A8次期型にほぼキャリーオーバー?
アウディのフラッグシップサルーンA8の次世代モデルは、2021年に公開されたコンセプト「グランドスフィア」に大きく影響を受けたデザインの高性能EVになるという。
【画像】アウディが目指す未来の超高級サルーン【グランドスフィア・コンセプトと現行A8を写真でじっくり見る】 全56枚
次期A8は、ポルシェと共同開発した新しいEV用プラットフォーム「PPE」をベースに、高性能の電動パワートレインを搭載。車名改め、A8 eトロンとして来年にも公開される見込みである。
今回、そのA8 eトロンのデザインは、2021年のグランドスフィアにわずかな変更を加えただけのものであることが明らかになった。先日披露された新しいコンセプトモデル「アクティブスフィア」のデビューの場で、アウディのデザインチーフであるマーク・リヒテ氏は、AUTOCARの取材に対し次のように語っている。
「グランドスフィアは、非常に具体的な『予告』です。量産車にもそう遠くはなく、流石にそのままというわけではありませんが、非常に近いものです」
グランドスフィアは、4台のスフィアコンセプト(他にスカイスフィア、アーバンスフィア、アクティブスフィア)の1つであり、レベル4の自動運転システムを主眼に設計され、「道路を走るプライベートジェット」と表現されている。アウディによると、4台の中で最も将来の量産車に近いものだという。
未来のアウディでできること
グランドスフィアは自動運転をメインに謳うだけあって、車内の居住性やエンターテインメントに重きが置かれている。車内をラウンジのような環境に整えているのだ。
例えば、自動運転システムの作動中、ステアリングホイールとペダルはダッシュボード内に収納される。さらに、リアドアが後方に開く観音開き方式で、Bピラーもないため乗り降りは簡単。乗り込んだ乗員は「個別演出のディスプレイとアンビエントライト」で迎えられ、着座すると同時にクライメート・コントロールとシートが乗員の好みに合わせて自動的に調整される。
また、乗員が乗り込む前にそれぞれスマートフォンなどで再生していたコンテンツは、車載のインフォテインメント・システムで再生できる。例えば、運転席側のスクリーンにはドライバーが読んでいたニュース記事が、助手席側のスクリーンには乗員が視聴途中の動画が表示されるというものだ。
車両の制御は、もはや人間のドライバーだけのものではない。そのため、フロントシートは最大60度まで倒せるように設計され、高い快適性を実現している。後部座席には、アームレスト付きのソファスタイルのベンチシートが設置されている。空気清浄や温度管理、そして芳香の機能も備わるという。
また、各シートには「他の乗員には聞こえない」というスピーカーが用意される。前部座席の間には、2つのグラスと特別にデザインされたドリンクボトル付きクーラーが設置されている。
車内は「デジタルデトックス」を目指して設計され、スクリーンやダイヤル、物理的な操作系はほとんど存在しない。ドライバーは回転式のMMIタッチボタンでメニューを切り替えることができる。自動運転モードでは、目の動きやジェスチャーで車載機能を操作でき、さらに乗員の好みを学習し、最終的には1人1人に「個人的な提案」を行うようになるという。
パフォーマンスも忘れない
ボディサイズは全長5350mm、全幅2000mm、ホイールベース3190mmと、現行A8よりもはるかに大きい。
アウディは、セダンというよりも4ドアのグランドツアラーであるとし、「風洞実験から生まれた」という流麗なシルエットを強調する。そのため、EVでありながら長いボンネットを持ち、リアは空力性能を高める流線形になっている。
こうした先進的なアイデアや機能が次期A8 eトロンにどれだけ反映されるかは不明だが、少なくともデザインは大きく変えずにいくという。しかし、奇抜な形状の23インチホイールの採用は見送られることだろう。
先述の通り、グランドスフィアはポルシェと共同開発したPPEプラットフォームを採用している。PPEは、来年発売予定の次期アウディQ6 eトロンとポルシェ・マカンEVにも採用されるものだ。
最大270kWの急速充電が可能な120kWhバッテリーを搭載でき、最大航続距離は750km以上を謳う。ツインモーターの四輪駆動で、最高出力720ps、最大トルク97kg-mを発揮するという。理論的には、0-100km/h加速を4.0秒強でクリアできるパフォーマンスだ。
アウディは自動運転システムを搭載した将来のモデルについて、「駆動系とハンドリングはもはや最優先事項ではない」と認めている。しかし、運転好きのドライバーにとって魅力的なクルマかどうかを問われると、戦略部門の責任者フィリップ・グンデルト氏は次のように答えた。
「アウディは、乗員やドライバーに選択の自由を与えることを重視しています。このクルマは自動運転に焦点を当てていますが、もちろん、そうしたフィーリングやクルマとの密接なつながりは維持したいと思っています」
グンデルト氏は、ステアリングホイールとシートレイアウトによってもたらされる「モノコック感覚」を強調し、乗員が「運転されることを楽しむ」のか「それでも自分で運転する」のかを決められると述べた。
グランドスフィアは4WS(四輪操舵システム)、アダプティブダンパー、カメラ制御のアクティブエアサスペンションを備え、そのボディサイズにもかかわらず、ダイナミクスの向上を目指している。
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みんなのコメント
収納機能そのものがぶっ壊れて、出て来なくなる事もあるだろうし…
そもそもエンジンはポルシェ頼みだからな。自社ではV6までしか作れないアウディ
R8のV10もランボルギーニ買収で技術導入したのにR8ごと廃盤にするという失態
何がしたいんだろうね