2016年3月
■2016年3月
BMWは上級SUVのX5をベースにしたプラグインハイブリッド車(PHEV)としてX5 xDrive40e(エックス・ドライブ・ヨン・マル・イー)」を2015年9月8日に発売した。
X5 xDrive40eは、インテリジェント4輪駆動システムのxDriveと、持続可能な次世代モビリティであるi8に搭載したプラグインハイブリッド技術を組み合わせたモデルだ。
PHEVのシステムは、直列4気筒2.0リッターの直噴ターボ仕様エンジンが180kW(245ps)/350N・mのパワー&トルクを発生し、これに8速ATと一体化された高出力の電気モーターが83kW(113ps)/250N・mのパワー&トルクを発生する。PHEVのシステムとしてトータルの最高出力230kW(313ps)、最大トルクは450Nmを発生する。
バッテリーは9.0kWhの高電圧リチウムイオン電池を搭載している。充電は専用に設置するBMW iウォールボックスピュアを通じて200V/15Aでの充電が可能。3.5時間から4時間で満充電になる。
X5 xDrive40eには3種類の走行モードが設定されいる。標準のオートeDriveでは電気モーターとガソリンエンジンを最適なバランスで使って高効率な走りを実現する。時速70kmまでは電気モーターだけで走り、これを超えるか強力なトルクが必要になるとエンジンが始動する。
MAX eDriveモードでは、時速120kmまでの速度域で電気モーターのみでの走行が可能。アクセルを強く踏み込んだときやスポーツ・モードを選択した場合には、エンジンが始動する。モーターだけでの走行は最長で31kmまでとされている。
またドライビング・パフォーマンスについても、コンフォート、スポーツ、エコプロの3種類のモードが設定されていて、ドライバーの好みに応じた走りが可能だ。
リチウムイオン電池は後部のラゲッジスペース下に搭載されるが、荷室の容量はほとんどスポイルされておらず、500Lから分割可倒式のリヤシートを倒すと最大で1720Lの容量が確保されている。
内外装のデザインはボディサイドの充電口やエンブレムなどを除くと、基本的に標準車と共通で、安全装備や快適装備なども同様のものが用意されている。
2016年3月10日には一部改良を行い、「レーン・チェンジ・ウォーニング」と「アクティブ・プロテクション」を標準装備として安全性を向上した。
同年10月1日には価格改定を行った。
2017年4月1日には価格改定を行った。
同年5月23日には「xドライブ40e iパフォーマンス Mスポーツ」に、アメリカンオークウッドトリムを標準装備した。また「xドライブ40e iパフォーマンス xライン」に、シフトパドル付きスポーツレザーステアリングホイールを標準装備した。これに伴い、価格改定を行った。