この記事をまとめると
■マツダの現行セダンを紹介
「レクサス」「インフィニティ」「アキュラ」に続くはずの国産4つめのプレミアムブランド! 幻と消えたマツダの「アマティ」を知ってるか?
■現在ラインアップされているのは2車種のみ
■過去に販売されていたモデルも紹介
マツダの現行セダンを紹介
セダン離れが進む国内自動車メーカー。その流れはマツダも同じで現在、一般ユーザーが購入できるのは2車種しかありません。
マツダが現在ラインアップするセダンとともに、過去に販売されていた記憶に残るセダンを紹介していきましょう。
マツダのセダンの現行車種
MAZDA3 セダン
2019年に国内販売を開始したマツダ3。3代目アクセラからフルモデルチェンジされると同時にグローバルネームのマツダ3を名乗るようになりました。
国内での車名は変わったものの、5ドアハッチバックのファストバックと4ドアセダンをラインアップしているのは3代目アクセラと変わりません。
マツダ3セダンはハッチバックとともにマツダの「魂動」デザインを採用。ワンモーションフォルムで優雅なセダンらしいエクステリアデザインに仕立てられています。
パワーユニットはデビュー時、1.5リッター直4ガソリン、2リッター直4ガソリン、1.8リッター直4ディーゼル、マイルドハイブリッドのe-SKYACTIV Xが用意されていました。
セダンには当初、2リッターガソリンと1.8リッターディーゼルのみが搭載されていましたが、一部改良などでパワーユニットを拡大。2022年にはe-SKYACTIV G 2.0と呼ばれる新たなマイルドハイブリッドが追加され、マツダ3は現在、4つのパワーユニットをラインアップすることになりました。
ただ、セダンにはハッチバックに設定されている6速MTを選ぶことができず、トランスミッションはすべて6速ATとなります。
MAZDA6 セダン
3代目アテンザが2019年に行ったマイナーチェンジとともにグローバルネームのマツダ6を名乗るようになりました。
ただ、車名が変更となっただけでなくパワーユニットや車両統合制御システムを搭載するなど、さまざまな改良が施されています。
とくに注目されたのが2.5リッター直4エンジンを搭載したこと。4リッターV8エンジン並のトルクを発生する同エンジンは走行中のゆとりはもちろん、気持ち良いエンジンフィールを感じることができるパワーユニットです。
またコーナリング旋回時から立ち上がりにかけて安定感が増すなど、快適性が向上する車両統合制御技術「GVCプラス」の採用も走行性能を高めました。
マツダ6はアテンザ同様、ステーションワゴンと4ドアセダンをラインアップ。どちらも魂動デザインを採用し、マツダのフラッグシップらしい優雅なフォルムを身に着けています。
※写真はアテンザステーションワゴン
2022年には特別仕様車「20th Anniversary Edition」が発売されましたが、後継モデルにバトンタッチされる可能性は薄いと見られています。
現行車種の中古車相場は?
