ラグジュアリーカーも登場
2024年3月21日(木)~24日(日)の3日間、パシフィコ横浜&横浜ベイサイドマリーナで「ジャパンインターナショナルボートショー2024」が開催されました。日本国内では最大級となるマリンイベントは、ボートをはじめとした水上オートバイ、ヨットに加えて、クルマ、アパレルなど豊富な展示と体験型コンテンツで来場者にマリンの魅力を発信しました。
黄金のスワンボートからスーパーカーまで!「日本ボート・オブ・ザ・イヤー2023」のバラエティに富んだ会場を紹介します【吉田由美のCCL】
マリンのトレンドをいち早くキャッチ
日本国内では最大級となるマリンイベント「ジャパンインターナショナルボートショー2024」。会場のひとつであるパシフィコ横浜へ向かうと、ボート、ヨット、水上オートバイの数々が展示されていました。パシフィコ横浜の展示ホールでは190社が参加し、主にニューモデルを中心に展開。マリンのトレンドをいち早くキャッチすることができる会場では、マリンライフをさらに豊かにするラグジュアリーカーも登場しました。ここでは3台のラグジュアリーカーを紹介します。
まず、シャンパンゴールドに彩られたベントレー「ベンテイガ アズール」。ベントレーはエレガントで都会的なクルマだと思い込んでいましたが、雰囲気のあるヘリンボーン調の床と海をバックにしたスペースに佇むベンテイガを見て、そのイメージが払拭されました。4L V8ガソリンエンジンを搭載するベンテイガ アズールは、アクティブなマリンスポーツを楽しむアクティブなユーザーと相性がいいこと間違いありません。
鮮やかなソーラーイエローが目を引くロータス「エレトレ」は、ロータス初のフル電動SUVとなります。パワートレインは2パターンから選択可能で、エレトレ/エレトレSは最高出力450kW(603hp)、最大トルク710Nm、最高速度258km/h。エレトレRは最高出力675kW(905hp)、最大トルク985Nm、最高速度265km/hというスペックを誇ります。海にも山にも行けるエレトレは、リアドア、リアシートを装備した実用的なSUV。固定式パノラマルーフを装備することで自然光が降り注ぎ、車内の明るく広々とした感覚を高めます。
映画『007』シリーズでもお馴染みの英国・アストンマーティン「DB12」も展示されていました。淡い水色が美しいDB12は、4L V8ツインターボを搭載。伝統的なDBモデルの血統を受け継ぎながら、さらに進化を遂げ、新型DB12をスーパーツアラーと位置づけて新たな走りを提案します。足まわりは、新世代のインテリジェント・アダプティブダンパーを導入することで、剛性の高いアンチロールバーなどを組み合わせ、よりダイナミックな走りを追求できます。
ボートショーにスーパーカーやラグジュアリーカーが展示されるのは、実はボートやヨットの世界とこれらハイエンドブランドのクルマがいかに親和性が高く、顧客層がマッチしているのかを示しているものです。
体験型・学びのプログラムに注力
コロナ禍でマリンレジャー人口はコロナ禍では増加したものの、2023年はボートや水上オートバイの新規登録者、免許取得者の数が減少。他にもマリンレジャー人口やマリンレジャー市場が縮小傾向となっていることから、ジャパンインターナショナルボートショー2024は次の担い手となる若者や子どもたちに向けて、体験型・学びのプログラムに注力したのだそう。
その中で私が気になったのは、海ごみを自動回収する「シービン」です。オーストラリアで開発されたシービンは湖ほか水面に浮遊するゴミも回収可能で、39の国と地域で860台が活躍しています。日本でも少しずつ導入されているようですが、普及率はまだまだとのこと。Netflixのドラマ『OUR PLANET 私たちの地球』では、アホウドリ類は海鳥の中でも特に多くのプラスチックを飲みこみ、死因の原因となっていることを伝えています。ごみの不法投棄やポイ捨てだけでなく、少しでもごみの排出を抑えるよう意識することが、いま、われわれに求められています。
他にもアパレルブースは、実際のヨットの帆に使われる「セイル・クロス」を主な素材とした「ワッツ・バッグ」やマリンルックが得意のアパレルブランドが集結。多岐にわたる工夫を凝らした展示で、マリンスポーツ/レジャーのビギナーでも楽しめるイベントという印象を受けました。ちなみにジャパンインターナショナルボートショー2024は、5月31日(金)までオンライン会場で業界の注目モデルやオンライン特別コンテンツを楽しむことができます。ぜひチェックしてみてください。
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