現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【日本で買えない】三菱のニューモデル!? ではなく、台湾の“初代”コルトプラス。海外留学が大成功でした

ここから本文です

【日本で買えない】三菱のニューモデル!? ではなく、台湾の“初代”コルトプラス。海外留学が大成功でした

掲載 更新
【日本で買えない】三菱のニューモデル!? ではなく、台湾の“初代”コルトプラス。海外留学が大成功でした

2004年にデビューした三菱コルトプラスを、現在日本で購入することはできない。しかし、海外では今も販売中だという。

三菱コルトのラゲッジルームを拡大させたコルトプラス
トヨタ ヴィッツやホンダ フィットなどの登場に遅れて、2002年に発売された三菱のコンパクトカーがコルトだった。内装・外装ともにライバルたちよりも上級志向のテイストを盛り込まれたものの、先行した強力なライバルたちを前に販売は振るわなかった。

すべてのクルマが運転できる。フルビット免許とフル免許って、いったい何だ!【くるま問答】

これに次いで2004年10月25日に投入されたのが、コルトのリアオーバーハングを約300mm延長した「コルトプラス」だった。当時、まだ高級車にしか採用されていなかった電動リアゲート(エレックトリックテールゲート)や、リアシートバックを前倒しできるレバーを全車標準装備するなど、ラゲッジルーム拡大とあわせてリアまわりの使い勝手を大幅に向上させてきた。

搭載されたエンジンは1.5L直4 MIVEC(105ps/141Nm)を基本とする。しかし、スポーツグレード「ラリーアート(RALLIART)」に採用された1.5L 直4インタークーラー付きターボエンジンは、三菱らしいラインアップといえる。今でこそダウンサイジングターボエンジンを搭載するモデルも多いものの、当時コンパクトカーにターボエンジンを採用するケースは、国産車において多くなかった。

147ps /6000rpm(のちに154psに向上)・180Nm /2500rpmというスペックやエンジン音・排気音、重めに設定されたハンドリングなどはエモーショナルで、三菱のレーシングスピリットを注ぎ込まれた走行性能は従来からのファンを楽しませたという。

残念だったのはショートボディのコルトに設定された「ラリーアート バージョンR(COLT RALLIART Version-R)」がコルトプラス になかったことだ。開口部を大きくしたフロントバンパーや全幅を15mm拡大したオーバーフェンダー、スポット溶接箇所を約1.5倍に増し打ちした高いボディ剛性、154ps/210Nmを発生するエンジンとゲトラグ製5速MTの組み合わせなど、WRCを想起させるスペックが並んでいたからだ。

と、個性のちょっと強かったモデルであったものの、さまざまな理由から販売成績はあまり芳しいものではなく、日本国内市場においてはおよそ8年ほど経過した2012年に販売を終了していた。

台湾で三菱がシェア第二位を獲得する立役者に
ところがこのコルトプラス、デビューした2年半後に日本を飛び出して海を渡り、その先の台湾でクリーンヒットを放っていた。

従来から三菱のクルマ製造・販売を手がけてきた台湾の自動車メーカー「中華汽車」は、現地の工場でコルトプラスを生産し、2007年3月に販売を開始。その翌月である2007年4月には、なんと単月販売台数ランキングの2位に躍り出るほどの人気を獲得していた。他メーカーにはない独自の商品コンセプトが受け、生産が追いつかないほどの受注件数だったというから驚きである。

その後も順調な販売成績を重ね、三菱が台湾市場でシェア第2位(1位はトヨタ)の座を獲得する立役者となったのだ。

そして2013年9月末にマイナーチェンジ…と言うには大掛かりな改良を施した。その効果は、販売台数を倍増させたほど強烈だった。変更ポイントは多岐に渡り、エクステリアデザインにおいては“全とっかえ”に近いくらい。

新旧モデルを比較してみると、原型をとどめていたのはガラス面とテールゲートという気合の入れようで、ヘッドライトからボディサイドのライン、テールライトまで変更されていた。エンジンやトランスミッションなどパワートレーンにも改良を加えられ、デビュー10年目を迎えたのである。

2017年7月には再びマイナーチェンジ、フロントマスクを近年の三菱モデルに多い「ダイナミックシールド」フェイスに変更している。さらにルーフレールの装着やSUVルックのフロントバンパーデザインとするなどイメージを一新。さらに、ヘッドライトとテールライトをLED化、メーターをフルディスプレイとするなど、先進性を取り込んでいるのも見逃せないポイントである。

度重なる改良により当初の面影はシルエット以外に残っていないものの、デビューから14年が経過した現在も台湾の販売ランキングの上位に名を連ねるほどの人気モデルに成長した三菱コルトプラス。ちなみに、2019年1月と2月は惜しくもトップ10ならず、11位という結果であった。

