5月2日(木)、BWTアルピーヌF1チームは、デイビッド・サンチェスがチームに加わりエグゼクティブ・テクニカル・ディレクターに就任したことを発表した。
サンチェスは、2005年にルノーF1のジュニアエアロダイナミシストとしてF1でのキャリアをスタート。その後フェラーリでも経験を積み、今年の1月にはマクラーレンに加入したが、わずか3カ月でチームを離れたことが明らかになっていた。
低迷アルピーヌF1、技術部門の主要メンバー離脱を正式発表。新たに“3本柱アプローチ”による体制をスタート
古巣に戻ることになったサンチェスは、新設されたエグゼクティブ・テクニカル・ディレクターという役職に就任した。アルピーヌの発表によると、サンチェスはエンストンで技術部門を監督し、チームのパフォーマンス、エンジニアリング、エアロダイナミクスの各分野の責任を持つことになる。
アルピーヌは3月に技術部門の組織変更を行っており、“3本柱のアプローチ”を採用。パフォーマンス担当テクニカルディレクターにシアロン・ピルビーム、エンジニアリング担当テクニカルディレクターにジョー・バーネル、空力担当テクニカルディレクターにデイビッド・ウィーターがそれぞれ就任したが、彼らは3人ともサンチェスの直属になるということだ。
サンチェスはチーム代表兼アルピーヌ・モータースポーツの副社長であるブルーノ・ファミン直属のメンバーとなる。本日チームに合流したサンチェスは、以下のようにコメントを発表した。
「アルピーヌでの挑戦に興奮している。自分のF1キャリアをスタートさせたエンストンで再び仕事をすることを楽しみにしている。このチームには常に多くの素晴らしい人たちが関わっており、解き放つべき多くの可能性がある」
「コース上でのパフォーマンスを向上させるという大きな課題が待ち受けているが、このようなタイプの挑戦こそ私をやる気にさせるものだ。仕事を始める準備は整っており、この素晴らしいチームに定期的な成功をもたらすことを唯一の目的として、もう一度エンストンとヴィリー(ヴィリー=シャティヨン)のテクニカルチームと働くことを楽しみにしている」
一方ファミンはサンチェスの復帰について、パフォーマンスの改善に集中するための重要なものだったと語った。
「デイビッドが2005年にキャリアをスタートさせたエンストンに戻ってくることをうれしく思う。これは、我々がチームとして行うすべてのことを最適化し、適切なパフォーマンス分野に集中するための重要な人事だ。マシンのパフォーマンスと開発路線が、チームとしての野心に対して満足のいくペースで進んでいないことは明確だ。究極の成功を達成するために、デイビッドを迎え懸命に仕事をすることが楽しみだ」
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