現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > トヨタミニバン3兄弟、生き残るのはどれだ!? 迫るヴォクシー/ノア/エスクァイアの全面刷新

ここから本文です

トヨタミニバン3兄弟、生き残るのはどれだ!? 迫るヴォクシー/ノア/エスクァイアの全面刷新

掲載 更新 12
トヨタミニバン3兄弟、生き残るのはどれだ!? 迫るヴォクシー/ノア/エスクァイアの全面刷新

現行型ヴォクシー/ノア/エスクァイアの3兄弟はモデル末期にもかかわらずセールスは好調。2020年4月~21年3月までの販売ランキングでは、エアロボディが売りのヴォクシーが9位(7万1903台)、標準的な立ち位置のノアは16位(4万6755台)、最上級&上質なエスクァイアは33位(1万9800台)となっている。ちなみに、ライバルのセレナは12位(6万5302台)、ステップワゴンは18位(3万6091台)。ヴォクシー3兄弟を足すと13万8458台となり、セレナの2倍以上と断トツの販売台数を誇っている。

さて、気になるのはこの3兄弟の統廃合の行方である。トヨタは2020年5月から全6000店舗における全車種併売を実施しており、これによって販売店系列向けに作り分けられていた兄弟車が順次1つに絞られている。

歩行者が譲ってくれたから横断歩道を通過…これも違反なの?|交通違反グレーゾーン|

■2020年にトヨタで車種統合になったモデル(台数は2019年の登録台数)
●ダイナ(存続:約1万3900台)……トヨエース(廃止:約7090台)
●タウンエース(存続:約8460台)……ライトエース(廃止:約6050台)
●ハイエース[バン](存続:約5万7490台)……レジアスエース(廃止:約2万2540台)
●プロボックス(存続:約3万120台)……サクシード(廃止:約2万3610台)
●ルーミー(存続:約9万1650台)……タンク(廃止:約7万4520台)

ご覧のとおり、トヨエースやライトエースなど兄弟車に比べて歴史が長いモデルも躊躇なく切られている。存続車種選定にあたっては、どうやら販売台数を基準にしているようである。各販売系列にとってはそれぞれ愛着のある車名だけに、どちらが生き残るかで綱引きがあったのではと推察されるが、異論の余地のないように数字で決めているのだと考えられる。

気になるのは2022年にも全面刷新とウワサされているヴォクシー/ノア/エスクァイアの行方だ。この全車種併売の動きを前に、2020年4月にミニバン3兄弟の一部改良を実施。ヴォクシーは5ナンバーモデルのX、Vグレードを廃止し、3ナンバー専用車(ZSグレードのみ)に。エスクァイアはXi、最上級のGiプレミアムパッケージがなくなり、上級グレードのGiだけの設定になった。ノアは全グレードを維持する一方で、ヴォクシーとエスクァイアは合理化された。この先のモデル統廃合の布石と考えていいだろう。

しかしこの動きを見ると、先ほどの“兄弟車の車種選択の法則”からは外れている。販売台数で決めるのであれば、一番売れているヴォクシーを残し、ノアやエスクァイアが縮小の方向に向かうのが順当。ところが販売台数が2番目のノアが生き残りの先頭を走っているように見えるのだ。

これには何らかの戦略があるのではないか。エアロ系のイメージが強いヴォクシーを残すとなると、標準系のモデルが売りづらくなる。そこでノアを基幹の存続車種として抜擢するのか…?

2022年とウワサのフルモデルチェンジのタイミングで、この3台はどれが生き残るのか。予想ではあるが、知名度と実績のあるヴォクシーを3ナンバー専用のエアロボディ車の車名として残し、ノアを5ナンバー専用の標準系の車名に、そしてエスクァイアは廃止する。ノアにエスクァイアのような上質&迫力のあるテイストを盛り込むか、もしくは、エスクァイアの表情をモデリスタのカスタマイズ用品として売り出すなどの方策をとるのかもしれない。