こんな記事も読まれています

【MotoGP】マルティン、スペインGPスプリント勝利は棚ぼただった? マルケス転倒までは「2位を守ろうとしてた」
【MotoGP】マルティン、スペインGPスプリント勝利は棚ぼただった? マルケス転倒までは「2位を守ろうとしてた」
motorsport.com 日本版
「高速降りずに泊まれる」のサイコー! 温泉&プール備わる豪華ホテルどこにある? 「ハイウェイホテル」と違う施設とは
「高速降りずに泊まれる」のサイコー! 温泉&プール備わる豪華ホテルどこにある? 「ハイウェイホテル」と違う施設とは
くるまのニュース
34GT-Rが7700万円!? 日本のネオクラシックが海外へと流出する恐怖の「25年ルール」とは
34GT-Rが7700万円!? 日本のネオクラシックが海外へと流出する恐怖の「25年ルール」とは
ベストカーWeb
マセラティのBEVシリーズ第3弾はカテゴリー最速のオープンモデル! 「稲妻」の名が与えられたグランカブリオ・フォルゴレ誕生
マセラティのBEVシリーズ第3弾はカテゴリー最速のオープンモデル! 「稲妻」の名が与えられたグランカブリオ・フォルゴレ誕生
THE EV TIMES
[弁護士に聞いてみた] 他人のナンバープレートをSNSにアップしたら、法律上問題があるのか?
[弁護士に聞いてみた] 他人のナンバープレートをSNSにアップしたら、法律上問題があるのか?
WEBヤングマシン
考えナシのオーバーテイクが横行している! バニャイヤ、MotoGPスプリントレースで多発する接触に喝
考えナシのオーバーテイクが横行している! バニャイヤ、MotoGPスプリントレースで多発する接触に喝
motorsport.com 日本版
【富士最高速チェック:GT500】ニッサンZが上位に。ホンダ・シビックは結果が分かれる/スーパーGT分析
【富士最高速チェック:GT500】ニッサンZが上位に。ホンダ・シビックは結果が分かれる/スーパーGT分析
AUTOSPORT web
早くも4車線化!? 浦和市街地―新大宮BP直結 埼京線つらぬく新道路 本領発揮へ!
早くも4車線化!? 浦和市街地―新大宮BP直結 埼京線つらぬく新道路 本領発揮へ!
乗りものニュース
ホンダ「軽バン “車中泊”仕様」実車公開! めちゃゴツすぎ「精悍SUV」のアウトドア仕様も登場へ! ホンダの最新4モデルが名古屋でお披露目
ホンダ「軽バン “車中泊”仕様」実車公開! めちゃゴツすぎ「精悍SUV」のアウトドア仕様も登場へ! ホンダの最新4モデルが名古屋でお披露目
くるまのニュース
【フォーミュラEシーズン10 第8戦 モナコ】ジャガーのワンツーフィニッシュで日産ローランドは6位
【フォーミュラEシーズン10 第8戦 モナコ】ジャガーのワンツーフィニッシュで日産ローランドは6位
Auto Prove
約7億7000万円で落札されたブガッティ「シロン スーパースポーツ300+」の決め手は「走行距離408キロ」でした
約7億7000万円で落札されたブガッティ「シロン スーパースポーツ300+」の決め手は「走行距離408キロ」でした
Auto Messe Web
【全ドライバー独自採点&ベスト5/F1中国GP】際立っていたフェルスタッペンとノリス。ハミルトンが本領発揮
【全ドライバー独自採点&ベスト5/F1中国GP】際立っていたフェルスタッペンとノリス。ハミルトンが本領発揮
AUTOSPORT web
【中古車チェック】長距離走行の才能とスポーティなルックスを両立させたいなら「アウディ A5 スポーツスポーツバック(F5)」がおすすめ?
【中古車チェック】長距離走行の才能とスポーティなルックスを両立させたいなら「アウディ A5 スポーツスポーツバック(F5)」がおすすめ?
AutoBild Japan
【ドラレコ、延長保証に特別装備も】 アルファ「ジュリア」/「ステルヴィオ」 82台の限定車
【ドラレコ、延長保証に特別装備も】 アルファ「ジュリア」/「ステルヴィオ」 82台の限定車
AUTOCAR JAPAN
スマートがワイルド&タフに進化、『コンセプト#5』市販モデルは年内発売…北京モーターショー2024
スマートがワイルド&タフに進化、『コンセプト#5』市販モデルは年内発売…北京モーターショー2024
レスポンス
スピンしまくる2代目トヨタ[MR2]は危ないクルマだった!? 2026年に復活するって本当なの!?
スピンしまくる2代目トヨタ[MR2]は危ないクルマだった!? 2026年に復活するって本当なの!?
ベストカーWeb
トーヨータイヤが小型トラック用リブタイヤ「DELVEX M135」と、小型EVトラック専用リブタイヤ「NANOENERGY M151 EV」の2モデルを発表
トーヨータイヤが小型トラック用リブタイヤ「DELVEX M135」と、小型EVトラック専用リブタイヤ「NANOENERGY M151 EV」の2モデルを発表
くるまのニュース
より安心で快適な軽バンへ!ホンダが「N-VAN」の新型モデルと特別仕様車を発売
より安心で快適な軽バンへ!ホンダが「N-VAN」の新型モデルと特別仕様車を発売
バイクのニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

140.7176.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

9.965.8万円

中古車を検索
コルトプラスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

140.7176.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

9.965.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村