■いすゞ「D-MAX」にMHEV仕様も登場か
2024年3月19日、いすゞ自動車のタイ法人は、簡易型(マイルド)ハイブリッドシステムを搭載するピックアップトラック「D-MAX MHEV」の試作モデルを初公開しました。
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D-MAXは、2002年の初代デビュー以来、アジア、欧州、中東、アフリカ、中南米、オセアニアなど100か国以上の国と地域で販売されているグローバル戦略車です。
特にピックアップトラック需要の高いタイは、いすゞにとって重要な市場であり、D-MAXの生産・輸出拠点にもなっています。
現在、D-MAXに搭載されているパワーユニットは1.9リッターまたは3.0リッターの4気筒ディーゼルエンジンです。
今回公開されたMHEVは、前者の1.9リッター4気筒ディーゼルエンジンをベースに、小型電動モーターと48Vバッテリーを組み合わせたもの。出力の数値は明らかにされていませんが、コストを抑えながら燃費を改善できるとしています。
エクステリアデザインは基本的に従来モデルと同じで、ボディサイズは全長5280mm×全幅1870m×全高1790mm、ホイールベース3125mmとなっています。
同日、同社はD-MAXのBEV(バッテリー式電気自動車)を27日に開幕するバンコク国際モーターショーで一般向けに世界初公開し、2025年にノルウェーをはじめとする欧州の一部から販売を開始すると発表しました。
MHEVの発売については「市場調査を通じて今後決めていく」としていますが、早ければ2024年内に市場に導入される見通しです。
タイは急激なモータリゼーションの進展にともなって自動車の排ガスによる大気汚染が問題になっており、対策が急務になっています。タイ政府は2030年までに国内自動車生産に占めるEVの割合を3割に引き上げ、ASEANのEV生産ハブになることを目指しています。
同社は従来のディーゼルエンジンに加えてMHEVとEVをそろえることで、多様化する顧客の需要を取り込む考えです。
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