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競争力大幅アップの8代目 ヴォグゾール(オペル)・アストラ 1.2ターボへ試乗 装備充実

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競争力大幅アップの8代目 ヴォグゾール(オペル)・アストラ 1.2ターボへ試乗 装備充実

ガソリンからBEVまで選べるパワーユニット

従来のヴォグゾール(オペル)・アストラには、派生モデルが多かった。だが最新型ではラインナップのスリム化が図られ、大幅に削られている。

【画像】競争力大幅アップ 8代目オペル・アストラ 競合ハッチと比較  ステーションワゴンも 全147枚

それでもパワーユニットは2種のガソリンエンジンと、ディーゼル、プラグイン・ハイブリッド(PHEV)から選択可能で、もうすぐバッテリーEV(BEV)が登場予定。5種類もある。トランスミッションは2種あり、トリムグレードは3つから選べる。

その反面、オプションは6種類のみ。PHEV用の7kW車載充電器とメタリック塗装、プレミアム・メタリック塗装、牽引バー、ダイアモンドカット・アルミホイール、ベンチレーションとヒーター内臓のナッパレザー・シートが、その選択肢となる。

ホームページを開いて、コンフィギュレーターであれこれ悩む必要はない。2分もあれば、仕様は決まるだろう。

新しいアストラで売れ筋と考えられているパワーユニットが、今回試乗した1.2Lターボガソリン。英国の場合は約60%を占めるらしい。トリムグレードはGSラインで、これは65%の支持を集める見込みだという。

つまり、試乗車は英国では最も人気を集めるであろうアストラ。デュアルゾーン・エアコンに360度カメラ、シートヒーター、熱線入りステアリングホイール、キーレスエントリーなど装備も充実しているから、それも納得ではある。

スマートなインテリア・デザイン

上位のトリムグレードには、アルティメットが存在する。ヘッドアップ・ディスプレイと8スピーカー・ステレオが装備されるが、それらが不要ならGSラインで充分だろう。

インテリア・デザインは、ずっとスマートさを向上させた。レッドとホワイトの差し色がダッシュボードやシートにあしらわれ、ピュアパネルと呼ばれるインフォテインメントとメーターパネルが一体になったモニターが印象的だ。

エアコンの送風口がワイドにドア側まで伸び、視覚的にもモダン。エアコン用として、実際に押せるハードボタンが残されているのもうれしい。ピアノブラックのパネルが多く、指紋が残りやすいのが玉に瑕といえる。

タッチモニターへ触れる際、指を支えられる場所も用意されている。ライバルより印象は良い。

一方で少し残念なのが、リアシートの足もとまわりが少々狭いこと。着座位置も高めで、天井へ頭が触れそうになってしまう。あまり広々とした印象は受けない。

オペルは、アストラを洗練されたモデルにするべく、多くの時間と費用を割いている。実際、ドアのゴムシールや防音性の高いガラスなど、各部にその成果が出ている。風切り音も小さいし、エンジン音も抑えられている。

ガソリンターボ・エンジンのノイズが、走行中はうっすら聞こえてくる。3気筒だから、個性的なBGMとして悪くない。

パワフルな1.2Lターボ アウトバーンにも対応

最高出力は130ps、最大トルクは23.4kg-mと、同じユニットを積むプジョー308と変わらない。0-100km/h加速は9.7秒と驚く数字ではないものの、充分なパワフルさがある。1500rpm前後から不満ないトルクが発揮され、クルージングもしやすい。

英国仕様の場合、トランスミッションは2種類。8速オートマティックは、鋭い加速を求めると反応に鈍さを感じるものの、全般的に仕事は滑らか。6速マニュアルはシフトレバーのストロークが長いものの、変速時の感触は好印象だ。

基本的には、渋滞の多い環境なら8速ATがベターだろう。それ以外なら6速MTをオススメしたい。英国価格も1500ポンド(約25万円)お手頃だ。

ステアリングフィールは充分に正確。操る楽しさでいえば、勝るライバルは存在するけれど。姿勢制御は優れており、長い周期で路面がうねっているような区間でも、息を合わせて落ち着きが保たれていた。パワフルなPHEVでも、心強いシャシーといえる。

オペルは、アウトバーンへ不足なく対応するとアストラへの自信を見せる。高速走行時の安定性は確かに高い。その一方でサスペンションは硬めで、乗り心地は多少犠牲になっている。小さな入力を吸収しきれず、車内へ振動が伝わりがちだった。

内燃エンジン時代のオペルのアンカー

8代目へモデルチェンジしたオペル・アストラは、間違いなく7代目から競争力を高めてきている。リアシート側の空間などを踏まえると、このクラスのハッチバック最上位に据えられるほどではないとはいえ。

シャープなスタイリングや、モダンなインテリアにふんだんな車載技術などで抜かりはない。内燃エンジン時代のオペルのアンカーを、不足なく担える内容だといっていい。

ヴォグゾール(オペル)・アストラ 1.2ターボ 130 GSライン(英国仕様)のスペック

英国価格:2万7210ポンド(約448万円)
全長:4374mm
全幅:1860mm
全高:1441mm
最高速度:209km/h
0-100km/h加速:9.7秒
燃費:17.6-18.5km/L
CO2排出量:123-128g/km
車両重量:1266kg
パワートレイン:直列3気筒1199ccターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:130ps/5500rpm
最大トルク:23.3kg-m/1750rpm
ギアボックス:6速マニュアル

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みんなのコメント

1件
  • このエンジン2008で乗っているけど
    踏めばそこそこのパワーが出るおもしろいエンジン
    アイシンの8ATの制御が少し疑問符が付くけどいざとなればパドルのマニュアルで楽しめる
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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