クルマ界にジンクスあるか? ジンクスを打ち破ったクルマの秘密とは?

　スポーツ界で｢1年目に活躍したルーキー選手が2年目に伸び悩む｣といったジンクスがあるように、クルマ界にも｢○○なクルマは売れない｣というジンクスがある!

　さて、そのジンクスというものはどんなものがあるのだろうか?　そしてそのジンクスを打ち破ったクルマはあるのか?　モータージャーナリストの永田恵一氏が解説する。

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尻下がりのデザインは何だか鈍重な感じがするからかと思います。ブルーバードも410の反省で510のスーパーソニックラインで爆発的にヒットしたし。レパードはソアラに負けて方向転換したらこれまた大失敗尻下がりの尻窄みでは恰好悪すぎでおまけに4.1Lのエンジンでは…。U13にいたってはARXなる保険まで掛ける始末。９０１活動の日産の見る影もなくなったなれの果てでしたね。

人は感覚的にフロントからリアにかけてのボディーラインの連続性がないと違和感が残り気持ち悪くなる。フロントが上りの直線であれば、リアは水平が限界。下がると違和感に耐えられなくなる。結果、売れない。逆に、円弧であれば尻下りは相性がよい。ポルシェ911、ビートル、初代コペンのように、フロントに円や曲線が多様されれば、脳が弧を連想して自然と尻下りを期待するから、違和感なく受け入れられるのではないか。