現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > スーパー耐久がSUGOで開幕。土曜のグループ2はST-Zの埼玉GBスープラがペナルティで逆転勝利

ここから本文です

スーパー耐久がSUGOで開幕。土曜のグループ2はST-Zの埼玉GBスープラがペナルティで逆転勝利

掲載
スーパー耐久がSUGOで開幕。土曜のグループ2はST-Zの埼玉GBスープラがペナルティで逆転勝利

 4月20日(土)、宮城県のスポーツランドSUGOでENEOS スーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONEが開幕した。開幕大会は2グループに分かれ、予選と4時間の決勝を同日に実施。初日となった20日はST-Zクラスをはじめとするグループ2のレースが行われ、ST-Zクラスの52号車埼玉 GB GR Supra GT4(山﨑学/吉田広樹/服部尚貴/野中誠太)が総合優勝を飾った。

 2024年となり、シリーズ名も新たに開幕したスーパー耐久。今季第1戦はシリーズとしては13年ぶりとなるスポーツランドSUGOでの開催となり、全9クラスを2グループに分け20日にグループ2、21日にグループ1が行われている。今回のグループ2はST-Z、ST-Qの3台(12号車、55号車、92号車)、ST-1、ST-5という4クラス。また8時10分から行われた予選は、Q1でAドライバーがタイム計測を行い、その上位と下位で2グループに分けたQ2AとQ2BにてBドライバーがアタックを行うという変則ノックアウト形式で実施された。

ST-Z暫定トップの26号車raffinee Zがまさかの降格。柳田監督は「チームの責任」と悔やむも新型の速さを実感

 予選で総合の最速となったのはST-1クラスの2号車シンティアム アップル KTM。ST-Zクラスは、ニッサン・フェアレディZニスモGT4のデビュー戦となる26号車raffinee日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4がポールポジションを獲得。2番手には2023年のクラス王者である52号車埼玉 GB GR Supra GT4がつけた。グリッドはST-Zクラス、ST-Q、ST-1と並び、ポールポジションを獲得した88号車村上モータースMAZDAロードスターを先頭にST-5車両が並んだ。

■表彰台争いの接触、レース後にもペナルティで波乱の4時間レースに
 29台が出走した4時間レースの決勝は、気温20度というコンディションのもとでスタートを迎えた。ポールポジションの26号車raffinee Zの富田竜一郎がリードを広げ、52号車埼玉GBスープラの吉田広樹、25号車raffinee Zの松田次生のバトルが白熱。その間に富田はリードを広げ、20秒の差をつけて最初のピットタイミングを迎えた。ここでタイヤ無交換作戦を敢行してきたのは52号車埼玉GBスープラで、暫定トップへ浮上する。

 ただその20分後、最終コーナーで20号車NANIWA DENSO TEAM IMPUL Zがクラッシュを喫してしまう。ここでレースはセーフティーカーが導入され、残り2時間のタイミングで再開となるも、その直後には3番手を争っていた25号車raffinee Zと885号車シェイドレーシング GR SUPRA GT4 EVOを含むアクシデントが発生するなど、レースは荒れた展開となった。

 そんなレースは52号車埼玉GBスープラと26号車raffinee Zの首位争いとなっていくが、終盤26号車raffinee Zの篠原拓朗が首位に立つと、その後は危なげなくリードを広げトップチェッカー。TEAM ZEROONEにとって、ZニスモGT4にとって嬉しいST-Zでの初優勝になったかと思われた。しかしレース終了直後、26号車26号車raffinee Zに対し、スポーティングレギュレーション第17条(2)『トランスポンダーの切替不備』により30秒加算のペナルティが課され、52号車埼玉 GB GR Supra GT4が逆転優勝。26号車raffinee Zが2位となった。3位は34号車TECHNO FIRST R8 LMS GT4が入った。

■早めのピット戦略が奏功。ST-5クラスは88号車がポール・トゥ・ウイン
 マツダ・ロードスターやホンダ・フィットなどが争うST-5クラスは、クラスポールからスタートした88号車村上モータースMAZDAロードスターをかわし27号車メイプル広島レーシングMAZDAロードスターがトップに立つも、ピット作業違反のペナルティストップで後退。88号車村上モータースがポール・トゥ・ウインを飾った。

 2番手争いはレース最終盤まで白熱することになるが、残る17号車と65号車は、同タイミングで最後のピットインを終えて、終盤まで続くバトルを繰り広げる。逃げる17号車、追う65号車odula TONE 制動屋 ROADSTERが2位、3位に17号車DXLアラゴスタNOPRO☆MAZDA2が入った。27号車メイプル広島レーシングはチェッカーまで白熱の戦いで追い上げたが5位となった。

 1台のみの出走となったST-1クラスは、レース序盤は2号車KTMがIDA TAIYOのドライブでST-Z車両をかわし総合首位を狙うも、燃料系のトラブルにより急遽ピットイン。その後は修復とコースインを繰り返したが、最終的にはガレージ内でレースを終えている。

 ST-Qクラスの92号車GR Supra Racing Conceptは、4台のST-Zに続く総合5位で完走を果たした。MAZDA SPIRIT RACINGが走らせる12号車MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER CNF conceptは総合10位でフィニッシュ。55号車MAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio conceptは、SC明け直後に多重接触に巻き込まれてスピンするシーンも見られたが、12号車に次ぐ11位で4時間レースを走り切った。

 4月21日(日)のグループ1は、ST-X/ST-Q(28号車/32号車/271号車)、ST-2、ST-3、ST-4という5クラスが出走予定となっている。8時から予選、13時25分より4時間の決勝レースが行われる予定だ。

