現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 日産NV350キャラバンのガソリン車が商品改良。車名は「キャラバン」の単独ネームに回帰

ここから本文です

日産NV350キャラバンのガソリン車が商品改良。車名は「キャラバン」の単独ネームに回帰

掲載 更新 4
日産NV350キャラバンのガソリン車が商品改良。車名は「キャラバン」の単独ネームに回帰

日産がNV350キャラバンのガソリン車をマイナーチェンジ。内外装の仕様変更や機能装備のバージョンアップ、車種展開の見直しに加えて、車名を「キャラバン」の単独ネームに変更。特別仕様車「プロスタイル」も新設定

 日産自動車は2021年10月20日、NV350キャラバンのガソリン車を商品改良し、合わせて車名を「キャラバン」の単独ネームに刷新して、同日より発売した。車両価格は241万2300円~409万7500円に設定する。

新型ルノー・カングーの日産版が「タウンスター」の車名を冠して欧州デビュー

 今回の改良は、QR20DE型1998cc直列4気筒DOHCユニット(130ps/18.1kg・m)およびQR25DE型2488cc直列4気筒DOHCユニット(147ps/21.7kg・m)を搭載するガソリン車の内外装の仕様変更や機能装備のバージョンアップ、車種展開の見直しなどを実施して、キャブオーバー型バン&ワゴンとしての魅力度をいっそう高めたことが特徴である。

 まずデザイン面では、フロントグリルとフロントバンパーを刷新し、よりダイナミックで力強く、存在感のあるマスクを創出。また、ボディカラーには雪原を想起させる「ピュアホワイトパール」、漆黒の夜空をイメージした「ミッドナイトブラック」、アウトドアシーンでの存在感が光る「ステルスグレー」という3タイプの新色を追加し、全8色のラインアップとする。このうち、ピュアホワイトパールやミッドナイトブラック、インペリアルアンバー、ステルスグレーといった特別塗装色には新開発の特殊高弾性樹脂を配合し、日常使用で生じる擦りキズなど塗装表面の劣化を防ぐ塗料のスクラッチシールドを採用した。

 インテリアに関しては、黒を基調に落ち着いた雰囲気を演出。メーターには先進的で視認性および操作性を大幅に引き上げた新型ファインビジョンメーター(5インチTFTディスプレイ付)を配備する。また、ステアリングには新形状のD型タイプを採用。さらに、シートトリムの表皮を刷新するなど、質感も大幅に向上させた。
 仕様向上も注目ポイントで、シートにはワゴンで好評を博している、中立姿勢を維持し長時間のドライブでの疲労を軽減する「スパイナルサポート機能付きシート」を全車に標準装備。昨今の衛生意識の高まりに対応するため、表皮にウイルスや菌の増加を抑制する抗菌加工を施したシートバックとクッションも全グレードの全シートに導入する。さらに、ステアリングのグリップ部分にも抗菌加工の素材を使用。また、寒冷地仕様にはオプションとして運転席と助手席にシートヒーターを設定した。

 動力性能の向上も見逃せない。トランスミッションは従来の5速ATからフルレンジ電子制御7速AT(7M-ATx)に換装。多段化したワイドレンジによって動力性能と燃費性能の両立を実現するとともに、高速走行時の静粛性を向上させる。さらに、追加されたマニュアルシフトモードにより、意のままのドライビングを可能とした。

 先進安全装備の強化も図り、ガソリン全車で経済産業省や国土交通省などが普及を推進する「サポカーSワイド」の対象に発展。また、新たに全車標準装備となる「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」は、天候や周囲の明るさに左右されにくいミリ波レーダーとカメラのフュージョン方式により、歩行者の検知も可能とする。 さらに、「インテリジェントルームミラー」をEXグレード以上に標準装備するとともに、EXグレード以上に標準装備している「インテリジェントアラウンドビューモニター」の機能性をいっそう向上させた。

