■新世代ロータリーエンジンは発電機用として活用
ロータリーエンジンを搭載した個性的なモデルを登場させてきたマツダは、新しい時代に適合したロータリーエンジン(RE)の研究開発を加速させることを明らかにし、ロータリーエンジンの新しい物語の序章として、2024年2月1日付でパワートレイン開発本部パワートレイン技術開発部に「RE開発グループ」を復活させました。
【画像】「えっ…!」これがマツダの新型「ロータリースポーツカー」です! 画像を見る
カーボンニュートラル社会の実現に向けて、時代に適したソリューションによってクルマが持つ楽しさを届け続けるために、新生のRE開発グループでは、ロータリーエンジンを発電機用として継続的に進化させ、主要市場での規制対応やカーボンニュートラル燃料対応などの研究開発に取り組むといいます。
取締役専務執行役員兼CTO(最高技術責任者)の廣瀬 一氏は次のようにいいます。
「マツダの歴史において、ロータリーエンジンは『飽くなき挑戦』を象徴する特別な存在です。これまでロータリーエンジンを支えていただいたすべての皆さまに心から感謝申し上げます。
このたび、世界中のお客さまに愛されてきたロータリーエンジンを開発する組織を復活させました。
今日までの約6年間、ロータリーエンジン技術者は最先端の内燃機関の機能開発や究極の効率改善を掲げるエンジン開発の組織に属し、エンジン方式の垣根を越えてその視座を広げ、またマツダの強みのひとつである『モデルベース開発』の使い手として鍛錬してきました。
このたび36人の技術者がひとつのグループに集結し、ロータリーエンジンの研究開発でさまざまな壁をブレークスルーするスタートを切ります。
電動化時代そしてカーボンニュートラル社会においても、『飽くなき挑戦』でお客さまにワクワクしていただける魅力的なクルマをお届けすることをお約束します」
ロータリーエンジンは、三角形のローターが回転することによって動力を生む独自の構造をもつエンジンで、マツダは1967年に導入した「コスモスポーツ」に初めて搭載。
その後も長年にわたりロータリーエンジンを量産する唯一の自動車メーカーとして、出力や排気ガス浄化、燃費、耐久性などの性能向上に取り組んできましたが、2012年に生産終了した「RX-8」を最後にロータリーエンジン搭載車は途切れていました。
そんななか、2023年6月に約11年ぶりとなるロータリーエンジン搭載車の量産を再開。現在、12車種目のロータリーエンジン搭載車種として「MX-30 Rotary-EV」を日本や欧州に導入しています。
さらに、2023年10月に開催された「ジャパンモビリティショー2023」ではロータリーエンジンを搭載したコンセプトカーとして「アイコニックSP」を世界初公開。
最高出力370馬力を発揮する「2ローターRotary-EVシステム」を搭載したプラグインハイブリッド車(PHEV)ですが、ガソリンを使用するだけではなく、水素をはじめとした様々な燃料の使用が可能となっています。
なお、「東京オートサロン2024」では、このアイコニックSPの市販化が示唆されるなど、新たなロータリーエンジン搭載車の登場に注目が集まっています。
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みんなのコメント
キレイですね。
このまま実車になったらエエのにね。