現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 三菱自動車に「マイナスイメージ持たせたい?」 スクープ報道にあるアライアンスの中身を再度検証してみた!

ここから本文です

三菱自動車に「マイナスイメージ持たせたい?」 スクープ報道にあるアライアンスの中身を再度検証してみた!

掲載 59
三菱自動車に「マイナスイメージ持たせたい?」 スクープ報道にあるアライアンスの中身を再度検証してみた!

■三菱自動車報道の謎、何があったのか?

 2021年9月13日に日本経済新聞がイブニングスクープとして「三菱自動車、日産と全ての車台共通化 国内向け」という記事を出した。
 
 この件、すでに1年前に発表されていることであり、読むと今になって三菱自動車の業績が急激に悪化しているように感じさせられる。
 
 公表済みの内容をなぜ「スクープ」としたのだろうか。改めて検証してみたい。

超絶進化の三菱「ランエボVIII」はデザイン不評!? 完成度を極めた「MR」登場

 1年前の2020年5月27日の記者会見でおこなわれた発表の概要を紹介しておく。

 1)日産とルノー、三菱自動車は開発の担当を決める。

 2)AとBセグメントはルノーが開発をおこなう。

 3)CとDセグメントと電気自動車のプラットフォームは日産が開発をおこなう。

 4)CとDセグメントのPHEVは三菱自動車が開発を担当する

 このような上記の内容。

 したがって三菱自動車は車体(プラットフォーム)の開発はしないとハッキリ発表した。

 すでに発表されている日産新型「エクストレイル(北米名ローグ)」と三菱の次期型「アウトランダーPHEV」は共通プラットフォームだし、日産「アリア」とミュンヘンショーで発表されたルノー「メガーヌEテックエレクトリック」も日産が開発担当した「CMF-EVプラットフォーム」となる。

 といった具合で日産とルノー、三菱自動車のアライアンスは1年前に発表された通りに進行しているのだった。

 日経新聞は開発費の削減も強調していたけれど、これまた規定の路線であり三菱自動車の業績が悪化したり、縮小均衡策を一段と進めるといった方針変更でもない。三菱自動車の足を引っ張ろうとしているようにしか感じないです。

 ちなみに三菱自動車が新型車の開発を全面的に止めるということじゃない。

 日経も「独自に開発するのは収益源である東南アジア市場向けのふたつだけにする」と書いてある通り、独自開発を続けている。

 この点、私が2020年11月にくるまのニュースで加藤社長のインタビューした際、聞いてます。東南アジア向けの車体開発は継続すると明言した。

 もう少し含みを持たせれば、現在インドネシアで生産され大ヒット中の1.5リッターエンジンを搭載するコンパクト3列シートミニバンである「エクスパンダー」の後継車を日本に持ってきて売ることだって可能。

 ルノーが開発を担当しているA&Bセグメントのコンパクトカーよりずっと安くて魅力的な小型車になるかもしれません。

 日経新聞の記事を読むと三菱自動車の厳しさだけ感じてしまうが、東南アジア開発のプラットフォームに、リーズナブルで安全かつ高性能のリン酸鉄リチウム電池を搭載、価格競争力の電気自動車を数年後に発売してくる可能性は十分ある。

 三菱自動車、東南アジアに行くと依然としてブランドイメージは日産を凌ぐほど。

 いずれにしろ現時点に於ける三菱自動車の最重点対応項目は、アライアンスで開発した新型アウトランダーの販売を伸ばすことと、収益力の大きい東南アジア市場への注力だと思う。