こんな記事も読まれています

【正式結果】2024年スーパーGT第3戦鈴鹿 公式予選
【正式結果】2024年スーパーGT第3戦鈴鹿 公式予選
AUTOSPORT web
ROOKIE対TKRIの2台が魅せた超濃密な富士24時間の攻防戦。ペナルティが僅差の勝敗を分ける
ROOKIE対TKRIの2台が魅せた超濃密な富士24時間の攻防戦。ペナルティが僅差の勝敗を分ける
AUTOSPORT web
笹原&アレジ組が初ポール。3メーカー混戦、スピン&トラブル多発の鈴鹿を制す【第3戦GT500予選レポート】
笹原&アレジ組が初ポール。3メーカー混戦、スピン&トラブル多発の鈴鹿を制す【第3戦GT500予選レポート】
AUTOSPORT web
37号車Deloitte TOMSの笹原&アレジ組、悲願のスーパーGT初優勝! 14号車ENEOSは痛恨のドライブスルーに泣く|スーパーGT第3戦鈴鹿
37号車Deloitte TOMSの笹原&アレジ組、悲願のスーパーGT初優勝! 14号車ENEOSは痛恨のドライブスルーに泣く|スーパーGT第3戦鈴鹿
motorsport.com 日本版
スーパーGT第3戦鈴鹿の走行スタート。晴天の公式練習は16号車ARTA MUGENシビックが最速
スーパーGT第3戦鈴鹿の走行スタート。晴天の公式練習は16号車ARTA MUGENシビックが最速
AUTOSPORT web
王者中升 ROOKIE AMGが盤石の2連覇。初挑戦TKRI松永建設AMGが2位に/富士24時間決勝レポート
王者中升 ROOKIE AMGが盤石の2連覇。初挑戦TKRI松永建設AMGが2位に/富士24時間決勝レポート
AUTOSPORT web
序盤戦ラスト、スーパーGT第3戦鈴鹿のGT500ウイナー&PPを編集担当スタッフがガチ予想
序盤戦ラスト、スーパーGT第3戦鈴鹿のGT500ウイナー&PPを編集担当スタッフがガチ予想
AUTOSPORT web
【宮田莉朋F2密着】ファステスト狙い壁に接触。モナコを攻め切った日曜日/第5戦レビュー後編
【宮田莉朋F2密着】ファステスト狙い壁に接触。モナコを攻め切った日曜日/第5戦レビュー後編
AUTOSPORT web
Dstartion RacingスーパーGT初優勝。藤井誠暢手応え通りの圧勝劇「これだけ完璧にまとめ上げられることはなかなかない!」|スーパーGT第3戦鈴鹿
Dstartion RacingスーパーGT初優勝。藤井誠暢手応え通りの圧勝劇「これだけ完璧にまとめ上げられることはなかなかない!」|スーパーGT第3戦鈴鹿
motorsport.com 日本版
ダンプ条件でBMWのヒルがポールから連勝。元世界王者ハフも待望の復帰後初勝利/BTCC第3戦
ダンプ条件でBMWのヒルがポールから連勝。元世界王者ハフも待望の復帰後初勝利/BTCC第3戦
AUTOSPORT web
上り調子のデロイト トムス笹原&アレジ組がポール獲得! GT300は新型アストンが最速|スーパーGT第3戦鈴鹿
上り調子のデロイト トムス笹原&アレジ組がポール獲得! GT300は新型アストンが最速|スーパーGT第3戦鈴鹿
motorsport.com 日本版
【宮田莉朋F2密着】モナコで待ち受けていた不運。収穫を得たスプリントレース/第5戦レビュー前編
【宮田莉朋F2密着】モナコで待ち受けていた不運。収穫を得たスプリントレース/第5戦レビュー前編
AUTOSPORT web
JLOCランボルギーニGT3がポール・トゥ・ウインで見事完勝! 第2戦富士ラウンドGT300クラスリポート
JLOCランボルギーニGT3がポール・トゥ・ウインで見事完勝! 第2戦富士ラウンドGT300クラスリポート
LE VOLANT CARSMEET WEB
スーパーGT鈴鹿でワンツーのトヨタ・スープラから感じられる“キャラ変”「セクター1、2であの速さというのは、今までなかったこと」
スーパーGT鈴鹿でワンツーのトヨタ・スープラから感じられる“キャラ変”「セクター1、2であの速さというのは、今までなかったこと」
motorsport.com 日本版
ホンダ・シビック勢、Q1で全車好タイムもQ2で勢いに陰り。その要因は何だったのか|スーパーGT第3戦鈴鹿
ホンダ・シビック勢、Q1で全車好タイムもQ2で勢いに陰り。その要因は何だったのか|スーパーGT第3戦鈴鹿
motorsport.com 日本版
笹原右京、ジュリアーノ・アレジとのスーパーGT初優勝を喜ぶ「遂に勝てた……やっと勝利を手にできてホッとした」|スーパーGT第3戦鈴鹿
笹原右京、ジュリアーノ・アレジとのスーパーGT初優勝を喜ぶ「遂に勝てた……やっと勝利を手にできてホッとした」|スーパーGT第3戦鈴鹿
motorsport.com 日本版
GTWCアジアの今季ジャパンカップ開幕戦SUGOのエントリーリスト発表。14台が参戦へ
GTWCアジアの今季ジャパンカップ開幕戦SUGOのエントリーリスト発表。14台が参戦へ
AUTOSPORT web
まさに王者の戦いぶり。62kg搭載のポイントリーダーau TOMS、燃費走行も駆使して5位入賞「面白いようにアンダーカットできた。作戦としては完璧」
まさに王者の戦いぶり。62kg搭載のポイントリーダーau TOMS、燃費走行も駆使して5位入賞「面白いようにアンダーカットできた。作戦としては完璧」
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村