レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1マイアミGPスプリント予選のSQ3での“ひどい”最速ラップがポールポジション獲得に十分だったことに驚いたと語った。
スプリント予選ではSQ1とSQ2で新品ミディアムタイヤ、SQ3でソフトタイヤをそれぞれ1セット使用することが義務づけられており、基本的には柔らかいコンパウンドであるソフトタイヤでのSQ3タイムが最も伸びる。
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ただ路面温度の変化が関係していたのか、SQ2からSQ3で大きくタイムを上げることができたドライバーはフェルスタッペンのみ。そのフェルスタッペンのSQ3での1分27秒641というポールタイムも、マクラーレンのランド・ノリスがSQ2で記録した1分27秒597に及ばなかった。
加えてフェルスタッペンは、当該ラップのセクター2では大きなスナップを喫しタイムを失っていた。こうした背景からポールポジション獲得は難しいと考えていたのか、レースエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼからの知らせを受けたフェルスタッペンは驚きを隠せない様子だった。
「正直に言うと、かなりひどい感じだった」とフェルスタッペンは言う。
「最後のセッションでは、タイヤを機能させるのが信じられないくらい難しかった。SQ2ですでにフィーリングが良くなかったし、SQ3も似たような感じだったと思う」
「ソフトの感触はあまり良くなかったけど、どうにか1番手になれた。喜んでその結果を受け入れるけど、どんな理由であれドライビングが楽しいとは感じなかった」
またフェルスタッペンは、スプリント予選の前に行なわれたフリー走行ではポールポジションを狙えると確信していたと語った。ただ、予選に向けてコースへ出た途端にその自信は消え去り、ノリスがSQ1とSQ2でトップ通過を果たした。
「フリー走行では、とてもとても良い感じだった。とても快適に感じていたし自信があった。でも、予選ではそうでもなかった」とフェルスタッペンは続けた。
「フリー走行の後、ポールポジション争いができると確信していたけど、僕としては予選でそうは見えなかった」
「でも、なぜだか1番手で終わることができた。最後のアタックで他のマシンになにが起こったのか分からないよ」
スプリント予選ではフェルスタッペンがポールポジションを獲得し、フェラーリのシャルル・ルクレールがフロントロウに並んだ。スプリントのグリッド2列目には、もう1台のレッドブル、セルジオ・ペレスと今季はシーズンここまで苦しい展開が続いてきたRBのダニエル・リカルドがつけた。
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