■「レガシィB4」31年の歴史に幕
スバルのフラッグシップセダン「レガシィB4」が、2020年6月22日をもって注文受付が終了することが明らかになりました。なぜレガシィB4の生産が終了になるのでしょうか。
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北米では、7代目となるレガシィB4が2019年秋に発売されていますが、日本では6代目が継続して販売されています。
昨今の国内の新車販売状況は、軽自動車がもっとも人気で、登録車ではコンパクトカーやミニバン、SUVなどに販売が集中しています。その一方、かつて日本で主力だったセダンタイプは、販売が低迷しているといわざるを得ません。
2019年に北米で7代目レガシィが登場した当初は、「日本仕様のレガシィB4は遅れて登場する」とされていましたが、今回明らかになった注文受付終了についてスバルは、「日本のセダン市場が以前より厳しく、7代目のレガシィB4を導入する判断ができなかった」とコメントしています。
現行モデルをもって国内におけるレガシィB4の歴史は終了し、スバルのセダンは「インプレッサG4」と「WRX S4」のみとなります。
初代レガシィは1989年に登場。セダンとステーションワゴンのふたつのボディタイプを持ち、経営難に陥っていたスバル(当時は富士重工業)の復活に大きく貢献しました。
クロスオーバータイプの「アウトバック」が加わったのは2代目からで、当時は「グランドワゴン」と呼ばれていました。
3代目ではセダンに「B4」というサブネームが付き、4代目では3ナンバー車へと進化。さらに、5代目は運転支援システム「アイサイト」を搭載するなど、つねに革新を重ねてきました。
その後、ツーリングワゴンは6代目へフルモデルチェンジせず、国内専用車の「レヴォーグ」として進化。そのレヴォーグは、2020年秋に2代目モデルへとフルモデルチェンジする予定です。
なお、レガシィ アウトバックについては継続して販売されることになっており、日本仕様の次期モデルを開発中とのこと。レガシィの名称が消滅することはなく、今後はレガシィアウトバックがその名を守っていくことになります。
※ ※ ※
今回、レガシィB4とともに、スポーツカー「BRZ」の注文受付終了もアナウンスされました。BRZについては2020年7月20日をもってオーダー終了することになります。
BRZはトヨタ「86」の兄弟車で、トヨタとスバルで共同開発したモデルですが、86については注文受付終了せず、継続して販売される予定となっています。
2019年9月に発表されたトヨタとスバルの新たな業務資本提携において、両車の次期モデルについても共同で開発することが明言されており、現在開発が進められています。
86、BRZの次期モデルがどのようなモデルとして登場するのか、期待したいところです。
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