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フェルスタッペン、ブレーキ故障で2年ぶりのリタイア「残念だが、ここまでの9連勝を誇りに思う」レッドブル/F1第3戦

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フェルスタッペン、ブレーキ故障で2年ぶりのリタイア「残念だが、ここまでの9連勝を誇りに思う」レッドブル/F1第3戦

 2024年F1オーストラリアGP決勝で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンはブレーキの故障により、3周でリタイアした。セルジオ・ペレスは5位だった。

 ポールシッターのフェルスタッペンはスタート直後はリードを守るが、2周目のターン7でアンダーステアに見舞われてスライド、これによりカルロス・サインツ(フェラーリ)にターン9で抜かれることになった。この時、フェルスタッペンは、チームに対して「マシンがルーズだ」と報告。その後、マシンの右リヤから煙が上がり始めた。

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 4周目の初めにブレーキのトラブルが明らかになり、フェルスタッペンはピットへと向かい、そのままリタイアした。フェルスタッペンがリタイアしたのは、2022年オーストラリアGPで燃料システムのトラブルに見舞われて以来のこと。今回のリタイアで、フェルスタッペンの連続優勝は9戦で途切れることになった。

 ペレスは、他車への妨害でグリッド降格ペナルティを受け、6番グリッドからスタート。1周目にジョージ・ラッセル(メルセデス)に抜かれた後、他のドライバーたちより比較的長いスティントを取り、クリーンエアのなかで走行したが、リヤタイヤの劣化を訴えて、タイムが落ち込み、14周目にピットイン。10番手からポジションを上げ始め、27周目には5番手に浮上した。35周目に2回目のタイヤ交換を済ませた後、再び5番手を走行したペレスは、前を行くオスカー・ピアストリ(マクラーレン)との大きなギャップを縮めることができず、それ以上ポジションを上げることはなかった。

 クリスチャン・ホーナー代表は「チェコはフロアにダメージを負い、マシン底部からのダウンフォースを大幅に失った。そのために、我々のマシンには珍しく、タイヤに厳しくなってしまった」と説明した。

■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=リタイア(3周/58周)
1番グリッド/タイヤ:ミディアム

 今日起きたことは残念だ。データから現時点で分かっているのは、スタートでライトが消えた直後に右リヤのブレーキがスタックし、ロックしたということだ。基本的にサイドブレーキがかかったまま走っているようなもので、温度が上がり続け、ついに発火して煙が上がるのが見えた。

 マシンがいくつかのコーナーで奇妙な状態だったので、その時はとても混乱した。ターン3でブレーキングすると、リヤのコントロールを失った。リヤアクスルの感触がおかしくて、ターン6でとターン7でスナップが発生した。

 問題についてはこれからチームが調査してくれるので、その答えを見てみるよ。時には自分でコントロールできないこともあるものだ。グリッドまでのラップではマシンの感触がとても良かっただけに残念だ。でもこういったことはコントロールできず、問題が発生してしまうことがある。

 マシンは週末のなかで改善していったし、優勝のチャンスが十分あったから、完走できなかったことは残念だ。それでも、こういう日がいずれ来ると分かっていた。9戦にわたって素晴らしい成績を記録したことを誇りに思うべきだ。鈴鹿にはさらに強くなって戻って来るよ。

■セルジオ・ペレス(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=5位(58周/58周)
6番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード

 僕たちにとって理想的な週末ではなかった。金曜からロングランにとても苦労し、土曜に向けてさまざまな解決法や妥協点について試したけれど、完全に対処できる状態にはならなかった。

 ファーストスティントではバランスが極めてニュートラルで、リヤのグリップが全くなく、そのためにリヤタイヤを完全に壊してしまった。セカンドスティントではフロントタイヤを完全に破壊した。

 マシンバランスが良くなくて、デグラデーションが高く、今回はサバイバルモードのようなものだった。それでフェラーリやマクラーレンにはかなわなかった。

 グリッドペナルティを受けたことも痛かった。ペナルティがなければもっとずっと上位でレースを終えることができただろう。今日はコース特性の影響を受けたと思うので、次の日本GPではまたトップに戻ることができると期待している。

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