アリゾナオークション2024の最高値を記録
かつて、これほどまでに流麗なエクステリア・デザインを持つハイパーカーが存在したでしょうか。誰もがその姿を見ればそう感じずにはいられない1台が、ここで紹介するマクラーレン「スピードテール」です。
約3億円と新車価格の3倍になったマクラーレン「P1」は、フェラーリ「デイトナ」と同じパターンのシートなどオプション満載でした
最高速は403km/hを誇るスーパーマシン
それはマクラーレンが20世紀に生み出した、あのF1ロードカーの遺産を21世紀に再構築したモデルであり、同時に究極のGT(グランド・ツーリング)とは何かを自身で証明してみせた作品。正式な発表は2018年10月に行われ、デリバリーはコンペティションモデルを含めた、かつてのF1シリーズと同様に106台に限定され、2020年2月から開始されている。
RMサザビーズのアリゾナ・オークションに出品されたのは、この106台のスピードテールの中で69番目に生産されたもの。ボディカラーはMSO(マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ)に特別オーダーされたリキッド・ブルー・シルバーで、インテリアはそれとの対比も美しいブルーとグレーのフルアニリンレザーで仕上げられている。
走行距離はわずか54マイル(約86km)というから、コンディションは新車に限りなく近い。キャビンはF1と同様にドライバーをセンターに着席させる3シーターのレイアウト。その類似点はスピードテールがまだBP23という開発コードで呼ばれていた頃から大きな特徴として語られてきたが、さすがにスピードテールとの間に存在する30年間の技術の進歩は著しい。
その最も象徴的なパートは、やはりミッドに搭載されるパワーユニットだろう。4LのV型8気筒ツインターボエンジンは、同じアルティメット・シリーズの第一作、P1のそれをさらに進化させたもので、最高出力は723ps。さらにスピードテールにはエレクトリック・モーターが搭載され、313psの最高出力を誇るとともに、パラレル方式のハイブリッド・システムを構成する。システム全体の最高出力は1050psだ。
くわえてデザインとしての美しさのみならず、優秀な空力特性を持つボディの性能が貢献して、最高速は403km/hを記録するのだ。リアエンドの左右に装備されるエルロンや、サイドミラーに代わるコンパクトなHDカメラ、それにフロントホイールにフィットされるエアロカバーなども、このスピードテールのエアロダイナミクスを語るには見逃せない部分。
「すべてのデザインは機能に従う」というマクラーレンのデザイン哲学は、このスピードテールにも確実に継承されているのだ。わずか106台の限定車ということで、マクラーレン・スピードテールはオークション・シーンにおいても常に熱い視線を集める存在である。
今回RMサザビーズは200万~250万ドル(邦貨換算約2億9600万円~3億7000万円)という予想落札価格を提示。直近では2023年8月のモントレー・オークションで、同社は177マイル(約283km)走行のスピードテールを231万5000ドル(同3億3800万円)で売却したことがあるだけに、これは現実的な数字と考えて問題はないだろう。入札の結果、最高値となった入札は201万2500ドル(同2億9790万円)。今回はかなり入札者に有利なリザルトだったと考えられる。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
時速180kmなんて出すとこないでしょ! なんで日本車のリミッターは時速180kmなのよ?
ホンダ 新型「シビック」初公開! 3年ぶり顔面刷新の「セダン&ハッチバック」! 精悍デザインが超カッコイイ「新モデル」米で発売へ
古い「ETC」使えなくなるってマジ!? 使用不可な「車載器」の見分け方は?「10年以上使用」は要注意か
トヨタ新型「アクア」発表! まさに「小さな高級車」な“上質内装”採用! 斬新2トーンの「新ラフィネ」に反響あり!
“33年落ち”のホンダ初代「NSX」が なぜか日産の“認定中古車”として販売中! ワケあり車両でも「1年間の保証つき」だから安心して買える!?
みんなのコメント
youtsbeみても大抵、何らかのランブが点灯している。
将来的にも価格が上がることはない!何故なら中古車だと1000万とか。
故障車とトラブルを買う人がどれだけいるのか?