日産 スカイラインGT‐R 「ロマンとギャップの塊」のユーザーレビュー

黒召 黒召さん

日産 スカイラインGT‐R

グレード:GT-R(MT_2.6) 1995年式

乗車形式:マイカー

評価

3

走行性能
3
乗り心地
3
燃費
2
デザイン
5
積載性
2
価格
3

ロマンとギャップの塊

2023.4.23

総評
今の2代目を所有してから6年が経過し、ちょうどローンも完済したので記念にレビューしました(初代と合わせると8~9年くらい乗ってます)
どうせ誰も見ないだろうと思い大体本音で書いてます

元々車好き家系に生まれ小さい頃釘付けになって何度も見ていたベストモータリングのVHSでR33GT-Rに一目惚れして大人になった今こうして幼い頃の夢を叶えましたが、改めてベストモータリングを見直したり自分でドライブからサーキット走行をしてみたり、他の方の同じ車種、モデル違い、グレード違い別車種等を見せて貰ったり乗せて貰ってなるべく贔屓目が無いようにかつ、今世の中を走っている1台のクルマとしてレビューしたつもりです

モータースポーツシーンだけでなく漫画、アニメ、映画、ゲーム等で
様々な媒体、界隈から存在感を出しているだけあり、知名度はスポーツカーの中でも屈指の存在感と言っていいクルマですから、ホントに憧れていて買って維持出来るほどの財力があるなら高いロマン料を払って買う事を是非ともオススメしますが、買わなきゃ損するようなクルマでは無いと思います
本音を言えば安い時だったら猛プッシュする程推せるクルマでした
満足している点
第2世代GT-Rの中で1番大きいモデルとなったのがこのBCNR33
その恩恵もあって32、34と比べても車内は大人4人が快適に座れる程の広さがあり、伸びたホイールベースは高速道路での安定性がバツグンに良いので非常に「快適」なクルマという印象

販売当初はやたら大きいと言われていたボディも現代に置いては気にならないレベルの物であり、意外と把握しやすいボディサイズ感だと思っております

エンジンも32から引き継がれつつブラッシュアップされた名機RB26DETTがいい音と振動を出しスポーツカーである事を主張してきます

ステアリングフィールはフロントに重たいエンジンがある都合上パワステがあるとはいえ、若干重いですが嫌な重さではない上に昨今流行りのEPSではないので路面から伝わってくるインフォメーションもすごく自然で運転しやすいです

外見や内装のデザインに関しては好みが非常に別れますが自分はすごく好きですね
32や34みたいに厳つすぎず、「やる時はやる」という真摯な顔つきだと思っております
内装は普通に運転している分には目線の移動もそんなに少なく済み、押しやすい場所にスイッチ類があったり、個人的にはステアリングとペダルの位置関係がいい位置だと思ってます

32と34に比べてVスペックの特別感が格段に違う
デフやアテーサのシステムが標準車と少し違うだけ、と言う人がいますがそこが違うのがかなりアドバンテージになります
クルマの動きも変わるし、部品だってただデフが変わってる訳ではなくメンバーやら何やらも標準車とVスペックでは違う事だらけ
比較的交換しやすいパーツをポンで付け替えしたり後付けするだけでVスペックと同じ物が作れる32や34とは勝手がかなり違います
不満な点
現代のクルマとは遜色ないボディサイズではありますが、やはり直6故にノーズは長く感じるし、リアも長く感じるので住宅街の右左折は気を使わざるを得ない

RB26DETTは確かに音やフィールはいいし上まで吹け上がった時のパワーは素晴らしいですが低〜中回転域はかったるくて辛い
街乗りなら何とも思いませんがサーキットでコーナー立ち上がりで加速したくても4000付近は1番トルク無いので扱いづらい
かと言ってチューニングしようにもGT-Rはバカ高いので敷居が高い

32で壊れたり不具合が出た部分を拾い集めて対策して売っているので32より壊れないとは言いますがそれなりに色々壊れます(特に電子系 エアフロやらメーターやらドアミラーやら)

カラーにもよるのでしょうが販売当時は塗装の乗りが悪いのが自分がのってるホワイト
ケルヒャーみたいな高圧洗浄機をかけた時にバリバリ剥がれて下地のサフがむき出しになるとかいう事が2台ともありました

