■商用車ベースではない貴重な「ミニバン系キャンピングカー」の魅力とは
車中泊ブームの盛り上がりとともに、本格的なキャンピングカー人気も高まっています。ベース車両も商用バンのみならず、多彩なモデルが使われるようになりました。
なかでも注目されるのは、ミニバンベースの車中泊カーです。今回はトヨタ「ヴォクシー」をベースにする「ヴォクシー DAYs」について見てみましょう。
【画像】いつものミニバンが車中泊仕様に!? 「ヴォクシー DAYs」の写真を見る(22枚)
ヴォクシーは、2001年の初代デビュー以来、ファミリーユーザーから絶大な支持を集め続けているミディアムクラスの3列シートミニバンです。
国内の道路環境に最適化された扱いやすいボディサイズのなかに、広い室内空間を組み合わせています。
そんなヴォクシーをベースに製作されるヴォクシー DAYsは、ホワイトハウス・キャンピングカー事業部(愛知県)が手がけたキャンピングカーです。
複数の仕様がラインナップされますが、屋根が上部に開き、居住空間を拡大できるポップアップルーフ仕様が設定されているのが大きな特徴です。
ポップアップルーフの内部には、長さ2140mm、幅1020mmのベッド空間が広がります。
そしてポップアップルーフを格納すれば全高は1960mmに収まり、全国のショッピングモールなどで多い全高制限2100mmの立体駐車場にも入場可能となります。
通常時は普通のミニバンとして気軽に利用することができるのも、商用車ベースのキャンピングカーにはない魅力といえるでしょう。
フル装備の上位グレード「JOY」では、FFヒーターやサブバッテリー、走行充電システム、フロント回転シートといった機能に加え、シンクや電子レンジ、冷蔵庫、給排水タンクも装備しています。
さらに2列目席はオリジナルの3人掛けセカンドベンチシートを装備し、背もたれを倒すことでフラットな寝床が現れ、ポップアップルーフのテント部分と合わせれば、4名の大人が就寝可能です。
なおヴォクシー DAYsは、ベース車の各グレードから選べて、さらにガソリン車とハイブリッド車、2WDと4WDの選択も可能。兄弟車「ノア」をベースにすることもできます。
バリエーション展開は、ポップアップルーフ、セカンドベンチシートの有無といった装備の違いによるグレードがきめ細かく設定。計7タイプから選ぶことが可能で、ユーザーの予算やニーズに合わせた選択が出来ます。
消費税込み価格は、ノアのベーシックグレード「X」がベースの場合、324万2000円から591万円まで。
ヴォクシー「S-Z」(ガソリン車)でJOY(ポップアップルーフ付き)の場合、価格は638万円からとなります。
※ ※ ※
ホワイトハウスではこれまでも、先代ヴォクシーとその兄弟車「ノア」をベースに、同様のキャンピングカー仕様をラインナップしていましたが、2022年1月に実施されたノア/ヴォクシーのフルモデルチェンジにともない、ベース車を新型に切り替えました。
その対応は早く、2022年7月に東京・お台場で開催された「東京キャンピングカーショー2022」で新型を初公開しています。
さらに2023年2月3日から6日まで幕張メッセで開催された「ジャパンキャンピングカーショー2023(JCCS2023)」では、2022年5月にフルモデルチェンジした6代目のホンダ「ステップワゴン」をベースとしたキャンピングカー「ステップワゴン DECK ONE(デッキワン)」も初公開しています。
このように同社では、日常でも使いやすい乗用車ベースのキャンピングカーを多数ラインナップしているのも特徴といえます。
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