プジョー 405 「10万kmたってもボディのヤレは感じられ...」のユーザーレビュー

10万kmたってもボディのヤレは感じられ...

2007.8.29

総評

10万kmたってもボディのヤレは感じられません。ヤレを感じるのは内装の立て付けのせいであって、決してボディのせいではないことは乗ればすぐに分かります。足回りもきちんと交換していればいつでも極上のフィールが楽しめます。プジョーがガラスのボディだなんていうのは大ウソです。

つまり現代でも（振動以外は）立派に通用する性能を持ちながら、かつてのフランス車が持っていた濃い味を楽しめる、貴重なクルマです。タマは少ないですが相場は安いですから、プラス30万ぐらいかけて整備しても、100万にはならないでしょう。同じ100万かけるなら凡庸な新車を買うより、このクルマにのってハッピーな毎日を過ごして下さい。

外見と違ってメカニズムは凝りまくってます。国産の経験が多いメカニックに整備を頼んだら、作業中に驚いている事が多かったです。「こんないい部品使ってるのか！」「ここまで凝るのか！」の連発でした。

といっても、たいして複雑な電子制御は無いので修理は楽な方だと思います。後期型Mi特有のトラブルはイグニッションコイルと可変吸気のフラップを動かすバルブぐらいでしょう。あとは普通の中古車と同じようなところが消耗するだけなので、予測はつきやすいです。また年式も年式なので塗装は注意しましょう。青空駐車しているとリヤスポイラーから始まって最後は屋根まではげてきます。

なお気になるエアコンですが、後期型は93年の途中で旧ガスから新ガスに変更されています。旧ガスの方はトラブルが多い上に、エアコンガス自体がかなり高額です。長く乗るつもりなら頑張って新ガス仕様のものを探して下さい。

満足している点

プジョーというメーカーはシトロエンなどに比べてオーソドックスなイメージがありますが、走りそのものに関しては超マニアックであり、偏執狂的ですらあります。例えばこのクルマが、新車のBMW5シリーズよりハンドリングの切れが良いなどと信じられますか？ でも事実です。私は試しました。フロントの軽さはBMWもプジョーも同じですが、リヤの追従性がまったく違います。405のリヤは一度グイっと粘ってフロントの横移動を支えた後、間髪入れずにリヤ自身の向きも変えます。その他、路面を四つ足でしっかり掴みながら走る感覚、絨毯の上をすべるように加速していく感覚、すべてが独特で濃厚です。

また、車重が軽い(1280kg)ので加速は良いです。ちょっと踏み方にコツのいるアクセルも、使いこなすと自己満足に浸れます。ジワっとゆっくりめに、しかし国産の何倍ものストロークを使って大胆に踏み込むのがコツです。エンジン回転の上昇感と加速感がぴったり一致している様は快感です。

不満な点

このクルマ、少なくとも後期型(93y～)であればボディ剛性は決して悪くありません。前期型とは別物のようにボディ補強されています。ただし、それがかえって仇になったのか、ボディの振動が不愉快に感じる事があります。振動や音が車内にこもりがちなのです。これは高速よりも街乗りで気になってくるでしょう。ダンパーがヤレるとますますその傾向が顕著になるので、早めの交換をお薦めします。このクルマに限らず、プジョーはダンパーが命です。最低でも5万km程度で交換しないと、乗っててイヤになっちゃいますよ。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験