ホンダは2024年夏に発売を予定している新型燃料電池車、CR-V e:FCEV(シーアールブイ イーエフシーイーブイ)を世界初公開。そのディテールを写真で紹介しよう。
GMと共同開発した第2世代の燃料電池を搭載
1990年代後半から燃料電池車(FCEV)の開発を進めてきたホンダ。このCR-V e:FCEVに搭載されたシステムは米国のGMと共同開発してきた第2世代にあたるものだ。注目すべき点は、日本メーカーが発売するモデルとして初めてプラグイン充電機能を備えたFCEVであるということだ。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
パワースペックなどは未発表だが、コストを削減しながら耐久性や耐低温性を大幅に向上させている。充電はAC普通充電のみだが、標準装備のコネクターを使えば、100Vコンセントを持つ家電をつないで最大1500Wまで給電できる。また、ラゲッジスペース右奥にはCHAdeMO規格の給電用ポートも備わり、オプションの可搬型外部給電機を接続すれば、その能力によるが6000~9000Wといった高出力の電力供給も可能だ。
エクステリアは、日本未導入の現行型 CR-V PHEVをベースにしている。フロントグリルやフェンダー、エンジンフード、前後バンパーなどを専用デザインに変更し、全長はフロントオーバーハングが110mm延長されているが、それ以外の寸法は変わらない。さらにリアコンビランプ/フェンダー/サイドシル/ライセンスガーニッシュのカラーを変更するなどで差別化を図っている。
インテリアのデザインは、基本的にエンジン車のCR-Vと変わらない。ブラック基調で、ステアリングホイールの表皮には合皮を、シートにはバイオ合皮を採用した地球に優しいクルマを目指している。メーターパネルは10.2インチのTFT液晶モニターで、左はパワー/チャージ、右はスピードの2眼メーターだ。
ラゲッジスペースの奥側は水素タンクのため1段高くなってしまっているが、フレキシブルボードを活用してフロア高を奥側に揃えると2段に使え、リアシートバックを倒せばラゲッジフロアの上段とほぼフラットにできる。
CR-V e:FCEVはオハイオ州の米国ホンダ工場で生産され、日本に加えて北米でも発売が予定されている。なお、日本ではリース販売される予定だ。
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