現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【試乗】新型ダイハツ ムーヴキャンバス|ターボモデルも追加し走りが向上した日本のかわいい軽

ここから本文です

【試乗】新型ダイハツ ムーヴキャンバス|ターボモデルも追加し走りが向上した日本のかわいい軽

掲載 更新 29
【試乗】新型ダイハツ ムーヴキャンバス|ターボモデルも追加し走りが向上した日本のかわいい軽

日本ならではのかわいい軽

ムーヴキャンバスといえば、どことなくノスタルジックを感じさせるデザインとツートーンのキッチュなカラーリングで、見るからにかわいい雰囲気をまとった軽ワゴンだ。

ダイハツ ムーヴキャンバス(現行型)のカタログはこちら

この、かわいいデザインの軽自動車は日本特有のアイデンティティということであることをまずは理解していただきたい。

つまり、欧米のかわいい雰囲気を日本風にデフォルメしアレンジして作り上げた日本文化であるということだ。

このスタイリングの評価は個々のセンスに譲るが、このコンセプトの企画を立ち上げた方々と実際に量産車として登場させたことに対し、個人的によく踏み切ったと感じずにはいられない。

2代目を登場させるところを見るとなかなか売り上げに貢献しているモデルといえる。

ムーヴキャンバスは2016年に初代が登場し、6年を経たタイミングで2代目とフルモデルチェンジ。

キッチュな印象強かった初代であるが、2代目となり内面が進化した。 外観はキープコンセプトのデザインだが、プレスラインに丸みを生じさせて質感が高くなった印象だ。

柔らかなフォルムとキッチュな加飾は飽きのこない雰囲気だけにこれが正しいのであろう。

ムーヴキャンバスはムーヴファミリーをベースに改良したモデルであることはご存じであろう。

通常のドアタイプのベース車をスライドドアに改良し苦労もあったはずである。

スライドドアは支持部の剛性と大きくなったドアとの兼ね合いで自動車として剛性を高める苦労はかわいさとは裏腹に難しい部分である。

苦言であるがダイハツのモデルはとにかくプラットフォームの剛性が強くないイメージを感じる。

さらに、コラム剛性の弱さと電動パワステのセッティングなのかはっきりはしないがステアリングフィールがいいとは言いずらい印象だ。

それらが、初代から6年経過してどのように煮詰められたのか気になるポイントを見ていきたい。 

新設定のターボモデルでパワーアップ

1台目の試乗はセオリー Gターボというモデルだ。

エクステリアのレーザーブルークリスタルシャインという色は深みがあって落ち着いた印象のスタイリングとなっている。 マニッシュで大人の印象が強いモノトーンの外装と内装はブラウンのインパネとネイビーのシートで構成され、キッチュなイメージとは違ったところが、性別にとらわれない新たなユーザーを獲得するためのカラーコーディネイトである。 エンジンを始動するとずいぶんと静粛性が向上している。

Dレンジに入れて走り出すとスムーズな発進で、ターボであるが穏やかなスタートで扱いやすそうだ。

試乗会場の千葉県にあるかずさアカデミーパークは、石畳の道が特徴でサスペンション設計の完成度が試されるエンジニア泣かせの場所。

石畳を時速20km以下で走るが振動をうまくいなしていて、フロントのシートから伝わる印象はどのダイハツ車よりも良好な印象を受けた。

ただ、大きな開口部をもったリアに関してはノイズが少し気になるところだ。 続いて、一般道に出て加速とステアリングのフィールを確かめる。

今回から新たに加わったターボエンジンとCVTトランスミッションとのマッチングはいかがだろうか。

ターボだけにパワーは十分だが、まだCVTの恩恵を得るまでのセッティングまではいかないようだ。

もう少しレスポンスよくトランスンミッションとの反応が良いと、ターボ仕様らしさが際立つのではないかと感じた。 ステアリングフィールとシャシー剛性は最も評価できる部分である。

