ポールスター初のモデル、販売は振るわず
text:Joe Holding(ジョー・ホールディング)
【画像】ライバル知らずのポールスター1【写真でじっくり比較】 全130枚
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
ポールスター1は2021年内に生産を終了し、中国・成都の工場から最後のモデルが出荷される予定となっている。
2019年に登場したこの高級クーペは、ボルボからポールスターが独立した後に同ブランドの跳躍台となった。
1は、ボルボがEVに本格的に注力し始めるより前に、プラグイン・ハイブリッドモデルとして開発された。最高出力617ps、最大トルク101.8kg-mを発揮し、34kWhのバッテリーで125kmの電気航続距離を実現している。
ポールスター社のCEOであるトーマス・インゲンラスは、次のようにコメントを発表した。
「わたし達の美しいハローカーが、今年の終わりに生産終了を迎えることは信じがたいことです。わたし達はこのクルマで、エンジニアリングだけでなく、デザインと性能の面でも限界を押し広げました。ポールスター1はブランドの方向性を示し、その遺伝子はポールスター2にも表れています。今後のモデルにも表れるでしょう」
「このクルマは、枠にとらわれるようには設計されていません。他のクルマと競争するためでも、特定のターゲット顧客に合わせて設計したわけでもありません。ポールスター1は、自分たちの限界を押し広げ、ポールスターの新しい時代を開拓し、強い主張を持ってブランドを立ち上げることを目的としていました。そして、ファンやプレス関係者、このクルマを手にした幸運なお客様の心をつかむ素晴らしい仕事をしたのです」
当初、3年間の生産を予定しており、年間500台の生産が可能だった。プラグイン・ハイブリッドのクーペというライバルの少ないカテゴリーにあったが、昨年は欧州市場全体で65台しか登録されなかった。
ポールスターは、13万9000ポンド(2091万円)の1の製造枠がわずかしか残っていないことを改めて表明し、その締めくくりとして限定モデルを発表した。エクステリアとブレーキキャリパーには特注のマットゴールドカラーが施され、ブラックホイールを装着する。インテリアにはゴールドステッチが施される。
ポールスター1の限定モデルは、25台のみ生産される。
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ヨーロッパの客は騙せなかった。