アクティトラックがじつは21年5月で生産終了。最終号機は永久保存!?
RR(リヤエンジン・リヤドライブ)のスバル自社製サンバーなき後、個性派の軽トラックといえば、MR(ミッドシップ・リヤドライブ)のホンダ アクティトラック。その、アクティトラックが2021年5月に生産終了を迎えた。
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アクティトラックのルーツは、1963年にホンダが四輪車に初参入したDOHCトラック「T360」。その系譜を受け継ぎ、67年にフルキャブオーバータイプMR駆動の「TN360」に発展。「TNIII」、「TN-V(ファイブ)」、「TN-7」と続き、1977年に「TNアクティ」となる。1979年にバンタイプの「アクティバン」が派生、1988年に「アクティトラック」の名称に変更された。1999年には軽新規格に対応したフルモデルチェンジを行い、衝突法規への対応で鼻先が付いたセミキャブオーバーとなったが、2009年には構造を見直すことでフルキャブオーバースタイルに戻り、室内の快適性を高めている。ホンダの軽トラックとして一時代を築いた。
しかしながら、2019年に「2021年6月の生産終了(予定)」と発表された。生産終了を決断した理由は、販売実績や、将来の事業性、対応すべき法規などを勘案した結果とのことである。
2021年6月に入り、歴史的な生産終了の模様を取材しようとホンダに問い合わせてみると、何と2021年5月中には、S660やNバンを生産しているホンダオートボディー(旧八千代工業=三重県四日市市)における生産が終わっていたことが判明。最終日に生産終了の特別なセレモニーが行われることはなく、1日の決められた予定分の生産をこなして歴史に幕を閉じたという。T360を含めると約58年、「アクティトラック」の車名となった1988年からの累計の生産台数は約123万台だった。
気になる最終号機であるが、仕様は「SDX 4WD MT タフタホワイト」とのことで、やはり人気のMT車であった(2020年の変速機比率はMT:89.8%、AT:10.2%)。この車両は現在、ホンダオートボディーのエントランスに展示されている(一般には非公開)。ホンダ/ホンダオートボディーの歴史を語る貴重な産業遺産として永久保存されるようだ。
ホンダで最長の歴史を持つクルマの火が消えた。
〈文=ドライバーWeb編集部〉
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