戻り方が以前よりも安定感があって、また剛性感も増しているので安心感が高くなった。 

バランスが取れたNAエンジンモデル

続いてNA仕様のストライプスの試乗だ。

こちらのエクステリアはキッチュなツートーンでかわいらしい。

ムーヴキャンバスを印象づけるモデルである。 走り出すとNAではあるのでターボほどの出力ではないが、落ち着いた乗り味は悪くない。

急坂などの大きな負荷はそれなりの加速であるが、上り坂での安定感はいい。

個人的にはターボよりも出力の出方が安定しているので、ステアリングとトラクションのあんばいも安心できる。

こちらもステリングフィールが良くなった印象を感じ取れた。 NAは価格も抑えられていてバランスの取れたモデルで、フラットな道ではなにも不満はなくCVTとのマッチングもとても成熟されている。

ムーヴキャンバスとNA&CVTの組み合わせは一日の長があるよう感じ取れた。

スムーズで扱いやすい大きさと乗り心地が身上なモデルである。 文/松本英雄、写真/篠原晃一【試乗車 諸元・スペック表】●ムーヴ キャンバス セオリー Gターボ 2WD型式5BA-LA8505最小回転半径4.4m駆動方式FF全長×全幅×全高3.4m×1.48m×1.66mドア数5ホイールベース2.46mミッションCVT前トレッド/後トレッド1.3m/1.3mAI-SHIFT-室内(全長×全幅×全高)2.18m×1.34m×1.28m4WS-車両重量900kgシート列数2最大積載量-kg乗車定員4名車両総重量-kgミッション位置インパネ最低地上高0.15mマニュアルモード-  標準色サンドベージュメタリック/ファイアークォーツレッドメタリック/レイクブルーメタリック/スムースグレーマイカメタリック/ブラックマイカメタリックオプション色レーザーブルークリスタルシャイン/シャイニングホワイトパール掲載コメント-型式5BA-LA8505駆動方式FFドア数5ミッションCVTAI-SHIFT-4WS-標準色サンドベージュメタリック/ファイアークォーツレッドメタリック/レイクブルーメタリック/スムースグレーマイカメタリック/ブラックマイカメタリックオプション色レーザーブルークリスタルシャイン/シャイニングホワイトパールシート列数2乗車定員4名ミッション位置インパネマニュアルモード-最小回転半径4.4m全長×全幅×全高3.4m×1.48m×1.66mホイールベース2.46mm前トレッド/後トレッド1.3m/1.3m室内(全長×全幅×全高)2.18m×1.34m×1.28m車両重量900kg最大積載量-kg車両総重量-kg最低地上高0.15m掲載用コメント-エンジン型式KF環境対策エンジン-種類直列3気筒DOHC使用燃料レギュラー過給器インタークーラー ターボ燃料タンク容量30リットル可変気筒装置-燃費(JC08モード)25.2km/L総排気量660cc燃費(WLTCモード)22.4km/L└市街地:19.9km/L└郊外:23.7km/L└高速:22.8km/L燃費基準達成-最高出力64ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm100(10.2)/3600エンジン型式KF種類直列3気筒DOHC過給器インタークーラー ターボ可変気筒装置-総排気量660cc最高出力64ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm100(10.2)/3600環境対策エンジン-使用燃料レギュラー燃料タンク容量30リットル燃費(JC08モード)25.2km/L燃費(WLTCモード)22.4km/L└市街地:19.9km/L└郊外: 23.7.1km/L└高速: 22.8km/L燃費基準達成-

