『GQ JAPAN』の編集者・イナガキ(29歳)が、ひょんなことから中古のフェラーリを購入した! 勢いで買ってしまったフェラーリのある生活とは? 今回は、車検整備に関するお話の続き。
気になる見積金額は……
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7月24日(土)、車検整備内容の確認と相談のため、フェラーリ横浜サービス・センターへ向かった。
【前話】Vol.113 要整備箇所発見!
はたして、購入から2回目の車検整備にはいくらかかるのだろうか……前回が100万円超だったのでハラハラ、ドキドキ。
出迎えてくれた高橋忠久工場長は、さっそく「見積書をお持ちいたします」といい、いったんバックオフィスに下がる。5分後、提示された見積書には、“お見積もり金額:43万1728円“と、書かれていた。一応、“100万円”ぐらいまでの出費は覚悟していたので、いくぶんホッとした。ちなみに、この43万1728円には、動画で推奨された項目以外の整備料金も含まれているという。
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「では、内容を精査いたしましょうか」と、高橋工場長がいい、ひとつひとつ項目ごとにチェックしていく。まずはパンク修理剤。フェラーリの正規ディーラーが推奨する商品の価格は、なんと4万4500円! しかし、カー用品店やネット通販などで販売されている数千円程度の汎用品でも問題ないとのことなので、これは見積書からカットした。
フューエルタンク上部からの軽微なガソリン漏れの修理には、「タンクロールオーバーバルブ」という部品まわりの交換が必要になるそうだが,液漏れを防ぐ固定用のシール材である「ガスケット」の交換のみですめば、部品代は900円で済むという。
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しかし、ガスケットのみならず「フロートバルブ」と呼ぶ調整弁も交換しなければならない場合は、部品代は7万1500円に達する。
フロートバルブの交換が必要になるかどうかは整備を進めてみないとわからないらしい。もしガスケットのみの交換で済めば、見積金額からマイナス7万1500円になる。
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フロートバルブの部品代とパンク修理材の合計額は11万6000円。この2点を概算見積書から省くと、車検整備代は31万5728円になる。自賠責保険(24カ月分)や自動車重量税印紙代などの諸費用5万9610円をくわえても、アンダー40万円で済むのだ。21年落ちの輸入車としてはずいぶんリーズナブルのように思う。
なお、気になっていたパワーステアリングは“とくに異常ナシ”。ボクの勘違いだったようだ。
エンジン・オイルの必要量は10リッター!
この日は部品の都合上、オイル交換のみの作業になった。ガソリン漏れの部分は、対象部品が翌日以降に届くそうだ。
リフトアップしたわが360モデナは、すでにアンダーカバーが外されていた。担当するテクニシャンいわく、交換作業自体は難しいものではないという。それよりも、アンダーカバーの脱着が大変で「自宅などでオウナーみずからオイル交換をするのはオススメできません」と、話す。
下抜きされたエンジンオイルは真っ黒だった。購入時に交換して以来だから、約2年4カ月ぶりである。
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新しいエンジンオイルは、フェラーリ指定のシェル「HELIX ULTRA 5W-40」で、必要量は10リッター! 360モデナのように、ドライサンプ方式を採用するエンジンは、効率よく冷却するため、普通のエンジンよりも2倍以上多量のオイルを使うため致し方ない。
ちなみに、価格はリッターあたり2600円だから2万6000円。あわせて交換するオイルフィルターは5130円だった。いずれの金額も、ドイツ製プレミアムブランドと大差ないという。
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ちなみにオイルフィルターの取り付け位置は、整備士泣かせのかなりやっかいな部分にあるそうで、慎重に作業を進めないとドバッとオイルが漏れるという。
ベテランのテクニシャンがテキパキ作業を進めていくのを横目に、「素人のボクは手を出さない方が良さそう……」と、あらためて思うのだった。
次週、ガソリン漏れに関する修理内容をリポートする。
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みんなのコメント
それ、ぼったくられてるよ!ww
イナガキ氏、おめでたいねー。