レクサス LSハイブリッド 「レクサスの頂点を味わう」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

工藤 貴宏
工藤 貴宏(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
4
走行性能
5
乗り心地
5
積載性
5
燃費
4
価格
2

レクサスの頂点を味わう

2023.1.11

年式
2017年10月〜モデル
総評
セダンはこれからどう生き残るべきか? そんな問いかけに対する回答のひとつがレクサスLSなのだと思います。ハイエンドセダンながら威厳を捨てて、スポーティなフォルムとしたことで存在感を示しているといっていいでしょう。それが感性にマッチするかどうかが、このクルマの評価を分けるポイントのような気がします。
満足している点
レクサス最上級を誇る、贅を尽くしたインテリアの作り込み。そして動力性能やドライバビリティと燃費のハイレベルなバランス。そして最上級仕様に備わる、高速道路を手放し運転で巡行できる半自動運転機能の先進性も素晴らしい!
不満な点
内容を考えれば安いと思われる価格は、どっちしにろ手が届かない領域なのでもはや気にならないかも(笑)。個人的には、V8エンジンでなくなってしまったのがちょっと残念。
デザイン

4

“流麗でスポーティ”と捉えるか、それとも“ハイエンドらしい威厳がない”と感じるか。人によって解釈が異なると思いますが、個人的には前者。程よくダイナミックでいいのではないでしょうか。ちなみにハイブリッドでも見た目におけるガソリン車との大きな違いはありません。差異はエンブレム程度です。
走行性能

5

この世代からエンジンが6気筒に。先代のようにV8エンジンではないことを残念に思うかもしれないし何を隠そう筆者もその一人ですが、走り出してしまえばそんなこと関係なく動力性能は十分です。アクセルを踏んだ際のハイブリッドのフィーリングも先代よりダイナミックになりましたね。運転を楽しむドライバーにとってはハンドリングがソリッドになったことが先代からの大きな進化といえるでしょう。
乗り心地

5

賛否両論あるようですが、個人的には好印象です。年次改良のたびに熟成を重ね、完成度が上がってきましたね。ちなみに全仕様ともエアサス&電子制御ダンパーを採用しているので、サスペンションの硬さは好みに応じて調整できます。
積載性

5

積載性を求めるのであれば、同じLSでもハイブリッドではなくガソリン車のほうがいいかも。ガソリンとハイブリッドを比べてもっとも違うのは奥行きで、ハイブリッドは約1mに対し、ガソリン車は約25cm長いのでそのぶん要領に余裕があります。ただしハイブリッドでもゴルフバッグを4個積める空間は確保。ガソリン車に比べて奥行きが狭いのは、後席の後ろに駆動用バッテリーを積んでいるからです。
燃費

4

WLTCモード燃費は後輪駆動モデルが13.6km/Lで4WDモデルは12.6km/L。車両重量2トンを軽く超えるラージセダンとしては優れた数字すぎるほど。もちろん燃費だけを求めれば、トヨタのハイブリッド技術ならもっと伸ばすこともできるでしょう。しかし、ドライバビリティの両立という意味ではこのあたりがベストバランスなのでしょうね。
価格

2

2023年モデルで1226万円から1796万円。ボクら一般市民にはイメージがわかない領域になっているような気もしますが、ドイツ勢のライバルに比べるとコスパはいいような気がします。気のせいでなければ……。ちなみに最上級の「LS500h”EXECUTIVE Advanced Drive”」は、高速道路を手放し運転で巡行できる半自動運転のような仕掛けがついています。
工藤 貴宏
工藤 貴宏
自動車ジャーナリスト
1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員
レクサス LSハイブリッド 新型・現行モデル

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