■マツダ新型「MAZDA 創」何を指し示す?
マツダが「北京モーターショー2024」において、2024年4月25日に「MAZDA 創(以下新型ARATA)」というクロスオーバーSUVのコンセプトカーを世界初公開しました。
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新型ARATAは、中国の長安マツダと、現地の長安汽車によるコラボレーションで生まれた電動車のコンセプトカーです。
同じ日に発表された新型「MAZDA EZ-6」が、長安マツダと長安汽車による共同プロジェクトの第一弾となり、新型ARATAが第2弾となります。2024年中にMAZDA EZ-6が発売となり、翌2025年に新型ARATAが量産化される予定となっています。
新型ARATAは、まだコンセプトということで、まだデザイン提案というもの。ただし、パワートレインは、「MAZDA EZ-6」と同じく、BEVとPHEVの2つが用意される予定だといいます。
マツダによる新型ARATAの説明は主にデザイン面のもの。デザインテーマは「SOULFUL(ソウルフル)+FUTURISTIC (フューチャリスティック)+MODERN(モダン)」というもの。マツダの魂動デザインをベースに、モダンな造形となっています。
リヤコンビランプが、2つのウイングを重ねる「クロスウィング」となっているのがポイントのひとつ。ボンネットの先端、フロントバンパーの両側、Dピラー内部に空気の通り道を設定しているのも見どころとなります。
この新型ARATAで特徴的なのは、真横から見たときのフォルムでしょう。サイドの窓が小さく、キャビンの後ろ側が下がっています。スクエアではなく、クーペ風のフォルムになっているのです。
マツダのSUVといえば、ミッドサイズの「CX-5」があり、よりクロスオーバー的な「CX-30」が存在します。
また、中国市場では、タフなイメージの「CX-50」も発売されています。これらの従来のクロスオーバーとSUVに対して、新型ARATAは、もっとクーペ風なルックスとなっているのです。
そう、まるで過去の中国専用モデルである「CX-4」のように…そう考えれば、新型ARATAはCX-4の後継となる電動化モデルと言えるのではないでしょうか。
ちなみにCX-4は、2016年3月の北京モーターショーにて発表され、同年に発売となりました。2リッターと2.5リッターの直列4気筒ガソリン・エンジンを搭載するエンジン車です。
寸法は、全長4633 mm×全幅1840 mm×全高1535mmのミッドサイズのクーペシルエットが特徴です。発売は中国のみです。
そして、「2017中国カーデザイン・オブ・ザ・イヤー」を獲得するなど、現地では高い評価を得ることに成功しています。
2016年にデビューしたCX-4はエンジン車でしたが、9年後となる2025年の新型ARATAは電動車として生まれるというわけです。
そうとなれば、CX-4が日本導入されていませんでしたから、その後継となる新型ARATAも日本にやってくる可能性はかなり低いのではないでしょうか。
ただし、長安マツダと長安汽車のコラボ1弾であるMAZDA EZ-6が日本にやってくるのであれば、第2弾である新型ARATAもやってくる可能性はあります。とりあえずは、MAZDA EZ-6の動向次第となるのではないでしょうか。
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