 2020年度決算を見るとタイからだけの収益で600億円もある。不採算部門をリストラし、収益を上げられる部門に投資していけば早期の黒字化も見えてくるかもしれない。

こんな記事も読まれています

【MotoGP】バニャイヤ、アレックス・マルケスの走行妨害で決勝3グリッド降格処分。スプリントレースは影響なし
【MotoGP】バニャイヤ、アレックス・マルケスの走行妨害で決勝3グリッド降格処分。スプリントレースは影響なし
motorsport.com 日本版
【MotoGP】ベッツェッキ、ドゥカティ昇格の候補にもならない現状を受け入れ「今の目標は強さを取り戻すこと」
【MotoGP】ベッツェッキ、ドゥカティ昇格の候補にもならない現状を受け入れ「今の目標は強さを取り戻すこと」
motorsport.com 日本版
今季F1の勢力図に変化……5番手アストン食らう”台風の目”、角田裕毅擁するRBの真の立ち位置を分析
今季F1の勢力図に変化……5番手アストン食らう”台風の目”、角田裕毅擁するRBの真の立ち位置を分析
motorsport.com 日本版
ブリッツのストラットタワーバー『N-BOX』フロント用がリニューアル
ブリッツのストラットタワーバー『N-BOX』フロント用がリニューアル
レスポンス
スズキの本格SUV「ジムニー」なぜ“軽”より“小型車”が人気急上昇? 「ジムニーシエラ」選ぶ人が激増したワケとは?
スズキの本格SUV「ジムニー」なぜ“軽”より“小型車”が人気急上昇? 「ジムニーシエラ」選ぶ人が激増したワケとは?
くるまのニュース
説明できる? オイルメンテで欠かせないフィルターの役割とは
説明できる? オイルメンテで欠かせないフィルターの役割とは
バイクのニュース
フォルクスワーゲン最小EV "採算度外視" の約340万円で2027年導入へ 「Up!」後継車
フォルクスワーゲン最小EV "採算度外視" の約340万円で2027年導入へ 「Up!」後継車
AUTOCAR JAPAN
初代「シルビア」乗りがダイハツ「フェローMAX」で旧軽カーイベントに参加! 70年代当初は珍しかった軽カーのFF車とは
初代「シルビア」乗りがダイハツ「フェローMAX」で旧軽カーイベントに参加! 70年代当初は珍しかった軽カーのFF車とは
Auto Messe Web
日産ノートAUTECHクロスオーバーがエクステリアデザインを一新
日産ノートAUTECHクロスオーバーがエクステリアデザインを一新
カー・アンド・ドライバー
1億円超の「ボディの長さが変わる」クルマ発表! ル・マンで活躍した「往年のレーシングカー」蘇る 限定19台「AGTZツインテール」公開へ
1億円超の「ボディの長さが変わる」クルマ発表! ル・マンで活躍した「往年のレーシングカー」蘇る 限定19台「AGTZツインテール」公開へ
くるまのニュース
バイクニュース今週のダイジェスト(5/27~31)
バイクニュース今週のダイジェスト(5/27~31)
バイクブロス
道幅狭い生活道路、法定速度を30km/hに変更へ、警察庁検討[新聞ウォッチ]
道幅狭い生活道路、法定速度を30km/hに変更へ、警察庁検討[新聞ウォッチ]
レスポンス
ブリヂストン、ゴム人工筋肉を使った新型ロボ披露 自然や動物の動きを再現
ブリヂストン、ゴム人工筋肉を使った新型ロボ披露 自然や動物の動きを再現
日刊自動車新聞
VWの小型EV『ID.3』に「GTX」、285馬力モーター搭載…予約受注を開始
VWの小型EV『ID.3』に「GTX」、285馬力モーター搭載…予約受注を開始
レスポンス
借りた電動キックボードを他の人に又貸し…これってOK?
借りた電動キックボードを他の人に又貸し…これってOK?
バイクのニュース
中国製EVが「米国で関税100%」になるのですか? 日本車に影響があるのか心配です。 いま海外で中国車はどうなっているのですか?
中国製EVが「米国で関税100%」になるのですか? 日本車に影響があるのか心配です。 いま海外で中国車はどうなっているのですか?
くるまのニュース
ハミルトン、実はアンダーカットを狙っていたわけではなかった?「マックスにピットストップするチャンスを与えたくなかったんだ」
ハミルトン、実はアンダーカットを狙っていたわけではなかった?「マックスにピットストップするチャンスを与えたくなかったんだ」
motorsport.com 日本版
BMW X1に高効率ガソリンエンジン搭載モデルと前輪駆動EVモデルを追加
BMW X1に高効率ガソリンエンジン搭載モデルと前輪駆動EVモデルを追加
カー・アンド・ドライバー

みんなのコメント

59件
  • マスコミはトヨタに忖度しすぎなんだよ。

    カローラクロスが出るタイミングだから敢えて三菱の株価を下げる報道を自主的に行う。
  • 三菱自動車のプラスイメージの報道をもっとして欲しいです。
    報道各社マイナスだけ報道してるけど事実は全く違う!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

351.0533.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.0558.0万円

中古車を検索
エクストレイルの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

351.0533.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.0558.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村