新車の納期がいつになるかわからないなか、現行セダンの中古車相場はどうなっているのでしょうか。
まずマツダ3セダンから。マツダ3セダンの中古相場は159万~290万円。中古市場ではエンジンやグレードによる価格差が少ないため、自分のニーズに合ったモデルを比較的簡単に探すことができそうです。
続いてマツダ6セダン。すでに生産が終了している同車の中古相場は190万~370万円。こちらはガソリン車と比べてディーゼルエンジン搭載車のほうが高い価格で販売されています。
歴代のマツダのセダンを中古車相場とともにご紹介
アテンザ
2002年に初代がデビューしたアテンザは欧州市場などをターゲットに開発されたDセグメントのセダンです。
初代はセダンに加えステーションワゴン(スポーツワゴン)と5ドアハッチバック(スポーツ)と多彩なボディタイプを用意。2008年にフルモデルチェンジされた2代目にもこれら3タイプのボディがラインアップされていました。
2012年に登場した3代目はCX-5などと同じマツダのデザインテーマ「魂動」を採用。スタイリッシュなフォルムが話題となりました。
ただし3代目には歴代モデルに用意されていた5ドアハッチバックが廃止。セダンとステーションワゴンが用意されています。
アテンザは3代目のフルモデルチェンジを待たずに、2019年の一部改良と同時にグローバルネームのマツダ6へと名称を変更。アテンザとしては2019年に生産が終了しました。
アテンザの中古相場ですがセダンが45万~290万円、ステーションワゴンが35万~340万円。販売台数はステーションワゴンがセダンをやや上回っています。
アクセラ
長年、マツダを牽引したファミリアの後継モデルとして登場したアクセラ。2003年に初代がデビュー。フルモデルチェンジで2009年に2代目、2013年に3代目が登場しています。
初代から3代目までセダンと5ドアハッチバックをラインアップ。初代は当時、フォード傘下だったことでフォード・フォーカス、ボルボ・S40&V50とプラットフォームを共用していました。
マツダのデザインテーマ「魂動」を採用して登場した3代目はマツダ車として初となるハイブリッド車を設定。ハイブリッドシステムはエンジンこそマツダ製でしたが、モーターやトランスミッションなどはトヨタからライセンス供給されています。
海外ではマツダ3として販売されてきたアクセラは、2019年に登場した新型から国内でもグローバルネームを採用。アクセラの名称は廃止されました。
現在、アクセラは中古車でしか購入できませんが、セダンの中古相場は60万~210万円、5ドアハッチバックは40万~230万円。ともに3代目が販売の中心となっています。
ファミリア
マツダの小型車と聞いて、50代以降の方ならまず連想するのはファミリアなのではないでしょうか。初代が1963年に登場して以来、長年、マツダの基幹モデルとして販売され続けました。
ファミリアと聞いてハッチバックをイメージする方も多いでしょうが、歴代モデルにはセダンがラインアップされています。ちなみに、初代はまずライトバンが販売され、セダンは1964年に追加されました。
3&5ドアハッチバックは攻めたデザインの歴代モデルを多数投入していた反面、セダンは比較的オーソドックスなモデルがラインアップされ続けました。
ただ、1989年に登場した7代目のセダンは大型の前後バンパーを装着し高級仕様として販売された「サブリーム」をラインアップするなど歴代モデルのなかでは、もっとも個性的なモデルでした。
一時代を築いたファミリアですが、1994年からは現在まで日産やトヨタからOEMを受けた商用バンがその名を引き継いでおり、セダンはラインアップされていません。
乗用モデルをラインアップする最後のモデルとなった9代目にもセダンがラインナップされましたが、現在中古車として出回っているのはごくわずか。スポーティバージョンのマツダスピードファミリアであれば120万円以上の値段がつくでしょう。
ランティス
1993年に登場したランティスは、当時販売されていたファミリアよりひとつ上に属するモデルとして登場しました。
斬新なフォルムを採用し、いまだに人気が高い5ドアハッチバックとともにラインアップされたセダンは4ドアハードトップとして登場。5ドアほど大胆なデザインではないですが、セダンもけっこうスタイリッシュです。
そんなランティスのもっとも大きな特徴はコンパクトなボディ(セダンの全長は4490mm)にもかかわらず2リッターV6エンジンを搭載したこと。またMT車はダイレクトな操作フィーリングを楽しめるロッド式を採用していたこともマニア心をくすぐります。
このランティスはマツダが2021年に創業100周年を記念し、実施した人気投票でRX-8やRX-7をおさえ1位を獲得。ただ、その人気を支えたのはセダンではなく、スタイリッシュなハッチバックでした。
ランティス自体、中古車として出回ることは少なく、しかもセダンとなるとかなり希少車種。執筆時点で販売されていたのは全国でわずか1台のみ。その価格は99万円でした。
まとめ
お伝えしたように現在はマツダ3とマツダ6にラインアップされているセダンしか販売していないマツダですが、今後もセダンのバリエーションが増えることはないでしょう。
なかでもマツダ6はセダンのみならずモデル自体が存続するかも微妙なところです。
すでにSUVが販売の主力となっているマツダですが、いつまでセダンの販売が続けられるのかが気になります。
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