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2024年問題解決には小型トラックが鍵! 普通免許で運転できる新型モデルをメーカーも続々投入!!

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2024年問題解決には小型トラックが鍵! 普通免許で運転できる新型モデルをメーカーも続々投入!!

 この記事をまとめると

■いま2024年問題への対策の必要性が叫ばれている

「ちょんまげ」「月光仮面」「墜落」「ガッチャマン」! 携帯電話もSNSもない時代のトラック乗りが使っていた「無線用語」が謎すぎる!!

■そんななか注目されているのが小型トラック

■小型トラックの最新モデルについて解説する

 普通免許で運転できるトラックが存在

 公道で自動車を運転するには運転免許を取得する必要があるが、その種別は細かく規定されており、それぞれ運転できる自動車の区分がある。そのひとつに普通乗用車を運転できる普通自動車免許があり、この免許で乗れるクルマは車両総重量3.5t未満・最大積載量2t未満と規定されている。

 ちなみに、車両重量とは車体本体の重量(トラックの場合はシャシーに架装をした状態)で、満タン状態のガソリン/規定量のエンジンオイル/規定量の冷却水/バッテリーなどを含めた重量を指す。いいかえれば、人や荷物は乗っていないが、クルマがすぐに走れる状態の重さということだ。また、車両総重量とは車両重量+最大積載量+乗車定員重量(55kg×定員数)である。

 現在の普通免許(2017年3月12日以降取得の免許)で運転できるトラックは、いわゆる1t車・1.5t車となっている。

 これまでトラックといえば、大量・長距離輸送ができる大型車両にばかりに目が向いていた。しかし、物流業界は2024年問題(自動車運転業務の年間時間外労働時間の上限が960時間に制限され、トラックドライバーが不足するという問題)が浮上して、対策を迫られる事態に陥ったのである。

 そこで、大型に比べて取得しやすい普通免許で運転できる小型トラックが注目されるようになったのだ。同問題の対策として、普通免許取得者によるトラックドライバーを増やそうというのである。

 日野、いすゞの小型トラックに注目

 こういった市場のニーズを受けて、2022年6月、日野自動車は「日野デュトロ Z EV」を発売した。この車両は超低床・前輪駆動小型BEV(Battery Electric Vehicle、バッテリーの電力でモーターを駆動するEVトラック)で、使い勝手とカーボンフリーを両立させることを目指して開発された。

 謳い文句である「物流のラストワンマイル」からもわかるように、個別配送を想定した仕様になっており、荷役作業性や乗降性を向上させて、トラックドライバーの負担軽減と作業の効率性を追求している。さらに、BEVならではのイージードライブ仕様になっていたり、市街地走行に必要な先進安全技術を装備したりするなど、普通免許のドライバーでも抵抗なく運転できるように配慮している。

 いすゞ自動車からは2024年1月に「エルフミオEV」が登場した。こちらもBEVで操作性に優れており、トラックに慣れていなくても運転がしやすいモデルとなっている。コネクテッド技術を応用した「PREISM」を装備しているので、車両の状態が離れた場所にある事務所でも把握することができ、リアルタイムにドライバーへの適切なサポートが可能だ。

 架装性についても、車両の操作系やレイアウトをディーゼル車と共通化したことで、ディーゼル車に慣れたドライバーが違和感なく運転できるという。今夏には、続いてディーゼル仕様の「エルフミオ」も発売される予定である。

 ひとつ残念なのは、ダイハツが車両の型式認証試験で不正を行った問題だ。これにより、「グランマックス」が形式の取り消しを受けた。OEMで製造していたトヨタの「タウンエース」とマツダの「ボンゴ」もその対象となっている。いずれも普通免許で運転可能な商用車だから、一刻も早い復活を望む声も大きいという。

 2024年問題解決という観点からも、小型トラックの今後にますます注目が集まるだろう。

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みんなのコメント

10件
  • MINTIA
    乗れる車を増やそうが免許の難易度を下げようが、ドライバーの成り手はいない。さてなぜでしょう?国は、あえてそこには触れたくないようだ。
  • ビーエム
    運送業の配達の給与は基本的に運んだ重量になるから、2トンよりも小さいと往復回数が増えて残業時間が増えるだけ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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