現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【10年ひと昔の国産車 48】スバル エクシーガを「STI」が走りを楽しめるミニバンに進化させた

ここから本文です

【10年ひと昔の国産車 48】スバル エクシーガを「STI」が走りを楽しめるミニバンに進化させた

掲載 更新 1
【10年ひと昔の国産車 48】スバル エクシーガを「STI」が走りを楽しめるミニバンに進化させた

「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前の国産車は環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回はSTIが手がけた「スバル エクシーガ チューンド by STI」だ。

スバル エクシーガ チューンド by STI(2009年)
スバルが初めて送り出したミニバン、エクシーガはレガシィの基本コンポーネンツを使って作られただけに、ノーマルでもその走りのよさはお墨付きだった。乗り心地の良さとハンドリング性能の両立、そして何よりスバルならではのシンメトリカルAWDによって道を選ばぬ機動力が持ち味だ。

●【くるま問答】ガソリンの給油口、はて? 右か左か、車内からでも一発で見分ける方法教えます(2020.01.21)

それを今回、スバルのモータースポーツ部門を受け持つ「STI(スバルテクニカインターナショナル)」が、さらなる磨きこみを行なったコンプリートモデルをプロデュースした。その名も、「エクシーガ 2.0GT チューンド by STI」。

開発責任者は、スバル車の開発を長年勤めた辰巳英治氏だ。この人がSTIを担当してからのチューニングは、「強靱かつしなやかな走り」を標榜して、走りの良さを極めるとともに、乗り心地の良さを少しも失わない商品力の高さが持ち味だ。

今回のエクシーガでも、サスペンションの前後スプリングとダンパーを強化し、タワーバーなどでの補強やブッシュの一部をピロボール化を行ないつつ、上手に入力を分散して乗り心地の悪化を抑えている。

実際に乗ってみると、乗り味はいたってスッキリとしたものになった。ボディの揺れが少なく、足元からの振動も極めて少ない。ノーマルだとカドのない大きく動く足元にゆったり感を与えてくれていた反面、少々ばたつく面も見受けられた。

それがSTIチューンによって足元がピシッと引き締められ、ムダな振動は極めて少ない。それでいながら小気味良く足元が動いてくれることでしっかり感は出ているのに、カドを従来どおり感じさせない。リアサスのピロボールが足元のスムーズな動きと剛性感を見事に両立してくれているようだ。

ハンドリングも正確さを増し、ミニバンという背の高さは気にならない。ステアリングに対する応答がよい上に収まりが良く、コーナリングではレガシィ譲りのライントレース性を実現している。

パワー的には飛びぬけて速いといった印象は薄いが、2Lターボエンジンのパワーを誰でもどんなシーンでも不安なく引き出せるバランスの良さは魅力的だ。

STIのチューンによって、エクシーガの持ち味を最大限引き出してくれる進化モデルとして、スバルファンに限らずミニバンしか選べない走り好きユーザーには格好の1台といえるだろう。まさに7人みんなが走りを楽しめるモデルとして、名実ともに実力を得たようだ。

エクシーガ 2.0GT チューンド by STIの価格は、税込み359万1000円。ベースとなった2.0GTは278万2500円だから、80万円以上も高くなっているが、専用装備やチューニングの内容、そして実際に乗ってみれば、クルマ好きならその価値が分かるはず。ミニバンでも走りを楽しみたいなら、ぜひ試してみることをオススメする。

■エクシーガ 2.0GT チューンド by STI 主要諸元
●全長×全幅×全高:4740×1775×1650mm
●ホイールベース:2750mm
●車両重量:1610kg
●エンジン種類:水平対向4 DOHCターボ
●排気量:1994cc
●最高出力:165kW<225ps>/5600rpm
●最大トルク:326Nm<33.2kgm>/4400rpm
●トランスミッション:5速AT
●駆動方式:フロント縦置き4WD
●10・15モード燃費:10.2km/L
●タイヤ:215/50R17
●当時の価格(税込み):359万1000円

[ アルバム : エクシーガ チューンド by STI はオリジナルサイトでご覧ください ]

