【魅力あるクルマのルーツ／復刻版カタログ】伝説のコミックでも大活躍したAE86。軽量FRスポーツ、カローラ・レビンの肖像

1983年カローラ・レビン（AE86型）

　トヨタGR86のルーツは5代目カローラ／スプリンターのスポーツモデルとして1983年7月に登場したレビン／トレノ（AE86型）。「86」の車名は車両型式である「AE86」に由来する。AE86はセダン系モデルがFFレイアウトに移行する中、自在な操縦性を重視して後輪駆動のFRレイアウトを踏襲。軽量コンパクト設計とパワフルな新開発4AGユニットとの組み合わせで剽悍な運動性能を誇った。トレノは伝説のコミック「頭文字D」で主人公が操ったマシンとしても有名。

　カタログでは「新しいLASERαは16ビートでやってきた。1.6リッター初のツインカム16バルブ。最高出力130ps/6600rpm、最大トルク15.2kgm/5200rpm。エンジン名称”４A―G E U“。それは単なる16バルブ・ツインカムではない。たとえば、7700rpmまでスムーズに回り続けるとてつもないポテンシャル。たとえば、右足のひと踏みでアイドリングの800rpmから、最高出力回転の７７００rpmまで、実に0.98秒で到達する比類なきスロットルレスポンス。そして10モード燃費13.4km/リッターという経済性。豊かな中低速トルクによる実用性。新時代のスポーツエンジンを、美しいノーズに納めて、スペシャルティ・スポーツ レビン発進」とアピールした。駆動方式はFR。ボディサイズは全長×全幅×全高4180×1625×1335mm（レビン）。車重は900～940kg。ボディタイプは３ドアと２ドアから選べた。ちなみにAE86の車両型式は、1.6リッターのGT系専用。ジェントルな1.5リッター車は「AE85」を名乗った。写真のカタログは1983年7月版（原寸298×245mm／変型32ﾍﾟｰｼﾞ編集）

※資料提供／ブックガレージ

Comments

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エンジンのレスポンスだけは良かった。
がしかしトルクも無ければ足回りも貧相でジャダーしまくって前へ出ない車だった…横だけには進んだが笑！
単にマンガ人気だけが異常で決して早い車では無かった。

[goo********]

＞アイドリングの800rpmから、最高出力回転の７７００rpmまで、実に0.98秒で到達する比類なきスロットルレスポンス。
確かに反応は良かった。雰囲気抜群のエンジン。ただニュートラルの時だけ。トルクもパワーもないから2速時すら回転の上がりが遅い。
伝説のコミック？あんなのが無ければ、安い練習機としては最高だったんだけどね。