幼稚園に現れた「ダルマセリカ」に歓声が上がった瞬間が忘れられない
記憶のある限りずっとクルマが好きだ。親に聞くと幼稚園に上がる前からマッチボックスを握りしめていたらしい。記憶としてはマッチボックスのちょっぴりエキセントリックな輸入車より、街で見かけるようなカタチのトミカの方が好きだった。たとえば茶色いサニーとか。
マッチボックスを毎月のように買ってくれたのは母方の爺様で、その息子で母の弟、つまり叔父がまずまずのカーマニアだった。叔父の最初の愛車は確か卵色のサニークーペで、そのあと一瞬、サニーB110に乗り換えたあと、初代のセリカ、通称「ダルマセリカ」を買った。
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私の原点は、そのセリカだ。初期型ワンテールのST。ボディカラーは赤でカラードバンパー、さらにルーフは白のバイナルトップというとても珍しい仕様だった。
当時の我が家では妹が病弱で生まれたため、幼稚園に上がったばかりの私は母の実家に預けられることが多かった。幼稚園は母の実家から遠かったので、叔父が自慢の愛車でよく送り迎えをしてくれた。鮮明に覚えているのは、ある時、叔父の真っ赤なセリカが幼稚園にタイガーマスクの伊達直人よろしく入ってきて、周りの園児たちから歓声が上がるという光景だ。なんだか自分がヒーローになった気分だった。
クルマの運転方法も叔父から教わった。それもギアチェンジからだ。左ハンドルの練習を小さい頃から続けていたというわけだ。いつかは自分も叔父さんのようにかっこいいセリカに乗る!そう決めていた。
スーパーカーブームを経て、ラジコンにハマり、高校の時は少しませて音楽に熱心だったけれど、大学に入った5月には免許をとって初めての愛車を手に入れた。それは真っ赤なセリカXXだった。
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みんなのコメント
タイヤも70扁平まで、嘘みたいな本当の話。