ポルシェ 718 ケイマン 「MTも用意するミッドシップポルシェ」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

栗原 祥光
栗原 祥光(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

5

デザイン
5
走行性能
5
乗り心地
2
積載性
3
燃費
3
価格
2

MTも用意するミッドシップポルシェ

2022.6.23

年式
2016年4月〜モデル
総評
サラリーマンでも頑張れば新車で手が届く唯一のポルシェ。今後ポルシェは電動化の道を進むため、おそらくこのモデルが最後の手が届くエンジン搭載ポルシェとなる可能性が高い。しかもMTまで用意されている。頑張って手に入れてマニュアルのフィールを愉しむのもアリではないだろうか?
満足している点
911よりもスポーティな走りが楽しめる1台。エンジン出力などでは911に劣るが、骨太の走りと乗り味は911にはない魅力に溢れている。
不満な点
オプションが高額であることと、上に911という偉大なる兄がいること。
デザイン

5

遠目で見てもポルシェとわかる優美な曲面を描くボディは、全長4,385 mm、全幅1800mm。これはNDロードスターを一回り大きくした程度で911はもちろん、シビックTYPE Rよりもコンパクトだ。それゆえタイトな峠などで存分に楽しむことができる。インテリアはポルシェらしいデザイン。アナログのセンタータコがやる気にさせてくれる。
走行性能

5

ミッドシップにマウントした2リッター水平対向ターボエンジンは300馬力を発生。動力性能に全く不足ナシだ。さらに魅力なのはPDK(AT)のほかMTも用意しているところ。911でMTモデルは限定車でしか出ないので貴重だ。ハンドリングはかなりクイックで自分を中心に車が動く感覚が楽しめるハズ。
乗り心地

2

典型的なスポーツカーの乗り心地で、荒れた路面では振動が頭を突き抜けていく。室内はタイトなので助手席の人には苦行かもしれない。ただ文句をいう人は少ないハズだ。なぜならポルシェだから。
積載性

3

フロントに150リットル、リアに270リットルの荷室スペースを用意。形状は選ぶものの、スーツケースを入れるのも難しい話ではなく、2人で2泊3日程度のショートトリップには対応できるハズだ。フロントに荷室があるのは意外と便利だったりする。
燃費

3

リッター10㎞弱が実測値。ガソリンはもちろんハイオク専用だ。イマドキのハイブリッドのパワーユニットに慣れた目と財布からすると目をそむけたくなるが文句をいう人はいないハズだ。
価格

2

700万円から始まるが、オプションがどれも高額で、あれもこれもと付けると1000万円に近づいてくる。いっぽうでオプションが少ないポルシェは下取りが安くなる傾向もある。これは難しい判断だ。
栗原 祥光
栗原 祥光
自動車ジャーナリスト
東京都出身。中央大学理工学部卒業後、電気回路エンジニアへ。30歳を前にオーディオ専門誌とタウン情報誌、同Webサイトの編集者へと転身。現在はフリーのカメラマンとライターとして、年間100台近い自動車・バイク取材のほか、モータースポーツや各種イベントの取材を精力的に行っている。好きなクルマはライトウェイトスポーツと大型SUV。
ポルシェ 718 ケイマン 新型・現行モデル

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