ダイハツ ムーヴキャンバス(現行型)のカタログはこちらダイハツ ムーヴキャンバス(現行型)の中古車はこちら ※2WD以外のグレードも含まれます

こんな記事も読まれています

トップENEOSが痛恨のピットミス。Deloitte笹原&アレジが待望の初優勝でGRスープラ1-2/第3戦GT500決勝レポート
トップENEOSが痛恨のピットミス。Deloitte笹原&アレジが待望の初優勝でGRスープラ1-2/第3戦GT500決勝レポート
AUTOSPORT web
シビック タイプRで24時間レースに挑戦!【石井昌道】
シビック タイプRで24時間レースに挑戦!【石井昌道】
グーネット
巨大グループ期待の星! 新型プジョーE-3008へ試乗 ダッシュ力競争から1歩引いた214ps
巨大グループ期待の星! 新型プジョーE-3008へ試乗 ダッシュ力競争から1歩引いた214ps
AUTOCAR JAPAN
フェチれるアウディ「RS 6 アバント パフォーマンス」の22インチホイール! リアル「運び屋」がチョイスする本物っぷりとは【クルマdeフェティシズム】
フェチれるアウディ「RS 6 アバント パフォーマンス」の22インチホイール! リアル「運び屋」がチョイスする本物っぷりとは【クルマdeフェティシズム】
Auto Messe Web
【正式結果】2024年スーパーGT第3戦鈴鹿 決勝
【正式結果】2024年スーパーGT第3戦鈴鹿 決勝
AUTOSPORT web
2024年版 「本格派」の高性能オフロード車 10選 道を選ばない欧州 "最強" SUV
2024年版 「本格派」の高性能オフロード車 10選 道を選ばない欧州 "最強" SUV
AUTOCAR JAPAN
BYDが東京工科自動車大学校で初の「EV特別講座」を開催。未来のメカニックたちに伝えたいことと狙いとは
BYDが東京工科自動車大学校で初の「EV特別講座」を開催。未来のメカニックたちに伝えたいことと狙いとは
Auto Messe Web
夢のように走った「RR」 3台のワークス・シュコダ 130/フェイバリット/120 ラピッド(2) クラス優勝の常連
夢のように走った「RR」 3台のワークス・シュコダ 130/フェイバリット/120 ラピッド(2) クラス優勝の常連
AUTOCAR JAPAN
東欧の「ポルシェ」 刺激的だった廉価ブランドのRR シュコダ130/フェイバリット/120 ラピッド(1)
東欧の「ポルシェ」 刺激的だった廉価ブランドのRR シュコダ130/フェイバリット/120 ラピッド(1)
AUTOCAR JAPAN
【取引先からの不満は事実】日産、下請法違反勧告後の取り組みを説明
【取引先からの不満は事実】日産、下請法違反勧告後の取り組みを説明
driver@web
あまり重いと走行不可能! 重い積み荷の巨大トラックは「何トン」まで公道を普通に走ってOK?
あまり重いと走行不可能! 重い積み荷の巨大トラックは「何トン」まで公道を普通に走ってOK?
WEB CARTOP
“カツカレー”のようなクルマの進化──新型BMW X6 xDrive 35d M Sport試乗記
“カツカレー”のようなクルマの進化──新型BMW X6 xDrive 35d M Sport試乗記
GQ JAPAN
ホンダが認証不正で会見 対象車種の累計販売は325万台 「遵法性の意識に大きな問題」
ホンダが認証不正で会見 対象車種の累計販売は325万台 「遵法性の意識に大きな問題」
日刊自動車新聞
新デザインになった「ゆるキャン△ピングカー」イベント展示とオフィシャルグッズ販売が決定!
新デザインになった「ゆるキャン△ピングカー」イベント展示とオフィシャルグッズ販売が決定!
乗りものニュース
エステバン・オコン、今季限りでアルピーヌを離脱「次の計画はすぐに発表する」
エステバン・オコン、今季限りでアルピーヌを離脱「次の計画はすぐに発表する」
motorsport.com 日本版
ルノー「カングー」でこだわりの趣味を満喫!最長1年間貸与のモニターキャンペーン第3弾
ルノー「カングー」でこだわりの趣味を満喫!最長1年間貸与のモニターキャンペーン第3弾
グーネット
シボレー「コルベット E-RAY」発表 史上初の電動化&AWD車 加速性能は歴代最速に
シボレー「コルベット E-RAY」発表 史上初の電動化&AWD車 加速性能は歴代最速に
グーネット
ホンダ、新エアロにより最高速は向上も残る課題。新エンジン投入はサマーブレイク後の見込み/第7戦イタリアGP
ホンダ、新エアロにより最高速は向上も残る課題。新エンジン投入はサマーブレイク後の見込み/第7戦イタリアGP
AUTOSPORT web

みんなのコメント

29件
  • 4WDで140万円台いいのでは
    NTでも走るけどやはりターボは欲しいですね
  • 今日、契約してきたところです。
    納車される日が楽しみです。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

146.3192.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

35.6218.0万円

中古車を検索
ムーヴキャンバスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

146.3192.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

35.6218.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村