 車種展開の見直しについては、プライベートユースのユーザーの満足度を高める目的で専用の内外装の仕様を施した最上級グレード「GRANDプレミアムGX」をバンに新設定したことがトピック。また、従来型の「DX EXパッケージ」の装備を強化した「EX」グレードや、QR25DEエンジンを搭載するワゴンとバンの一部(標準幅&ハイルーフ)に4WDグレードを追加する。なお、「VX」グレードとマイクロバス「DX」グレードは廃止。マニュアルトランスミッション車もカタログから外れた。

 車種展開ではもう1点、特別仕様車のキャラバン「プロスタイル」を新設定したこともアピールポイントだ。グレードはプロスタイルGRAND プレミアムGX(328万5700円)とプロスタイル プレミアムGX(311万7400円)の2タイプで構成。ロングボディ/標準ボディ幅/標準ルーフ/低床フロアのボディを基調に、エクステリアには15インチアルミホイールをはじめ、存在感を高めるルーフスポイラー(オプション)などを採用する。また、インテリアにはアクティブな用途に対応する専用の防水シートを、キャラバン・シリーズで唯一装備。滑らか質感の高いシートは、雨の日の作業やレジャーの際にも汚れを気にせず使用できる。パワーユニットにはQR20DEエンジンを搭載。駆動レイアウトは2WDで仕立てた。

 キャラバンの商品改良に伴い、関連会社のオーテックジャパンが手がけるキャラバンをベースとした車中泊仕様車のマルチベッドおよびトランスポーター、「ライフケアビークル(LV)」シリーズのチェアキャブおよび送迎タイプ、「ワークユースビークル」シリーズのDX2分割上級セカンドシート/ワゴン ワイドボディ/幼児通園専用車/中温冷凍バンおよびクールバン/保冷バン/リフター付バンのガソリン車もマイナーチェンジを実施する。内外装の仕様変更や機能装備のバージョンアップなどはベース車と同様の改良を敢行。また、車中泊仕様車では従来の「プレミアムGX」に加え、新設定の最上級グレード「GRANDプレミ アムGX」もベース車として追加する。さらに、ライフケアビークル(LV)のチェアキャブでは車いす固定装置を一新し、操作性の向上を図っている。