トヨタが次期型ヴォクシー/ノア/エスクァイアでどのような合理化を進めてくるのか、注目である。

〈文=ドライバーWeb編集部〉

こんな記事も読まれています

フォード・マスタング 史上初「4ドア仕様」導入か 派生モデル展開を示唆、しかしEV化は否定
フォード・マスタング 史上初「4ドア仕様」導入か 派生モデル展開を示唆、しかしEV化は否定
AUTOCAR JAPAN
アンドレッティ、元FIAチーフテクニカルオフィサーのパット・シモンズを獲得。2026年に向け技術規則の知識が活きるか
アンドレッティ、元FIAチーフテクニカルオフィサーのパット・シモンズを獲得。2026年に向け技術規則の知識が活きるか
AUTOSPORT web
ブガッティの正規アイテムがネットで購入できる! アパレルからビリヤード台まで…実車は果たして購入可能!?
ブガッティの正規アイテムがネットで購入できる! アパレルからビリヤード台まで…実車は果たして購入可能!?
Auto Messe Web
ホンダ新世代燃料電池車「CR-V e:FCEV」間もなくデビュー!
ホンダ新世代燃料電池車「CR-V e:FCEV」間もなくデビュー!
グーネット
【検証】練馬区2歳女児死亡事故はなぜ起きた? ミニバンの窓スイッチ誤操作から子どもの命を守る、チャイルドシートの使用法
【検証】練馬区2歳女児死亡事故はなぜ起きた? ミニバンの窓スイッチ誤操作から子どもの命を守る、チャイルドシートの使用法
AUTOCAR JAPAN
新生『ディスカバリー』にも2025年モデル導入。装備見直しと350PSに向上のディーゼルMHEVへ統一
新生『ディスカバリー』にも2025年モデル導入。装備見直しと350PSに向上のディーゼルMHEVへ統一
AUTOSPORT web
スバル、“集大成”のBRZ CNF Conceptで富士24時間に参戦。各種最適化や新アイテム投入
スバル、“集大成”のBRZ CNF Conceptで富士24時間に参戦。各種最適化や新アイテム投入
AUTOSPORT web
ポルシェ911のレストアで“レストモッド” ブームを牽引する「シンガー」がコーンズと提携|Singer
ポルシェ911のレストアで“レストモッド” ブームを牽引する「シンガー」がコーンズと提携|Singer
OPENERS
新型「“R36”GT-R」まもなく登場か!?  4.1リッターV6搭載で1000馬力発揮!? 旧型デザイン採用の「和製スーパーカー」生産状況を公開
新型「“R36”GT-R」まもなく登場か!? 4.1リッターV6搭載で1000馬力発揮!? 旧型デザイン採用の「和製スーパーカー」生産状況を公開
くるまのニュース
TANABEのカスタムスプリング2製品にレクサス『IS500』用など3車種のラインナップが追加
TANABEのカスタムスプリング2製品にレクサス『IS500』用など3車種のラインナップが追加
レスポンス
新しいジープ アベンジャー4xeが出た!──GQ新着カー
新しいジープ アベンジャー4xeが出た!──GQ新着カー
GQ JAPAN
新型メルセデスAMGピュアスピードが鮮烈デビュー!──GQ新着カー
新型メルセデスAMGピュアスピードが鮮烈デビュー!──GQ新着カー
GQ JAPAN
JMIAが2025年を目指し『NEXT-FORMULA-PROJECT』をスタート。コンセプトカー開発に着手
JMIAが2025年を目指し『NEXT-FORMULA-PROJECT』をスタート。コンセプトカー開発に着手
AUTOSPORT web
宮田莉朋、イモラで試した新しいアプローチ。間一髪の接触回避で飛び出した自己考察/FIA F2第4戦レビュー
宮田莉朋、イモラで試した新しいアプローチ。間一髪の接触回避で飛び出した自己考察/FIA F2第4戦レビュー
AUTOSPORT web
純正を超える走りと快適性を追求! HKSの車高調「HIPERMAX S」に40系ヴェルファイア2WD専用が登場
純正を超える走りと快適性を追求! HKSの車高調「HIPERMAX S」に40系ヴェルファイア2WD専用が登場
くるまのニュース
【auto sport web/auto sport キャリア採用】一緒に仕事をしたい方、募集します
【auto sport web/auto sport キャリア採用】一緒に仕事をしたい方、募集します
AUTOSPORT web
マッスルカー『チャレンジャーSRTヘルキャット』、ドゥカティと加速競争…映像公開
マッスルカー『チャレンジャーSRTヘルキャット』、ドゥカティと加速競争…映像公開
レスポンス
好調の角田裕毅、モナコでの初ポイント獲得へ「まずは昨年と同じように予選Q3進出を目指す」
好調の角田裕毅、モナコでの初ポイント獲得へ「まずは昨年と同じように予選Q3進出を目指す」
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

12件
  • セレナとステップワゴンは1世代前の車にいつまで手こずってんのよ?頑張れよ
  • 開発の効率が悪いって言われるけど少しデザインとか上質感変えるだけでそこそこ売れるならむしろ効率とか利益率の貢献度は高いんじゃないか?
    この三兄弟は旨く客層住み分けできてるしユーザーの満足度も高そうだし。購入・検討者としてはこういう選択ができるのは嬉しいんだけどね。問題があるとすれば同じ販売店でどう売るかってことかな…
    一つにまとめるのなら外観や内装をオプションとかで選べる選択肢増やして対応して欲しいね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

309.0358.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

5.0578.0万円

中古車を検索
ヴォクシーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

309.0358.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

5.0578.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村