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新型インスパイアが中国で登場……ふと思った「初代アコードインスパイア」のカッコよさはハンパなかった!!

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新型インスパイアが中国で登場……ふと思った「初代アコードインスパイア」のカッコよさはハンパなかった!!

 2023年7月3日、東風ホンダが新型インスパイアを現地で正式発表した。歴代7代目となる東風ホンダのフラッグシップセダンだが、中国専売となる新型インスパイアとともに初代アコードインスパイアを紐解いてみたい。

文/ベストカーWeb編集部、写真/ホンダ

新型インスパイアが中国で登場……ふと思った「初代アコードインスパイア」のカッコよさはハンパなかった!!

■新型インスパイアは1.5Lガソリンターボと2LPHEVの2本立て

中国で2023年7月3日に発表されたばかりの新型7代目インスパイア。先代と同じく中国市場のみのモデルとなる

 東風ホンダが正式発表した新型インスパイアは、2018年に中国市場に投入された先代6代目の後継モデルにあたる。新型のボディサイズは全長4979×全幅1862×全高1449mm、ホイールベース2830mmと、先代から全長が70mmほど延長された以外はホイールベースを含めてほぼ同じサイズ。最終5代目レジェンドに肉薄する新型インスパイアのボディは堂々たるものだ。

 デザインはここ最近のZR-Vやアキュラで発表された新型インテグラなど最新のホンダデザインの流れを汲んだもの。「スマートエリート」をキャッチとして標榜した知的なイメージを前面に押し出している。

新型インスパイアのインパネ。最新型セダンのコックピットだけあり、先進的なデザインとなっている

 パワートレーンはガソリンターボとPHEVの2種類を設定する。ガソリンは1.5LVTECターボ(最高出力191ps/最大トルク260Nm)、PHEVは最高出力148ps、最大トルク182Nmの2Lエンジンに最高出力183ps、最大トルク335Nmのモーターを組み合わせている。

 価格は18万2800~22万9800中国元の設定となっており、日本円換算で約360万~約460万円となっている。残念ながらセダン需要が年々減ってきている日本市場への導入はないようだ。

■初代アコードインスパイアが思い出される……

1989年に登場した初代アコードインスパイア。まるでFRサルーンかのようなスタイリッシュなフォルムが印象的だった

 ところでインスパイアと聞くと、どうしても担当は初代アコードインスパイアのことが頭をよぎってしまう。何せ、大学生の頃に密かに憧れていたクルマだったからだ。

 初代モデルは1989年10月、まさにバブル経済真っただ中に誕生した。車格としてはフラッグシップのレジェンドとミドルセダンのアコードの中間に位置するアッパーミドルサルーンだったが、5ナンバーサイズをキープしていた。

新開発された2LSOHCエンジンのG20A。SOHCながら他社の同排気量DOHCをも上回るパワーの165psを発揮した

 パワートレーンは直5SOHCという独創的な専用設計エンジンで、2LのしかもSOHCなのに最高出力165psを6700rpmで叩き出す高出力高回転型のホンダらしいエンジンを採用。このエンジンを縦置きにしたFFミドシップレイアウトが当時、注目を浴びた。

 見逃せないのはアッパーミドルサルーンながら4AT以外に5MTも設定されていたこと。また、SOHCながら同クラスだったマークIIやローレルなど他社の2LDOHC(NA)を軒並みパワーで上回っていたのは驚きだった。

■とにかくスタイリングがカッコいいクルマだった!

初代アコードインスパイアのリアビュー。端正なスタイリングが際立っているが、リアスポイラーもオプションで用意されていた

 当時のクリオ店でアコードインスパイア、ベルノ店でビガーという姉妹車を販売したが、1992年のマイチェンで同じく直5SOHCの2.5L(最高出力190ps)を今までの2Lに加えて3ナンバー専用車となる「インスパイア」を追加した。以後、同じ2Lエンジン搭載でも5ナンバー車はアコードインスパイア、3ナンバー車はインスパイアという併売スタイルとなったのは何とも興味深い。

 インスパイアは全長がアコードインスパイアから140mm延長され、全幅も1700mmを超える3ナンバー車となったが、似たようでいて顔つきが少し違うので判別は可能。インスパイアのフロントグリルはアコードインスパイアに比べてかなり小型化され、フロントヘッドライトの占める面積がかなり横長になっているからだ。

1992年に追加された3ナンバーボディ車はアコードが車名から取れて「インスパイア」として登場した

 このフロントヘッドライト、キラキラと光る「マルチリフレクターランプ」と称され、日中の街中で存在感を発揮していたのをよく覚えている。個人的には、フロントマスクのバランスのいいアコードインスパイアが好みではあった。

 ホンダ自ら「ラグジュアリー・4ドア・スペシャリティ」と銘打っただけあり、アコードインスパイアはホントにカッコよかったと思う。内装では天童木工製の本木目パネルを上級グレードに奢り、上質な雰囲気。フロントオーバーハングが短くまるでFR車のような均整の取れたプロポーションにリアスポをつけたアコードインスパイアは、さながら4ドアクーペそのもの。

 担当は当時、FFのテンロク2ドアクーペに乗っていたのだが、このカッコよさには痺れまくったものだ。残念ながら手に入れることはなかったのだが、初代アコードインスパイアは時に月販5000台以上をマークするヒット作に。1995年に2代目に切り替わってエンジンが直5だけでなくV6も追加され、3代目以降はV6が主流となっていき、日本では5代目で生産を終了したインスパイア。

 やはり、一番輝いていたのは初代アコードインスパイアだったのだなあと、今回の新型インスパイア登場を見て思うのだった。

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みんなのコメント

27件
  • 初代に乗っていましたよ。
    外観もスタイリッシュで良かったが、私の購入の決め手になったのは何といってもジャガーのような高級感溢れる本木目板とステッチをあしらった内装に惚れました。
    二代目は内装がプリントになるなどデザインもいまいちで、初代の内装の高級感に惚れこんで購入したものとしては魅力がなくなってしまい他の車に移ってしまったな。
    HONDAはせっかく初代がヒットしても二代目以降が急に質感やイメージが悪い方に変わるガッカリな車が多いような気がする。
  • 直列5気筒縦置き・・・
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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