ホンダがNシリーズを出した理由はなんですか？ライフやゼストじゃダメだったんですか？

Answer 1

2台とも売れなかったからダメでした。

ライバルのワゴンRとムーヴが年間20万台売れてNo.1争いしてる時にライフは半分の10万台しか売れてませんでした。

ライフはもうダメと諦めて新型のゼストで巻き返そうとしました。初年度は7万台売れたけど、翌年以降は4万台まで低下して浮上しなかったです。生産終了の前年には1.8万台まで減りました。

ゼストも諦めてN-ONEにしたら売れたので、それ以降はN-ONEが続いてます。

Answer 2

もともとは、N360のエンジンを水冷化してホンダ初の水冷エンジン車として1970年代に発売されていた軽自動車がライフがあって
その初代ライフの名前を再利用した車種が
質問者さんが言っているライフ。
ライフの派生車種としてザッツの後継で発売したのがZEST。

それに対してN360を今の技術で作ったのがN-ONEです。
もともとNシリーズというネーミングは
後からホンダの営業部門が付け足しただけであって
ホンダとしてはN-ONEを最初に売り出そうとしていた。

ホンダの開発部門では他にも
車名は決まってなかった1BOXタイプ（N-box）や
ワゴンRみたいなタイプ（N-wgn）を開発済みで、
どういう順番で発売しようか、どれを発売しようか、
順番と選択を決めかねていた。

営業部門にすべての車種のプロトタイプを見せて検討させたところ、
N-ONEよりも1BOXタイプを真っ先に発売するべき、という結論に。

そのとき、世間ではダイハツのタントが圧倒的に売れまくっていて、
ホンダとしては、ただ売り出すだけでは埋もれてしまうので
なにかプロモーション的な、仕掛けが必要だった。
そこでNシリーズ、と銘打って1BOXタイプをNシリーズとして
発売することを決定。
これは、とある経済誌で記事になってました。

Nシリーズ第一弾としてNBOXを発売したところ、
当時の自動車評論家なんかには、
ピラーレスのタントと違ってなんの特徴もない車だと、
かなりコキ下ろされて酷評されていたが
客の反応は真逆だった。
理由は馬力。NAで58馬力はクラストップ。
そして走りがいい。軽自動車なのに加速が良い。

ものすごい勢いで売れまくって
あっという間にタントを抜き去ったタイミングでN-ONEを発売。
ここで焦ったダイハツから出てきたのがCASTでしたね。

そういう意味で言うとライフやゼストではダメだったでしょうね。
ヒット商品って名前やプロモーションや発売のタイミングなど
全部そろってないと売れませんから。

Answer 3

ダメだったわけでも無いし、売れ行きが落ちたから、という訳でもありません。
開発コストを下げるために新たに設計開発したプラットフォームを流用した車種を展開するために新たなシリーズとしてNシリーズが生まれたんです。

2000年頃から自動車メーカー各社は膨大な開発費がかかる車の開発費を抑えるべく、プラットフォームを共有化し、1つのプラットフォームから複数の車種を作り出すという手法に変化していきました。
ホンダは他社に比べこの手法の変化に対応するのが遅れたため、販売台数の減少が利益に直接影響する結果となっていたのです。

これを改善するため、軽自動車のプラットフォームを一新し、様々なタイプの車種を作り出す方式を採用。これがNシリーズになります。
N-Box・N-One・N-WGN・N-NAN、これらは全て同じプラットフォームから作られた車種で、以前とは異なりプラットフォームの開発費が一つで済むため開発費が抑えられるというメリットがあるんです。

本来なら車種名まで変更する必要は無かったとも言えます。ですが新しいシリーズとして開発されたうえ、60年代70年代に使用されていた「Nシリーズ」の名称を使用することで、「新しいホンダの軽」というイメージを出したのが命名のきっかけとなっています。