こんな記事も読まれています

サンシェード選びがムズい人は必見!! ランクル70で体感!!! 最新4層の遮光性能が凄すぎるぞ
サンシェード選びがムズい人は必見!! ランクル70で体感!!! 最新4層の遮光性能が凄すぎるぞ
ベストカーWeb
日産が新型「小型セダン」発表! SRバッチ&リアスポイラー装着!? 精悍顔「ヴァーサ」に新グレード「SR」 ブラジルで発売
日産が新型「小型セダン」発表! SRバッチ&リアスポイラー装着!? 精悍顔「ヴァーサ」に新グレード「SR」 ブラジルで発売
くるまのニュース
洗車アイテムが無料で使い放題! 世界の洗車用品が集合するイベントがスーパーオートバックス大野城御笠川店で開催
洗車アイテムが無料で使い放題! 世界の洗車用品が集合するイベントがスーパーオートバックス大野城御笠川店で開催
月刊自家用車WEB
「はぁ…迷惑すぎ」やったもん勝ち? 右折入庫禁止を守らないと違反になるのか。
「はぁ…迷惑すぎ」やったもん勝ち? 右折入庫禁止を守らないと違反になるのか。
月刊自家用車WEB
[ウソでしょ!?]ハチロクの新車販売価格は?今では考えられない値段だった!?
[ウソでしょ!?]ハチロクの新車販売価格は?今では考えられない値段だった!?
月刊自家用車WEB
ヒロミが「前から欲しかった!」 全長5.3mも狭い道スイスイで“伊代”カンゲキ!? オレンジが眩しい「トライトン」納車を報告
ヒロミが「前から欲しかった!」 全長5.3mも狭い道スイスイで“伊代”カンゲキ!? オレンジが眩しい「トライトン」納車を報告
くるまのニュース
一生に一度は乗ってほしい!! 今新車で買える[2シータースポーツ]4選
一生に一度は乗ってほしい!! 今新車で買える[2シータースポーツ]4選
ベストカーWeb
カワサキ「Z e-1」【1分で読める 国内メーカーのバイク紹介 2024年現行モデル】
カワサキ「Z e-1」【1分で読める 国内メーカーのバイク紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ
カリーナED対抗のマツダ[ペルソナ]の悲哀! たった3年という短命に終わったペルソナは当時女性からどう思われていたのか?  
カリーナED対抗のマツダ[ペルソナ]の悲哀! たった3年という短命に終わったペルソナは当時女性からどう思われていたのか?  
ベストカーWeb
抜群の収納力とマルチなフラットスペースが便利! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
抜群の収納力とマルチなフラットスペースが便利! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
増殖する軽乗用車! 保有台数は80年代末の「13倍」、なんでこんなに人気なのか
増殖する軽乗用車! 保有台数は80年代末の「13倍」、なんでこんなに人気なのか
Merkmal
やっぱり[羽根つき]がスバルらしいぜ!! [WRX S4]に復活した[リアウイング]は実は3代続けての流用だったの!?
やっぱり[羽根つき]がスバルらしいぜ!! [WRX S4]に復活した[リアウイング]は実は3代続けての流用だったの!?
ベストカーWeb
広い! 便利! しかも雰囲気抜群! 天井まで木材が貼られたトヨタ ハイエースがベースのキャンパー
広い! 便利! しかも雰囲気抜群! 天井まで木材が貼られたトヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
信号待ちでふと気づいた! なんでクルマのフロントガラスには黒い点々が付いてるん?
信号待ちでふと気づいた! なんでクルマのフロントガラスには黒い点々が付いてるん?
ベストカーWeb
たしか最後のマークIIの兄弟よね? 不思議顔のヴェロッサって中途半端じゃない??
たしか最後のマークIIの兄弟よね? 不思議顔のヴェロッサって中途半端じゃない??
ベストカーWeb
GTWCアジア:ANR with VSRがジャパンカップ開幕戦のSUGOにスポット参戦へ
GTWCアジア:ANR with VSRがジャパンカップ開幕戦のSUGOにスポット参戦へ
AUTOSPORT web
ええ、カワイイのにターボだけ!? アルトCってただのミラジーノ対抗じゃない感がスゴい!!!!!!!
ええ、カワイイのにターボだけ!? アルトCってただのミラジーノ対抗じゃない感がスゴい!!!!!!!
ベストカーWeb
「ジャパンモビリティショー2024」開催決定 新しい事業つくるビジネスイベントに
「ジャパンモビリティショー2024」開催決定 新しい事業つくるビジネスイベントに
グーネット

みんなのコメント

1件
  • エクシーガ、いい車なのに市場の要求が変わってしまい、販売が低迷した不運の車ですね。
    ただ、いま開きドアのミニバンが廃止されている中で、中古車としての人気は高いみたいです。

    ・ターボは225PSの4WDでいまでも7列シート車では最速の部類
    ・衝突防止装置(アイサイト)が標準でついている車が多い。
    ・ワゴンとしては不格好だけど、いまでも車内搭載能力はスバル車の中で最大容量。
    ・車内は大人7名乗っても、余程大きな人じゃなければ窮屈さは皆無。
    ・元々の新車価格が安かったので安価でお買い得。
    ・初期は2LにFF車もあるし、後期の2.5Lはレガシィと同じ2500ccエンジン搭載
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

259.2302.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

9.9143.8万円

中古車を検索
エクシーガの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

259.2302.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

9.9143.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村