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【個性派ぞろい】トヨタ・カローラの派生車 歴史に消えた6モデル

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【個性派ぞろい】トヨタ・カローラの派生車 歴史に消えた6モデル

多くの派生モデル「カローラ」

執筆:Kenichi Suzuki(鈴木ケンイチ)

【画像】SUVも話題【カローラのSUV「カローラ・クロス」を見る】 全93枚

編集:Taro Ueno(上野太朗)

1966年に初代が誕生し、日本のモータリゼーションに大きく貢献したのがカローラだ。

それまで「憧れであり、手の届かない存在」であったクルマが庶民のものとなる日本の歴史は、そのままカローラの歴史と重なる。

また、カローラはセダンから始まったが、クルマを使う人のニーズはセダンにとどまらない。

そうした庶民の求めに応じて、カローラは数多くの派生モデルを世に送り出してきた。

歴史を振り返り、個性派ぞろいの派生モデルを紹介しよう。

実用的でおしゃれ スプリンター・カリブ

カローラを、よりスポーティなイメージとして1968年に誕生したのがスプリンターだ。

クーペからスタートしたスプリンターだが、後にセダンなど車形を拡大してゆく。

そうした動きの中、1982年にステーションワゴン版として登場したのがスプリンター・カリブであった。

ちょうど、1980年代はステーションワゴンが、商用バンではなく、おしゃれなアウトドア・アイテムのような存在として注目されていた。

しかも、スプリンター・カリブは4WDが用意され、ハイルーフや左右非対称デザインのテールゲートを採用するなど、内容も凝っていた。

実用性とおしゃれ感がほどよくバランスしていたモデルだ。キャンプの人気の高い令和の現在に、ぜひとも復活してほしい1台だ。

時代を先取りしすぎ? 4ドアクーペ

4ドアクーペといえば、今では欧州プレミアムカー専用のようになっているが、そもそもの元祖は、日本にある。

それが1985年にデビューし、大ヒットしたトヨタのカリーナEDだ。

その1つ下のカローラで4ドアクーペとしたのがカローラ・セレスとスプリンター・マリノであった。

カローラのセダンと比べて、車高が70mmも低く、しかも、パワートレインは同時代のカローラ・レビン、スプリンター・トレノと同じで、走りのスポーティだったのだ。

とはいえ、カリーナEDが生み出した「背の低いセダン」のブームは、意外に短命であったため、カローラ・セレスとスプリンター・マリノは1代限りでディスコンとなってしまう。

室内広々3列シート スパシオ

2000年代にホンダ・ストリームとトヨタ・ウィッシュによる、乗用車ベースの3列シートミニバン・ブームが生まれたが、それに先駆ける1997年に誕生したのが、カローラ・スパシオだ。

カローラのプラットフォームに、セダンよりも235mmも背の高いボディを載せ、中に3列シートを詰め込んだのだ。

バリエーションとして2列シート版も用意された。背の高い軽自動車が売れまくる現在であれば、こうした背の高いカローラも受け入れることができるのでは?

ちなみに、スパシオは2世代続き、その後は、スクエア・デザインが特徴なカローラ・ルミオンが後継となっている。

ヤリス/ヴィッツの先祖 カローラII

1982年に発売となったカローラII。

実は、名称こそ、カローラであったけれど、中身はもう1つ下のクラスであったターセルとコルサと同じであった。

しかし、ターセルとコルサ、そしてカローラIIは、小さくとも、当時として先進的であったFFプラットフォームが採用されていたのだ。

カローラIIは、3ドアと5ドアのハッチバックだけというボディ・バリエーションだ。

その後、ターセル/コルサ/カローラIIの3兄弟は、1999年に登場したヴィッツに継承される。

つまり、今のヤリスのご先祖様となるのが、カローラIIであったのだ。

86のルーツ レビンとトレノ

現在のトヨタのスポーツカー、86。その名称の由来となったのが、第5世代のカローラの派生モデルであった、カローラ・レビンとスプリンター・トレノの2台。

これらの型式が「AE86型」であったのが理由だ。

ちなみに、レビンとトレノの名称は、それ以前から高性能なDOHCエンジン搭載車にグレード名として使われていた。

それが独立した車名となったのが、1983年であったのだ。

また、カローラは1970年に登場した第2世代にクーペ、1974年からの第3世代で2ドア・ハードトップ、ハッチバックを備えるリフトバックが用意されていた。つまり、初期のころのカローラは、スポーティなクーペが数多くラインナップされていたのだ。

カローラ・ハッチバックのルーツ

現在のカローラのハッチバック・バージョンは、カローラ・スポーツ。

そのルーツとなるのが1984年に登場したカローラFXだ。

当時の第5世代のカローラは、FF駆動方式を最初に採用したモデルであったことも、カローラのハッチバックが生まれた理由にもなる。

ちなみに、第5世代のカローラは、カローラ・レビンとスプリンター・トレノのクーペ系はFR駆動であり、セダンとハッチバックにFF駆動プラットフォームが採用されていたのだ。

カローラFXは、その後、カローラ・ランクス/アレックスに続き、最後はオーリスに。

そして、現行モデルから、再び「カローラ」の名称が復活し、カローラ・スポーツとなっている。

歴史を振り返れば、カローラの派生モデルの多さに驚くことだろう。

しかし、そうした幅広い個性があったからこそ、昭和から平成にかけて、33年連続の国内販売ナンバー1(軽自動車を除く)という偉業が達成できたのだ。

カローラは、派生モデルが多いほど、元気になる! そんなクルマなのだ。

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