最新純EVのi4やiXへ似たダッシュボード
2代目へモデルチェンジしたBMW 2シリーズ・アクティブツアラー。ダッシュボードには、最新純EVのBMW i4やiXへ似たデザインが与えられている。
【画像】モデルチェンジ 新型2シリーズ・アクティブツアラーを写真でじっくり 競合モデルも 全102枚
緩やかに湾曲した大きなパネルが立ち上がり、インフォテインメント用の10.7インチ・タッチモニターと、メーター用の10.25インチ・モニターを統合。iドライブは、最新版のバージョン8がインストールされる。
グラフィックは高精細で、操作性も良い。しかし、エアコンなど基本的な操作もすべてタッチモニターを介するため、走行中の操作性はいまひとつ。従来的なハードボタンが欲しいと思った。
ナビの画面は、車載カメラで撮影した前方の道路映像に、ルートを案内するグラフィックが描かれる拡張現実機能付き。こちらは、とてもわかりやすい。
アクティブツアラーの全体的な車内の雰囲気は、同社のスポーティなモデルにも通じる。試乗した223i Mスポーツの走りとも、バランスが取れているようだ。
223iのエンジンは2.0L 4気筒ガソリンターボで、最高出力218psを発揮。18psのスターター・ジェネレーター(ISG)が低回転域でアシストする、電圧48Vのマイルドハイブリッドとなる。
トランスミッションは7速デュアルクラッチ・オートマティック。0-100km/h加速は7.0秒と充分以上で、最高速度は241km/hがうたわれる。
ラインを意欲的に縫えるコーナリング
エンジンは滑らかに吹け上がり、デュアルクラッチATとの相性も良いが、ドライバーの気持ちを高ぶらせるタイプではない。回転を引っ張ると、合成サウンドが聞こえてくる。
極低速域では、エンジンが自動的に停止する。運転次第では、ギクシャクした変速や発進につながることもありそうだ。
ブレーキペダルは、踏み始め感触が甘くストロークも長いため、意図した通りの減速感をやや得にくいと感じた。とはいえ、しっかり踏めば充分に効くけれど。
ステアリングは、レシオがクイックで重み付けは良好。フィードバックが濃いとはいえないものの、力強いグリップ力と相まって、狙ったコーナリングラインへ意欲的に進めていける。
ヘアピンカーブで負荷が高まると、フロントタイヤとリアタイヤとの歩調が合わない場面も見受けられる。それでも、シャシーの負荷が高まる高速コーナーで、アクティブツアラーは至って安定。MPVとして、走行時の落ち着きには感心させられた。
この身のこなしを実現している理由の1つが、Mスポーツで標準装備されるアダプティブダンパー。最もソフトな設定でも、引き締められた姿勢制御が保たれる。車重1545kg、全高1576mmというサイズを感じさせない。
そのかわり乗り心地は硬め。19インチ・ホイールを履いていたこともあり、不快なほどではないにしろ、路面の凹凸などの存在が明確に車内へ伝わってきていた。Mスポーツのサスペンションではなく、17インチホイールなら、よりしなやかなはず。
クロスオーバーより合理的なファミリーカー
その能力を知るほどに、BMW 2シリーズ・アクティブツアラーのようなモデルが減っているという事実が、不思議で残念に思える。実用性重視のファミリーモデルとして、車重が増えがちで大柄なクロスオーバーより、筆者には合理的だと感じるからだ。
ハッチバックに近い操縦性と、上級サルーンに匹敵するほど広々としたリアシート、大きな荷室やシートレイアウトが生む機能性など、アクティブツアラーのストロングポイントは多い。2代目も、その実力を知るユーザーの支持を集めるだろう。
プレミアムブランドで唯一のライバルといえるのは、メルセデス・ベンツBクラス。だが、装備や動力性能などを比較すると、BMWの方が有利だといえる。
ただし、今回試乗した223i Mスポーツは少々お高い。より安価で滑らかな乗り心地を備える、スポーツかラグジュアリー・グレードの220iの方が、ベターな2シリーズ・アクティブツアラーだといえそうだ。
BMW 223i Mスポーツ・アクティブツアラー(英国仕様)のスペック
英国価格:3万6390ポンド(約564万円/試乗車)
全長:4386mm
全幅:1824mm
全高:1576mm
最高速度:241km/h
0-100km/h加速:7.0秒
燃費:15.2-16.7km/L
CO2排出量:137-149g/km
車両重量:1545kg
パワートレイン:直列4気筒1998ccターボチャージャー+ISG
使用燃料:ガソリン
最高出力:218ps/5000-6500rpm
最大トルク:32.5kg-m/1500-4000rpm
ギアボックス:7速オートマティック
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
ミキティ、スマホでポチ買いした1400万超の「超高級車」を採点! 気になる点数は? 搭載される「斬新ド派手ドア」の開閉に「天才!」「未来的」の声も
なぜ軽自動車は「64馬力」が上限? エンジン出力向上&技術力も上がったのに… 「軽の最大出力」現状維持する理由とは
「ながらスマホ」死亡・重傷事故が厳罰化以降で最多に! 警察庁も「絶対にやめて」と呼びかける
BYD、第5世代PHEV発表…エンジン併用で航続2100km
ホンダが新型「赤いプレリュード」公開! 劇的復活の「真紅スタイル」に反響多数! 「うわー欲しい!」「これは興奮する」令和の”モテ車”爆誕なるか!? 米で登場
みんなのコメント