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スタイリッシュなフォルムで、しかも高性能! 往年のスポーティなステーションワゴン3選

掲載 更新 8
スタイリッシュなフォルムで、しかも高性能! 往年のスポーティなステーションワゴン3選

■デザインも性能も秀逸なステーションワゴンを振り返る

 近年、ニーズの変化からステーションワゴン人気は低迷しており、各メーカーのラインナップも減少したままの状態が続いています。

さりげなく高性能なのがカッコイイ!? スポーティなステーションワゴン5選

 一方、1989年に誕生したスバル初代「レガシィ ツーリングワゴン」の大ヒットに端を発し、1990年代にはステーションワゴンブームが到来。

 豊富なラインナップが展開され、さまざまなセグメントやジャンルのステーションワゴンが出揃い、なかにはハイスペックなエンジンを搭載したスポーティモデルも多数存在。

 そこで、高性能かつスタイリッシュな往年のステーションワゴンを、3車種ピックアップして紹介します。

●三菱「レグナム VR-4」

 三菱は1996年に、ミドルクラスセダンの8代目「ギャラン」の派生車として、新型ステーションワゴン「レグナム」を発売しました。

 レグナムは前述のレガシィ ツーリングワゴンに対抗して開発されたモデルで、外観は8代目ギャランと同様の精悍なフロントフェイスと、伸びやかにデザインされたロングルーフのキャビンが特徴でした。

 トップグレードの「レグナム VR-4」には、最高出力280馬力を発揮するパワフルな2.5リッターV型6気筒ツインターボエンジンを搭載。

 駆動方式は、リアの左右駆動力配分を電子制御して旋回性能を高める「AYC(アクティブ・ヨー・コントロール)」を装備したフルタイム4WDが採用されました。

 また、高い路面追従性を誇る4輪マルチリンクのサスペンションも相まって、優れた運動性能を発揮。

 そして1998年には、専用のエアロパーツ、ラリーアート製スポーツマフラー、ハイグリップタイヤ、MOMO製本革巻ステアリングホイール、レカロ製バケットシートなどが装備された、よりスポーティな「レグナム スーパーVR-4」が加わりました。

 レグナムはギャランと同じく量産車で世界初の直噴ガソリンエンジンを搭載していたことも大きなトピックスで、ベーシックなモデルから高性能モデルまで、さまざまなニーズに対応し、人気となりました。

 しかし、当時は三菱の経営状態の悪化とステーションワゴン人気の下落も始まっており、次第に販売台数も減少し、2002年に生産を終了。後継車は無く一代限りで消滅してしまいました。

●ホンダ「アコードワゴン SiR」

 ホンダは1976年に、初代「シビック」の上位モデルで3ドアハッチバック車の初代「アコード」を発売しました。

 その後、セダンを追加して代を重ね、1991年には新たなボディタイプとしてステーションワゴンの「アコードワゴン」が登場。

 初代アコードワゴンはアメリカで開発・生産がおこなわれ、日本では輸入車として販売し、1994年に発売された2代目も同様にアメリカ製でした。

 そして、1997年に登場した3代目はシリーズ初の国内生産・国内専用モデルとなり、ボディは先代よりもダウンサイジングしてデザインを一新したことで、よりシャープでスポーティなイメージが強調されました。

 1999年にはスポーティグレードの「SiR」が加わり、エンジンは最高出力200馬力を誇る2.3リッター直列4気筒DOHC VTECを搭載。

 また、フロントスポイラー、ツインサイレンサー、205/55R16タイヤに専用の16インチアルミホイールなどを標準装備し、エンジンの高性能化にあわせスタイリッシュなエクステリアを実現していました。

 内装も黒を基調とした専用デザインで、ステアリングホイールとシフトノブにはスポーティなパンチングレザーを採用。また、メーターパネルも専用の黒地にイエローの文字と赤い指針で、スポーティイメージが強調されました。

 その後、アコードワゴンは5代目まで(最終モデルは「アコードツアラー」)展開されましが、2013年に販売を終了。グローバルでもアコードのステーションワゴンは5代目が最後のモデルとなり、歴史に幕を下ろしました。

●日産「プリメーラワゴン W20V」

 日産は1990年に、シンプルでスタイリッシュなデザインで優れたハンドリング性能を実現したFFセダン、初代「プリメーラ」を発売し、日本と欧州で大ヒットを記録。

 1995年には初代のコンセプトを継承した2代目が登場し、セダンに加え流行のステーションワゴンをラインナップしたこともあり、引き続き人気を集めました。

 そして、2001年に発売された3代目では、それまでのデザインを一新してアグレッシブなフォルムのセダン/ステーションワゴンへと生まれ変わりました。

 外観デザインはシャープなウェッジシェイプとなり、セダン、ステーションワゴンともにクーペスタイルを採用。

 また、内装も同様に大きく変わり、インパネのセンターに3連メーターを配置し、ナビやオーディオ、空調の操作が直感的におこなえるテーブル状の操作パネルを採用するなど、斬新なデザインとなっていました。

 さらにデビューから少し遅れて、最高出力204馬力を誇る2リッター直列4気筒DOHCの「SR20VE型」エンジンと6速MTを組み合わせたスポーティグレードの「20V」を追加ラインナップ。

 プリメーラワゴンにも「W20V」グレードが設定され、欧州仕込みの優れたハンドリングとパワフルなエンジンは高く評価されました。

 しかし、3代目プリメーラはニーズの変化が大きく影響し、初代、2代目ほどのヒットには恵まれず、2005年に国内向けの生産を終了。この代をもってプリメーラは消滅しました。

※ ※ ※

 ステーションワゴンはセダンに匹敵するドライブフィーリングと高いユーティリティを両立する、優れたジャンルのクルマといえます。

 実際に、スバル2代目「レヴォーグ」が「2020-2021 日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞するなど、SUVやミニバンにニーズが集中している状況のなか、高く評価されました。

 現在、国産ステーションワゴンのラインナップ拡大は難しい状況ですが、再び注目される存在となることも大いに期待できます。

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みんなのコメント

8件
  • レグナム…懐かしいですね。マニアとしては非常にニヤニヤします。
  • まだワゴンブームは続いていたがレグナムはあまり売れなかった。実力は高かったが。ちょうど車両法が改正されてチューニングが出来るようになったがエボ以外の三菱車はチューニングパーツが少ないのもネックになったかもしれない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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