■ブラックでキメたスタイリッシュモデル
独アウディは2020年10月6日、スペシャリティクーペ「TT」とオープンモデル「TTロードスター」にSライン コンペティションプラスを追加、欧州で受注を開始した。同年12月よりデリバリーが開始される予定だ。
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エクステリアでは、Sライン専用のバンパーやラジエーターグリル、サイドエアインレットなどが組み合わされ、さらにシングルフレームやエアインテーク、エクステリアミラー、固定式リアウイングなどはブラックで塗装される。
標準装備の5アームポリゴンデザインの19インチアルミホイールもグロスブラックとし、ブレーキキャリパーは赤で塗装される。またSラインスポーツサスペンションを標準装備することで車高は10mmローダウンされ、スポーティな外観が強調されている。
ボディカラーはターボブルーのソリッドに加え、TTとして初採用となるタンゴレッド、グレイシャーホワイト、クロノスグレーの3色のメタリックカラーが用意される。ボディカラーにかかわらず、アウディのロゴマークはブラックで表現。
インテリアでは、レザーとアルカンターラのスポーツシート(ブラック)を採用。同じくレザーとアルカンターラを採用したフラットボトムのステアリングホイールは、ステッチとセンターマークがアクセントとなっている。
ベースとなるのは「TT 45 TFSI」で、エンジンは最高出力245ps・最大トルク370Nmを発揮。トランスミッションは7速Sトロニック(7速DCT)を組み合わせる。
ドイツでの車両価格は、クーペが4万7316.30ユーロ(日本円で約587万円)、ロードスターが4万9655.80ユーロ(約616万円)となる。
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初代TTは、1998年に誕生した。コンセプトカーを忠実に再現した、円をモチーフに直線と組み合わせたシンプルかつ先進的なスタイリングは、当時の自動車デザインに大きな衝撃を与えた。
それは世界的に有名なドイツの造形芸術学校、Bauhaus(バウハウス)のデザイン思想を彷彿とさせるものとして、今なお語り継がれている。
2014年から発売されている第3世代では、コンパクトなスポーツカーとして、エモーションとダイナミズムを体現。今回の新ライン「Sライン コンペティションプラス」は、これをさらに一歩踏み込んだものとなっている。
約22年間、TTシリーズは3世代に渡って進化を続けてきたが、2020年、TTロードスターが生産終了を迎える。TTクーペはまだ生産継続されるというが、TTは現行型で廃止されることがすでに発表されている。
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