ラリージャパンの2日目は朝からの雨に各選手が悩まされた。狭く落ち葉が残る林道セクションは滑りやすく、勝田選手もスピンを喫したが、午後には3連続SSベストを記録するなど、驚異の速さを見せ9位まで順位を戻してきた!
文:ベストカーWeb編集部 写真:TOYOTA GAZOO Racing
トヨタが1、2、3でラリージャパン3日目スタート 勝田貴元は鬼神の走りで9位まで順位を戻す
■サバイバル戦を乗り越えて勝利を目指すトヨタ勢
エルフィン・エバンスのGRヤリス33号車
初日こそ出遅れたトヨタ勢だが、2日目はサバイバル戦、「とにかく豊田スタジアムに戻ってくることが重要」とラトバラチーム代表は語っていたが、その通りの結果になった。
SS2で勝田選手がスピンし、フロントを壊し大きくタイムを失ったほか、ヒョンデのソルド選手やMスポーツ・フォードのフォルモー選手が相次いでコースオフし、リタイアになってしまった。
各車はフロントウインドウが曇り、ペースが上がらない。Mスポーツ・フォードのタナック選手がたまらずウィンドウを拭く場面もあった。
勝田選手はフロントバンパーが外れそうになりながらも、サービスに戻ることができた。そして、午後、24位でスタートした勝田選手は午前のミスを取り返すべく、雨の中でもプッシュを続け、3連続SSトップの快走を見せる。結局24位から9位まで順位を戻した。「このままでは終われない」。まさに鬼神の走りのように見えた。
初日トップだったヒョンデのヌービルがSS6でコースオフするなど、ライバルたちの脱落もあり、2日目を終わって1位エバンス、2位オジエ、3位ロバンペラとトヨタのGRヤリスRally1勢がトップ3を独占している。
トップのエバンス選手は「(厳しいコンディションのなか)とにかく集中して走ることだけを考えていた」と2日目を振り返った。
トヨタが地元で表彰台独占へ、ライバルたちを引き離しにかかるのか? 勝田貴元選手がどこまで上位に食い込んでくるのか? 天気が回復し青空が見えるなかラリージャパンの3日目が始まった。
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