シロッコのハイエンドモデルで低いスタンスを目指す
2023年11月5日にアイメッセ山梨で足まわりに特化したイベント「FIXWELL」が開催され、日本全国からスタンス自慢の車両が集まった。今回は、限界まで車高を下げたVW「シロッコR」を紹介する。
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レア車をあえてベースにチョイス
シロッコは1974年に登場したスポーティなクーペモデルで、その後モデルチェンジを果たしたものの、1988年に後継コラードの登場で一旦途絶えてしまう。その後2008年に登場したのがこの3代目シロッコだ。そんなシロッコのトップモデルとして2010年に登場したのがシロッコRというわけだ。さらにこの車両は専用のレカロシートを装着し、100台のみ生産された限定のシロッコRレカロというモデルだそうで、いわゆるシロッコの中でも最高峰のモデルということになる。ちなみにエンジンは2リッターターボで、256psを発生するそうだ。
前述の通りVWのラインアップの中ではスポーティなクーペという位置付けのシロッコは、ボンネットの高さも限界まで低く設計されており、メンバーやエンジンの位置を上方に移動するレイズドという手法は基本的に不可能。その他にも足まわりやホイールアーチの形状なども含めて同年代のゴルフより車高を下げるのには適していないそうだ。
現在足まわりはエアリフトパフォーマンスのキットをベースにアッパーを加工した上で、エアネクストのマネージメントシステムを使用して作動させているそうだ。これに19インチのANRKY RS1ホイールをチョイスしている。
エアサスで完全着地を目指す
現在前後ともに10Jを装着し、正確なオフセットは不明のため、細かくスペーサーで調整しているが、リアはロアアームを加工することで若干ナロー化されており、ホイール&タイヤがフェンダー内に収まるものの、フロントはリムショット、つまりホイールリムがフェンダーに接触してしまう。そのためこれ以上車高が下げられないのだ。
今後はフロントの足まわりもアームの加工やロールセンターアダプターの装着、そしてタイヤサイズを見直すことで、ホイール&タイヤを今より2センチ程度奥に入れるのが目標だそう。これによって車体もメンバー着地が実現するそうだ。
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