1998年12月
■1998年12月
「最高の移動空間を提供する国産最上級フォーマルサルーン」をテーマに、プレジデントが17年振りに3代目へとモデルチェンジしたのは、1990年10月のこと。そのスタイリングは、伝統とオーナーの栄光を表現したという棕櫚の葉をモチーフとしたフードマスコット、フロントグリルとトランクリッドのモールには七宝のオーナメントを設定するなど、気品と風格を備えたものだ。インテリアはロングホイールベースとゆったりしたキャビンとし、後席に乗る人に最高の満足を提供できるよう、リアドアを開けると連動してリヤシートが最後部までスライドするオートリターン付きリヤパワーシートや集中スイッチなどを設定し、ゆとりとくつろぎのある快適なインテリアとした。エンジンはV8、4.5リッターDOHCで、組み合わされるのはATのみ。4輪マルチリンク式油圧アクティブサスペンションの採用により、ソフトでフラットな乗り心地と高い操縦安定性を実現したという。これまでに何度かマイナーチェンジが施されていて、頭部保護機能付き後席SRSサイドエアバッグをはじめキセノンヘッドランプ、ロングライフ撥水ガラス、抗菌ステアリングなどから成るインナーグリーン、挟み込み防止機構付ワンタッチ式パワーウィンドウ、リアドアおよびトランクリッドのオートクロージャーなど、最新の装備がいち早く採用されている。