こんな記事も読まれています

ホンダ、新エアロにより最高速は向上も残る課題。新エンジン投入はサマーブレイク後の見込み/第7戦イタリアGP
ホンダ、新エアロにより最高速は向上も残る課題。新エンジン投入はサマーブレイク後の見込み/第7戦イタリアGP
AUTOSPORT web
エステバン・オコン、今季限りでアルピーヌを離脱「次の計画はすぐに発表する」
エステバン・オコン、今季限りでアルピーヌを離脱「次の計画はすぐに発表する」
motorsport.com 日本版
トヨタの豊田章男会長、不正発覚で陳謝 認証プロセス異常を管理する仕組みを年内に構築
トヨタの豊田章男会長、不正発覚で陳謝 認証プロセス異常を管理する仕組みを年内に構築
日刊自動車新聞
ボルボの最新BEV「EX30」の全身に息づく"ほどよきこと"の魅力
ボルボの最新BEV「EX30」の全身に息づく"ほどよきこと"の魅力
@DIME
トヨタが発表した不正行為と対象車種の一覧
トヨタが発表した不正行為と対象車種の一覧
日刊自動車新聞
「5ナンバー車」もはや中途半端? 規格を守る意義 “ちょっと幅出ちゃって3ナンバー”と、実際違いあるか
「5ナンバー車」もはや中途半端? 規格を守る意義 “ちょっと幅出ちゃって3ナンバー”と、実際違いあるか
乗りものニュース
『フェルスタッペン×アロンソ』“最強タッグ”の可能性はあったのか? レッドブル重鎮マルコ「チームを良い方向に進めるのは難しかっただろう」
『フェルスタッペン×アロンソ』“最強タッグ”の可能性はあったのか? レッドブル重鎮マルコ「チームを良い方向に進めるのは難しかっただろう」
motorsport.com 日本版
[サウンド制御術・実践講座]「タイムアライメント」を使いこなせると、演奏を立体的に再現可能!
[サウンド制御術・実践講座]「タイムアライメント」を使いこなせると、演奏を立体的に再現可能!
レスポンス
【途中経過】2024年スーパーGT第3戦鈴鹿 決勝1時間半時点
【途中経過】2024年スーパーGT第3戦鈴鹿 決勝1時間半時点
AUTOSPORT web
そろそろ“フルモデルチェンジ”!? 17年モノ「ミニバン」に10年モノ「セダン」も!? ロングライフな「国産車」それぞれが愛される理由とは
そろそろ“フルモデルチェンジ”!? 17年モノ「ミニバン」に10年モノ「セダン」も!? ロングライフな「国産車」それぞれが愛される理由とは
くるまのニュース
【SUPER GT Round3 SUZUKA GT 3 Hours RACE】37号車Deloitte TOM’S 笹原&アレジ組がGT500初優勝!GT300は777号車D'station Vantage GT3が完勝
【SUPER GT Round3 SUZUKA GT 3 Hours RACE】37号車Deloitte TOM’S 笹原&アレジ組がGT500初優勝!GT300は777号車D'station Vantage GT3が完勝
Webモーターマガジン
マツダ、マツダ2とロードスターの現行モデルで不正判明 アテンザやアクセラのエアバッグ試験でも
マツダ、マツダ2とロードスターの現行モデルで不正判明 アテンザやアクセラのエアバッグ試験でも
日刊自動車新聞
ブガッティで1000キロの旅!「タイプ35」の100周年記念イベントが開催! 世界中のオーナーがクラシックモデルでフランスを巡りました
ブガッティで1000キロの旅!「タイプ35」の100周年記念イベントが開催! 世界中のオーナーがクラシックモデルでフランスを巡りました
Auto Messe Web
約30万円分のアイテムをお値段据え置きで特別装備!「フィアット・ドブロ」の限定モデルが登場、記念フェアも開催!
約30万円分のアイテムをお値段据え置きで特別装備!「フィアット・ドブロ」の限定モデルが登場、記念フェアも開催!
LE VOLANT CARSMEET WEB
マツダが発表した不正行為の該当車種一覧
マツダが発表した不正行為の該当車種一覧
日刊自動車新聞
【MotoGP】ツーリング状態が長かったイタリアGP決勝、タイヤ内圧ルールがその原因? マルティン主張
【MotoGP】ツーリング状態が長かったイタリアGP決勝、タイヤ内圧ルールがその原因? マルティン主張
motorsport.com 日本版
BMW『5シリーズ・ツーリング』新型にPHEV、EVモード95km…今夏欧州設定へ
BMW『5シリーズ・ツーリング』新型にPHEV、EVモード95km…今夏欧州設定へ
レスポンス
ベルトーネが創立110周年にハイパーカーを引っ提げて華麗に復活! 6月9日に公開される「GB110」とは
ベルトーネが創立110周年にハイパーカーを引っ提げて華麗に復活! 6月9日に公開される「GB110」とは
WEB CARTOP

みんなのコメント

4件
  • サイドミラーが大きくなったんだね。
    6型ハイエースのミラーは側方が全く見えない危険なミラーになったのに・・・合流や車線変更はマジで怖いよ。
  • ガソリン車は後期になってもうマイナーチェンジですか。後期で買ったユーザーは損ですね。車名変更、グリル、LEDフォグ、自動ブレーキのバージョンアップ、ステアリング、内装上質化羨ましい限りです。打倒ハイエース!!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

211.6426.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

58.3540.0万円

中古車を検索
NV350キャラバンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

211.6426.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

58.3540.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村