■人気モデルの1/10の販売台数を記録した軽自動車たち
近年、軽自動車の新車販売台数は全体の4割前後を維持していて、もっとも人気のあるジャンルになっています。一般社団法人 全国軽自動車協会連合会のデータによると、2019年上半期(1月から6月)に販売ランキング1位となったホンダ「N-BOX」は13万1233台を記録するヒットとなりました。
なぜホンダ「N-BOX」売れ続ける? 軽メーカーダイハツ・スズキが超えられない理由とは
しかし、すべての軽自動車が人気となっている訳ではありません。そこで今回は、N-BOXの販売台数の1/10に届かなかった軽自動車3台をピックアップして紹介します。
●ダイハツ「ウェイク」
ダイハツ「ウェイク」は、軽乗用車のなかでもとくに背の高いボディを持っていることが特徴で、全高は1835mmとなっています。室内高は1455mmと、子どもなら車内で立って着替えができるほどの広さがセールスポイントです。
近年、軽自動車市場ではスーパーハイトワゴンと呼ばれるジャンルの背の高いクルマが人気で、流行を考えるとウェイクも人気モデルとなりそうですが、2019年上半期の販売台数は1万2726台と、1位のN-BOXの1/10にわずかに届きませんでした。
同社のスーパーハイトワゴン「タント」は2019年7月のフルモデルチェンジ直前にも関わらず8万1828台を販売しており、それと比べてもウェイクは劣勢だといえます。
劣勢となった要因のひとつとしては、タントのエントリーモデルである「L(スマートアシスト非装着車)」グレード(フルモデルチェンジ後の仕様)の価格は税込122万400円(消費税込、以下同様)に設定されている一方、ウェイクのエントリーモデルである「D」グレードは135万円となっており、割高感があることが考えられます。
ウェイクは2014年11月の発売以降、まもなく販売から丸5年を迎えることから、何らかの改良がおこなわれるのか、注目されます。
●スズキ「エブリイワゴン」
スズキ「エブリイワゴン」は、1BOXバンをベースとした軽ワゴンです。3代目となる現行モデルは2015年2月に発売され、2019年上半期の販売台数は8834台を記録しました。
商用車ベースということもあり、エンジンの搭載位置は前席下で、リアタイヤを駆動するFRが採用されています。いまの軽乗用車の多くはFFレイアウトが採用されたクルマが多く、対照的だといえます。
ボディは標準ルーフとハイルーフがあり、広い荷室が特徴となっているものの、商用車ベースでかつ発売から長い期間が経過したということもあり、軽自動車市場の売り上げにおいて主流とはなっていない状況です。
なお、2019年6月には予防安全技術「スズキセーフティサポート」の機能充実を含む一部仕様変更がおこなわれました。
■軽自動車のなかで特異なミッドシップスポーツカーとは?
●ホンダ「S660」
ホンダ「S660」は、エンジンをミッドシップに搭載した2シーターオープンカーで、2015年4月に発売されました。2019年上半期の販売台数は1639台となっています。
搭載されるエンジンは、ホンダの軽自動車群「Nシリーズ」に用いられているエンジンを改良したもので、専用設計のターボチャージャーを装着したことでスポーツカーらしいアクセルレスポンスを実現。
また、軽自動車初となるハンドリング支援システム「アジャイルハンドリングアシスト」を採用しています。
トランスミッションは、CVTのほかに軽自動車初の6速MTが用意されました。CVTでも7スピードモードが設定されていて、スポーティさを十分に楽しむことができます。
設定されるグレードは、ベースグレードの「β」が198万720円、上級グレードの「α」が218万5920円で、どちらも同じ価格で6MTとCVTが選べます。
内外装や足まわりなどが専用のコンプリートカー「モデューロX」は285万120円と、趣味性の高いクルマらしいといえる価格設定です。
さすがにここまで高額だと、趣味車とはいえ、手軽に換えるクルマではないでしょう。
※ ※ ※
販売面でN-BOXほどの人気となっていない軽自動車も存在するものの、いいかえるとそれだけラインナップが拡大して、軽自動車市場が成熟してきた証ともいえます。
N-BOXの天下がしばらく続くのか、それとも新たな人気車種が登場するのか、注目されます。
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