開が始まっている。シルバラードEVのような桁外れのパフォーマンスを持つEVでも、10分ほどの充電で100マイル=約160km分のマイレージが確保できるという。だからこそ、電池切れに臆することなく乗りこなすことができるのだろう。

オプションのデバイスを介することで、最大10個のコンセントから給電できるゆとりまで備える。合計10.2kWの電力供給ポテンシャルは、家庭や仕事、あるいはレクリエーションシーンでも重宝するハズだ。

シルバラードEVは、シボレートラックとしての機能性と汎用性、そしてパフォーマンスに至るまで、電気自動車であることのメリットを最大限に生かして磨かれているような気がする。2020年9月に発表されたGMCブランドの「ハマーEV SUV」とともに、明らかに規格外だけれど日本でもぜひ走らせてみたい・・・と素直に思わせてくれる「気は優しくて力持ち」な1台だ。(文:Webモーターマガジン編集部 神原 久/写真:ゼネラルモーターズ)



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みんなのコメント

6件
  • こんな巨大なトラックが0-100 5秒とか怖
  • あと3年で30車種で100万台とは控えめだな
    トヨタが大口叩いていたが世界は広いな
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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