純正ブレンボブレーキと言いつつ住友製ブレンボなのでサーキット走行は容量足りてない上に、熱で変形してきてパットの減り方はおかしくなるし効きは悪くなるでいい事なし

油温がいとも容易く跳ね上がるので社外空冷オイルクーラーが必須

運転席と運転席以外の寒暖差が激しいので誰かと出かける時は気を使う

リアスポイラーがついてるおかげかトランクダンパーがヘタってきてギロチン化する

剛性のために仕方がないとは言えトランクスルーが無いので見た目とは裏腹に積載能力は使い勝手が良くない

純正シートは当時メーカーが自社設計したセミバケの中ではいい物だったんでしょうけどいざサーキットで使うとホールド感は足らないし、普段乗りも長時間運転していると背中や腰が痛くなってくる

純正ステアリング専用ではない上に採用されているステアリングがダサい(特に前期)

クルマの元々のステータスとして曲がらないクルマなので上しか回らないエンジンフィールも相まって低速コーナーはどうしても苦しい
パワーを上げていくとアテーサの恩恵を受けやすい印象

何より2023年現在の相場が高すぎる
同じ値段出すならGR86やヤリスやカローラやスープラやRZ34等を正直オススメします
値上がり始めた辺りで買えたので今より安く買えた、とは言うものの冷静に考えれば25年以上も昔のスポーツカーで性能はそれなりに高いとはいえ、誰かがどういう使い方をしていたか分からない状態な訳ですしそこから場合によってはかなりチューニングしないと今のクルマには叶わない訳ですから、今の相場の金額の6~7割はロマン料だと思ってます

これは物凄く個人的ですが、所有されるオーナーの年齢層が高めであり、値段相場や弾数の減少等も相まってスポーツしない保存傾向が広まり、GT-Rでサーキット走行すると1部の人から批判を浴びるようになったのが嫌ですね(実際に直接チクチク言葉で言われた事アリ)
近年のR'sミーティングに行っても見た目綺麗で中身もチューニングしてあるけれどスポーツ走行しない方々の参加率の高さが物語っていると思います
デザイン

5

32や34と比較するとヘッドライトが垂れ目なので柔和な印象ですがむしろその優しそうなのに纏まった顔つきがかなり好みです
走行性能

3

やはり高回転域の加速と最高速性能、そして高速域での安定感は段違い
某漫画の真っ直ぐ走ろうとする唯一のクルマという表現は非常に的を得ていると思います

反対に峠のステージでは高速域のメリットがモロにデメリットになりただひたすら鈍重で振り回しにくい印象
乗り心地

3

高速巡行時の快適さが素晴らしい
シートさえ変えれば眠くなるくらい快適
まさしくグランドツーリングカー
積載性

2

後部座席とトランクが繋がらないので思った以上に積めない
当時のゴルフバッグだったらトランクに普通に積めるのでしょうけど今のは大きくなってるらしいから積めないなんてことも有り得るようで
純正より大きいサイズのホイール(特に太さ)は1本も入らないから後部座席に積むしかなくなる
後部座席乗れなくなるけど265/35R18インチ4本は普通に積める広さはあります
燃費

2

悪いです
都内住みも相まって悪くなる条件が多いですがそれ抜きにしても悪いです
気にしたら負け
価格

3

新車当時価格としては社会情勢と見ると高めだったかと
バブル崩壊後なのでモロに不景気でR32とあまり変わらない値段設定な上にVスペックは約50万円高の値段
ちゃんと性能も良くなっているから性能に対しての値段設定は安いと思います

しかし、2023年現在の中古車市場という視点ではハッキリ言って異常に高すぎる
価値だなんだと言いますが高い、600~700万の値段に性能が釣り合ってない
チューニング済み中古車ならかけた金額を顧みれば安いとは思いますが、だからといって600~700万円という数値だけで見ると高いかと
故障経験
電装系が主に故障します
定番のタコメーター、エアフロメーター、電格ミラー、エアコンのエアミックスダンパー等
それ以外だとパワステポンプが音を上げフルード漏れ等
旧車である事と機械である事には変わりないので故障は付き物だと割り切るものではないかと
対策品や対策チューニングもかなり出回っているのでどうにでもなりますし

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